NBA2023プレイオフでもやっぱり恐ろしいトラップゲームとハーデンとヨキッチ。/MVPハーデンとシクサーズハーデンの違い。/ヨキッチのノロケと愛称誕生秘話。/シクサーズ、デンバー・ナゲッツ、セルティックス、サンズ

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NBA2023プレイオフでもやっぱり恐ろしいトラップゲームとハーデンとヨキッチ。/MVPハーデンとシクサーズハーデンの違い。/ヨキッチのノロケと愛称誕生秘話。/シクサーズ、デンバー・ナゲッツ、セルティックス、サンズ

ご存じの通りニコラ・ヨキッチには“Joker”「ジョーカー」というニックネームがあります。“Jokic”「ヨキッチ」の発音に苦労した元チームメイトのマイク・ミラーが名付け親とされています。

ヨキッチの二面性・ユニークさを表現出来ていて私も好きなニックネームです。ヨキッチ自身も“Big Honey”「ビッグ・ハニー」というニックネームよりは“Joker”「ジョーカー」を気に入ってるそうです。(ビッグ・ハニーはウィル・バートンが命名。シャックがTNTの番組内で嫌がるヨキッチを「ビッグ・ハニー」呼びしてイジり倒してました。仲良し。リンク)

ただですね、“Joker”「ジョーカーは良いニックネームだと思うんですけど、余計な御世話な心配事もありまして。

というのも、たまに恐ろしいコラ画像を作られちゃったりするんです。

ヨキッチにはこんなにも幼く可愛い娘さん↓がいるから・・・・・・万一恐がられたら可哀想かなって。

本日2023/5/2の試合を観戦に来ていた奥さんと娘さんの指輪を指差すジェスチャーにニコニコで応えるヨキッチ。

ヨキッチと指輪にはこんなエピソードも。

ヨキッチはバッシュの紐に結婚指輪を通してプレイしています。「無くした事があるから」だそうですけど、恐らく単なるノロケ。

とまぁ冗談はさておき。

ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレー、マイケル・ポーターJr等々オフェンシブタレント揃いのサンズvsナゲッツが本日2023/5/2の試合ではまさかのロースコアゲーム。

マイケル・ポーターJrと前試合で大活躍だったジャマール・マレーのシュートタッチが振るわない中、ヨキッチがナゲッツの総得点97点中39得点を荒稼ぎ、リバウンドも16、ついでに5アシストと牽引。ケンタビアス・コールドウェル・ポープのクラッチ3Pも重なりナゲッツが97-87でシリーズを2勝0敗としました。

なんとなく2020プレイオフのユタ・ジャズvsナゲッツ第7戦(※)を思い出しちゃいました。それまで絶好調だったジャマール・マレーの不調を補うかのようなスコアリング。互いが互いの調子の悪さを補う展開、なんだか微笑ましい気分にもなります。

※:ちょっと脱線して余談。マレー(とドノバン・ミッチェル)は2020プレイオフ1st Roundユタ・ジャズvsナゲッツ第6戦まで3歴史的パフォーマンス。

 第6戦までの平均スタッツ。タフジャンパーを決めまくる両選手の姿は数字以上に熱かったです。ClutchPoints

ところが疲労が出たのか第7戦はマレーFG7/21の17得点。ミッチェルFG9/22の22得点。試合結果も78-80とロースコアで、ヨキッチはFG12/23の30得点とゴーアヘッドポイント(決勝点)の活躍。マレーの第6戦までのパフォーマンスがあってこその活躍で、ジャズの奮闘含め今思い出しても色々感慨深いです。

ナゲッツのこういった「誰もがいつ何時もシュートを恐れない」「誰がヒーローになっても少しもおかしくない」オフェンスは見ていて本当に面白いです。

ヨキッチは史上屈指のシュート効率を持っていますから「ヨキッチに打たせんかい」「ヨキッチもっと打たんかい」って思っちゃうシーンはあるんですけど、ナゲッツが強くなったのは、もしくはナゲッツのオフェンスが強力なのはヨキッチがいつ何時もチームメイト皆を関与させるプレイをしてきたからこそ、それが皆の成長・ケミストリー構築に繋がったからこそでしょう。

歴代キャリアTS%ランキング。2023/5/2時点。

ナゲッツは第1戦から引き続きディフェンスも面白かったですね。不安視されたピック&ロールディフェンスでは粘り強いスクリーンナビゲーションで簡単にスイッチせず、ギャップとスペースは足で埋めて、ヨキッチもサイズを活かしたレベル・ヘッジでスムーズに打たせずパスを出させず。(色々わかりやすく説明してくれてるアカウント・動画へのリンク)

今日の試合ではKDに対するファウルをしないショットコンテストも素晴らしかったです。特にアーロン・ゴードン様様です。

KDのショットチャート。FG10/27の24得点。フリースローは2/2。流石のタフミッドレンジジャンパーを決めたりもしてましたが、3Pを2/12といつもより多投してます。

ナゲッツのディフェンスはインテンシティが高かったり低かったり連携が良かったり悪かったり、やっぱり消耗が激しいんでしょうかね。オフボールムーブメントの多いオフェンスだけでもめっちゃスタミナ使いそうですし。

サンズは股関節の負傷で途中退場となったクリス・ポールの状態が心配です。同年代のレブロン、若干年下のKD、ステフも今季怪我で離脱を経験済ですから、5月6日で38歳になるCP3も怪我が増えるのは当たり前と言えば当たり前なんですけど・・・・なんでいっつもプレイオフのタイミングでなのか。やるせない事この上ないです。

KDとブッカーは出場時間とFGA的にこれ以上を求めるのは酷な気がしますし、ディアンドレ・エイトンやベンチスコアリングにも期待したいです。KDとブッカーの得点量・効率が上がれば何よりですけど、優勝を目標にするならやっぱり他チームメイトの躍進を促すマインドセットは重要になってくるかなと思いますです、はい。

順番が逆になりましたが、

シクサーズ対セルティックス戦について。

結果は119-115でシクサーズが勝利。

シクサーズはジョエル・エンビードが欠場。下馬評はセルティックスが大幅有利。

つまり、絵に描いたようなトラップゲーム(※)。

※:Trap Game。スポーツコミュニティでよく聞かれる俗語です。
格下とされる相手や相手チーム主力に欠場者がいる時など、油断を誘いやすかったり準備不足・対策不足を招きやすそうな試合に対して使われます。

根拠の薄い100%私の勝手な憶測ですけど、セルティックスファンには試合前嫌な予感がしていた方も多かったんじゃないかなー、と思います。

オーランド・マジックへの3敗ですとか「下馬評有利がフラグに見えちゃう」と言いますか。どのチームにもそういった面はあるんですけどね。

特にセルティックスは強い時は本当に盤石に見えますが、接戦やクラッチな場面になると割と信じられないミス(主にデシジョンメイキングで)も見受けられます。

残り33秒でのマルコム・ブログドンの痛恨のパスミスというかタイリース・マキシーへのナイスアシストはブログドンの判断・パスも勿論悪かったんですけど、その前のテイタム他ショットセレクションに積極性が皆無になっちゃったのが気になりましたね。

ホークスとの第6戦で、クラッチでの不安定さをある程度払拭出来たかと思いましたが、やはりそう簡単にはいかない様で。

今季2023レギュラーシーズンオーバータイム勝率ランキング。低い順。

そして、

本日2023/5/2のMVPジェームズ・ハーデン

見て下さい。この大活躍↓。

間違えた。こっちです↓。

残り8秒での逆転3Pはワタクシ叫びました。

「ロケッツ時代のハーデンが戻ってきた」とはまた違うと思うんですよね。あくまでシクサーズの新しいハーデンが年齢と怪我を凌駕するモンスターパフォーマンスを見せてくれたって印象です。

ロケッツ時代、MVPをとった2018レギュラーシーズンのショットチャート↓。

兎に角3Pとゴール下とフリースローの多い得点パターンでした。

それが今季2023レギュラーシーズンはショートミドルからのアテンプトが若干増え、フリースローは減っています。

2018と2023シーズンのスタッツ一覧。FTr(FGAに対するFTAの割合)は50.2→42.9に減少。

そして今日の試合のショットチャート。右に寄ってはいますが距離は満遍なく決めています。フリースローは4/4。

たった1試合のショットチャートやスタッツで大袈裟に騒ぎたくはありませんけど、



王子がこう言うんだから仕方がない。

今回はこの辺で。ではまた。

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