【NBA】休養日の差はプレイオフシリーズ結果を左右するのか。若人のNBA入りチャンス、NBAハッカソン。NBAデータサイト一覧。ファンによる珍投稿。/ハーデン、ステフィン・カリー、スパーズ、レイカーズ、ウォリアーズ、デンバー・ナゲッツ、マイアミ・ヒート

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【NBA】休養日の差はプレイオフシリーズ結果を左右するのか。若人のNBA入りチャンス、NBAハッカソン。NBAデータサイト一覧。ファンによる珍投稿。/ハーデン、ステフィン・カリー、スパーズ、レイカーズ、ウォリアーズ、デンバー・ナゲッツ、マイアミ・ヒート

遡って2023年6月頃2023NBAファイナル直前、redditのNBAコミュニティr/nbaを眺めていたら

“The Nuggets will have 7 days more rest than the ECF winner, but is there such thing as too much rest? Some numbers”

「ナゲッツはイースタンカンファレンス覇者よりもNBAファイナルまで7日間休息日が多いが、それは多すぎる?」

というタイトルのスレッドが投稿されていました。リンク

これが中々どうして、しっかりと調査された投稿で面白かったのでシェア。

よく調べられた投稿なだけに逐一紹介するのは骨が折れるので、かいつまんで紹介します。

結論から言うと「NBAファイナルまでの休息日の差とシリーズ勝敗の間に有意な相関関係・因果関係は見られません」

2023ファイナルと同じケース、10日間と3日間で7日間の休養差があったケースは今まで3回ありました。

1998シーズンのユタ・ジャズ対ブルズ。

2001シーズンのレイカーズ対シクサーズ。

2013シーズンのスパーズ対ヒート。

いずれも左側がNBAファイナルまで10日間休んだチーム。結果はユタ・ジャズはブルズに2勝4敗で敗北、レイカーズは4勝1敗で勝利、スパーズは3勝4敗で敗北。相手よりも7日間多く10日間休んだチームのシリーズ1勝2敗でした。

休息日差毎のシリーズ勝敗。

休息日が1日多かったチーム:13勝10敗。

2日多かったチーム:5勝6敗。

3日多かったチーム:8勝6敗。

4日多かったチーム:1勝4敗。

5日多かったチーム:5勝3敗。

6日多かったチーム:2勝1敗。

7日多かったチーム:2勝2敗。

8日多かったチーム:1勝0敗。

トータルで見ると「休息日が多いチーム」が37勝32敗で勝ち越しています。この5勝差を「休息日差の影響によるもの」と捉える事は可能ですが、私はそうは捉えません。休息日が増えるほど勝敗差が増えてるわけでもないですしね。

ただし、コンディショニングへの影響は間違いなくあると思います。ペース・走行距離の増えた現代NBAでは特に。ロードマネージメントが増えた一因でもあるでしょう。

休息日が長い事は対策やフィルムセッションの時間を多くとれるのも利点ですね。

「長すぎる休養は試合感・タッチが鈍る」という見方がありますが、「1年2年の休養」や「休養中まったくボールに触っていない」のならまだしも、練習はするわけですから、数日間の休息日で試合感に差が出るとは思いません。
数日間の休息でNBAファイナルのパフォーマンスに影響でるほど試合勘が鈍る選手がいたとしたら、それはもう休息日の多さより、その選手の休息日の過ごし方に問題があります。統計としてまとめられているのは見た事がありませんが、オールスターに出なかったオールスターブレイク後の選手たちが軒並み不調になるなんて事もありませんしね。

まとめると

休息日が多い方が有利で、その影響は間違いなくあると思いますが、「休息日の差は勝敗を分ける決定的な要因となるのか?」「休息日差には実力差を覆ほどの影響があるのか?」を問われれば、答えはNO。

歴史的にも直感的にも休息日の差がシリーズ勝敗を占う・結果を左右する重大なファクターとはならない

です。

もっと言うと、結果がどうあれ「休息日云々を大きな勝因・敗因には出来ないんじゃないか」と思います。休養が長ければ長い分だけ青天井にスタミナが増えていくわけでもないですし。

元スレ投稿主も「わからん」と結論付けております。引用元リンク先はもっと詳しい数字も載せてくれていますから興味のある方は是非。

話題を少し変えまして

恐らくは全世界共通の事だと思いますが、不特定多数の人間が集まるインターネット上のコミュニティは良くも悪くも玉石混合で、その利用には相応のリテラシーとマナーが求められます。

ただ、常人では思いつかない、思いついても公開できない様な調査や分析、馬鹿馬鹿しくも面白い柔軟な発想も稀に見つかります。

有名なものですと

ストリップクラブ好きとして知られるジェームズ・ハーデンの各都市でのプレイの質と各都市ストリップクラブの評価の相関関係を綿密に調べ上げたreddit投稿。リンク

上記グラフは調査結果の一部。まさに「無駄のない才能の無駄遣い」。
その出来の良さと馬鹿馬鹿しさのマリアージュにNBAファン以外も噂を聞き付け閲覧に訪れるほどでした。

私がredditで見つけた個人的に有難かった投稿は

NBA Hackathonに参加した方の体験レポート。リンク

“Hackathon”「ハッカソン」はハックとマラソンを組み合わせた造語で、複数のグループが集まって特定テーマのプログラミングや研究結果を競い合うイベントのことです。NBA HackathonはNBAが主催し学生を対象にアナリティクスを題材にして開催されています。
投稿主が撮った写真。
NBA各チームのフロントオフィスの人間も沢山いて、雇用形態や採用過程等について貴重な話を聞けたそうです。
リーグは「才能」をスカウトするためにイベントを多く開催していて、有望な人材リストもあるらしいですよ。
元画像では投稿主の顔は隠されておらず、しっかりとした投稿内容に反した幼い顔立ちに当時ビックリしました。学生対象のイベントなので当然と言えば当然なんですけど、襟を正す思いでしたね。
真ん中にいるのはシェーン・バティエ。
パンデミックの影響か、ここ数年音沙汰がありませんでしたが、2023年はミルウォーキー・バックス主催で催され、バスケットボールアナリティクス部門ではシカゴ大学、ビジネスアナリティクス部門ではトロント大学が栄誉に輝きました。リンク

話が脱線してしまいましたが

このように、redditや顔も名前も知らない人間が思わぬ発見・知識や好奇心の枝分かれ・笑顔を促してくれる事も稀にあります。

当ブログで以前紹介したコレ↓もその一つですね。

シャックとカリーがドラゴンボールのフュージョンをしてステキール・オニーリーになる。フュージョンしたらステキール・オニーリーよりも良い選手になると思われるNBA選手2人の名前を挙げてけ。

ステキール・オニーリーはシャックのボディと圧倒的なローポストを持っていて、さらにステフのFT90%と3Pシューティングスキルとボールハンドリングを持っています。

個人的にはredditやX(旧Twitter)などSNSよりも、アナリスト/記者が書く記事や各種NBAデータサイトの方が情報量は多いですし好みですけど、両方とも一長一短で有用だと思います。

私が日頃お世話になっているオススメのNBAサイトは随時コチラ↓にまとめております。

NBA関連サイト一覧

ネットリテラシーやらネチケット(死語ですかね?)やら、それなりに難しいですが、情報の取捨選択ができる今のNBA環境は素晴らしく贅沢で有難いです。

今回はこの辺で。ではまた

あ、サムネはハーデンのコスプレ(?)をしたシャックです。

10年以上前の画像になります。動画で見ると可愛い。リンク
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