【NBA2023プレイオフ】予測モデルによる残り4チームの優勝確率。/マレー、ヨキッチ、MPJ、デンバー・ナゲッツ全員の無私と献身。/開幕時と今のレイカーズ比較。/FTなし最多得点ランキング。/レブロン、八村塁、マイアミ・ヒート、セルティックス

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【NBA2023プレイオフ】予測モデルによる残り4チームの優勝確率。/マレー、ヨキッチ、MPJ、デンバー・ナゲッツ全員の無私と献身。/開幕時と今のレイカーズ比較。/FTなし最多得点ランキング。/レブロン、八村塁、マイアミ・ヒート、セルティックス

本日2023/5/21の試合結果。

ナゲッツが3勝0敗でフランチャイズ史上初のNBAファイナル進出へ王手。(ABA所属時代にファイナルを1度経験、優勝経験はなし)

本日の試合はナゲッツにとって「万事順調」とは言えない試合でしたが、ナゲッツにとって「理想的」と言える試合だったと思います。

ジャマール・マレーが前半だけで30得点。

またフリースローなしでの最多得点記録を更新するかと期待しちゃいました。

2021シーズンの負傷前に記録したフリースローなしでの50得点は今も史上最多記録のままです。

しかし、マレーは第3QFG0/5の無得点。

頼みのヨキッチも前半FG2/8で5得点のみの絶不調。さらに第3Q残り7:24に4つめのファウルでベンチへ。

第3Q中はかろうじてリードを維持出来ましたが、間違いなくナゲッツにとって不穏な空気が漂っていました。

その不穏な空気に負けなかったのがケンタビアス・コードウェル・ポープ、マイケル・ポーターJr、ブルース・ブラウン、ジェフ・グリーンらによるアンセルフィッシュなチームワークです。

第3Qナゲッツのスタッツ。KCP12得点、MPJ6得点、ブルース・ブラウン4得点。スモールラインナップにならざるを得ない中でのアーロン・ゴードンとジェフ・グリーンのディフェンシブエフォートも◎

大ピンチを耐え抜いたチームメイトへの「恩返し」と言ったらおかしいですけど、それまで苦しんでいたヨキッチも第4QでFG5/7の15得点2ast。

ヨキッチは試合終盤のベンチで「僕とジャマールにやらせてくれ」と言い、マイケル・マローンHCも快諾。「コーチ・ヨキッチは素晴らしい仕事をした」と称賛。

そのヨキッチ含め第4Qだけで5人が3Pを1本づつ決め9ast。試合全体では30ast。特にMPJのキャリアハイ6astは非常に印象的でした。

Yeah Mike!

2020シーズン、クラッチ3Pを決めた事について試合後訊ねられた際、「何かが僕に『打て!』って言ったんだ」と説明。以降“Yeah Mike!”がミーム化。左画像は@DLineCoによるもの。私の好きな“Yeah Mike!”へのリンク。

ベンチスタートのブルース・ブラウンとジェフ・グリーンが第4Qは12分フル出場。

第4Qナゲッツのスタッツ。アーロン・ゴードンは未出場。

決してヨキッチだけじゃない、マレーだけじゃない、点を取るのも試合に出るのも誰でもいい。その時その時に取るべき選手が点を取り、出るべき選手が試合に出る。

そういう勝ち方の出来た本試合は、ナゲッツの良さをよく表していたと思います。ファウルトラブルや苦しい時間帯を耐え抜きながらの、綺麗ではないけど「理想的」と言える勝利だったと思います。

お見事でした。



一方レイカーズは非常に苦しい立場となりました。

よく知られている事ですし、レイカーズファンの方からすれば「見たかない」と思いますが、未だかつて0勝3敗からシリーズをひっくり返したチームはありません。

現在149連敗中です。

FiveThirtyEightの予測モデルでもファイナル進出確率2%と厳しい数値。

ESPNの予測モデル。

つまり・・・・

・・・・・・・・歴史を作るチャンスです。当然レブロン・ジェームズはその気です。

「勿論それしか頭にない」との事。

何にだって“初めて”はあります。それが今季レイカーズになる可能性を100%否定する事はできません。

当ブログ記事中では出来るだけ私の贔屓チームを悟られないよう努めていますので、「○○が勝ってほしい」みたいな事は書かないようにしていますし、どの試合・どのシリーズでもボカしていたいんですけど、「レイカーズに負けて欲しくない」って気持ちは間違いなくあります。

「ナゲッツに負けて欲しい」って意味ではなく、一人のバスケ好き・NBA好きとして「一つのチームがどんどん良くなっていくところをまだまだ見ていたい」んです。今季レイカーズの変化や成長の経緯、その素晴らしさについてはまだ十分に語れてもいません。第7シードの急造チームがカンファレンスファイナル進出ってのは紛れもなく快挙です。

今季レイカーズの開幕20試合戦績。

開幕5連敗含む2勝10敗スタート。くしくも初勝利の相手はナゲッツでした。

シーズン開幕時のレイカーズラインナップ。

現在のラインナップ。

今ふと思いましたけど、レイカーズは今この瀬戸際でも「スターディングラインナップ」についての議論が盛んな事が、ナゲッツとの差を少しだけ物語っているのかもしれませんね。

既にレイカーズの負けが決定したみたいな書き方で恐縮ですが、兎に角両チーム頑張れ。皆頑張れ。超頑張れ。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

フリースローなし最多得点ランキング。2023/5/21時点。

現代バスケではフリースローを狙う事は非常に効率的とされ、トップスコアラーのFTAは二桁近くなることが多くなります。

今季2023の最多得点ランキングにFTとFTAを添えたもの。2023/5/21時点。

12位で54得点のクレイ・トンプソンはFT2本のみ、ある意味惜しかったですね。

得点やスタッツボリューム系の記録はペースや3Pスキルの高くなった現代選手によって日に日に更新されていますが、ジャマール・マレーの記録は今後長く語り継がれる事になるかも?

過去2年のプレイオフで見られなかったのが今更ながら勿体なく思います。

マレーに限らず、皆の健康を願っております。では。

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