NBA’23「縁の下の力持ち」系スタッツランキング。/スティーブン・アダムズ、ドマンタス・サボニス、ミッチェル・ロビンソン、ミカル・ブリッジズetc.
日の目を浴びる事は少ないけれど、試合を左右する大事な要素・スタッツたち。
テキトーにいくつか見繕ってみました。
まずは1試合平均スクリーンアシスト(FGに直接つながるスクリーンをした回数)ランキングとスクリーンアシストPts(その選手のスクリーンアシストによってクリエイトされた得点数)ランキング。2023/1/18時点。※画像クリックで拡大
ちなみに「75ポゼッションあたり」にするとスティーブン・アダムズがぶっちぎり。
確認する術がありませんが、スティーブン・アダムズはスラッシャーのためのシーリング(※)もリーグ屈指の多さだと思います。
※:背中などを使ってディフェンスを抑え込む動き。ビッグマンがポストでボールをもらおうとする際によくする動きです。
スティーブン・アダムズはジャ・モラントらがスムーズにリムへ近づいたりフローターが打てるようリム近辺でよく相手ビッグマンを抑え込んでいます。
・・・・・クッソどうでも良いこと書きますが、この場合「押さえ込む」と「抑え込む」、どっちの漢字が正しいんでしょう?
次。デフレクションランキング。
デフレクションは「相手オフェンススキームを中断/一からやり直しさせる」「ショットクロックを浪費させる」わけですから、ディフェンスにおいて大きな貢献だと思うんですけど、ブロックほど注目される事はないんですよね。ポゼッションを奪うブロックはデフレクションよりも大きな貢献になりますけど、そうでないなら同じような価値になると思うんですけども。
ここ2,3年のニコラ・ヨキッチはセンターでありながらデフレクションとスティールで常に高い数値を残しています。デフレクションでは今季2023/1/18現在リーグ8位(センター内1位)。昨季’22はリーグ8位(センター内1位)。’21はリーグ16位(センター内2位)。順位はいずれも規定試合数出場者を対象にしたもの。
スティールも多く、ついでにキックボールも多いです。アナリストのザック・ロウに「ズルい」言われとりました。
ビクター・オラディポとデニス・スミスJr、近年苦労を重ねた二人がランキングにいるのが何だか嬉しいです。
次、BOXOUTSランキング。
1位ミッチェル・ロビンソンでも1試合平均3.4回。1試合でボックスアウトが3.4回って少なく感じますよね?
何故かというと、このBOXOUTSというスタッツ、単純にボックスアウトをした回数ではなく、「相手がリバウンドをするのを物理的に阻止した回数」を表しているんです。原文:The number of times a player made physical contact with an opponent who was actively pursuing a rebound, showed visible progress or strong effort in disadvantaging the opponent, and successfully prevented that opponent from securing the rebound
ややこしいし割と曖昧な定義です。
何はともあれ、ミッチェル・ロビンソンは「頑張り屋さん」です。得点ボリュームはありませんし、シュートスキルもリム近辺限定ですがキャリアFG%は71.6%。規定数に達すれば歴代1位の高数値。
スティーブン・アダムズと同じく「オフェンシブリバウンドの鬼」なところも素晴らしいです。
まだ24歳ですし、怪我とファウルトラブルを少なくして出場時間を伸ばせばTOPセンターに仲間入りする日もそう遠くないかもしれません。
次、総走行距離ランキング。
1位はNBAデビュー以降どころかカレッジでも欠場なしのミカル・ブリッジズ。試合を休まないしコート上でも休まない、2位に大差をつけて、ぶっちぎりに走っております。
ガード/ウィングが目立ちますが、センター限定のランキングですとこうなります↓。(ジュリアス・ランドルらが混ざっているのはセンター登録で出場した事がある選手全てを対象にしているためです)
他にも「縁の下の力持ち」スタッツは沢山ありますが、それはまた別の機会にでも。
こういった“Hustle”カテゴリや体を張るカテゴリのスタッツは見てるだけ、書いてるだけもで何となく疲れちゃいますからね。「昔を思い出す」と言いますか。
そういうわけで今回はこの辺で。ではまた。