【2023NBAファイナル】「強い」ってのはこういう事なのか、カウンターと新記録樹立が多いデンバー・ナゲッツ。起死回生の多いマイアミ・ヒートは再びゾンビ・ヒートになれるのか。
本日2023/6/10の試合結果。
ナゲッツが勝利し、3勝1敗で優勝へ王手となりました。
で、最近のナゲッツが勝利した際の“恒例行事”、本日生まれた新記録たち。
まず、ニコラ・ヨキッチがリーグ史上初のプレイオフ500pts250reb150astを達成。
↓は500pts200reb150ast以上を記録した選手のリスト。
ジャマール・マレーはリーグ史上初のNBAファイナルデビュー後4試合連続で10ast以上。
しかもマレーは今日の試合で0ターンオーバー。0ターンオーバーでの12アシストはロバート・リード、マジック・ジョンソンに次ぐファイナル史上3位のアシスト数。
ちなみにマレーは「2試合連続40得点以上0ターンオーバー」のプレイオフ史上唯一の記録も持っています。
しかし、マレーとヨキッチ二人が欲しい記録は唯一つ。フランチャイズ史上初となるNBAチャンピオンだけでしょう。
本試合で二人はショットメイキングには些か苦労しました。
特にヒートはマレーへ積極的にダブルチーム・トラップを仕掛け、良い仕事をしてたと思います。
けどやっぱり何度でも繰り返し言います。
ナゲッツのオフェンスはカウンターアクションが豊富過ぎます。
マレーのターンオーバーの少なさ&プレイメイキングアビリティ。ヨキッチの3P精度(今日の試合で3/7。今季プレイオフ通しては34/73で46.6%)。3Pが不発ながらもマイケル・ポーターJrの高さのあるダイブカット。アーロン・ゴードンの内外オールマイティな27得点etc.
マレーへのダブルチーム・トラップはマレーのスコアを抑えるのには良い仕事をしましたけど、皮肉な事にエリック・スポールストラHCの多様な対抗策がナゲッツオフェンスの良さ・対応力の高さを引き出しているようにも感じられました。
マレーをFG5/17の15得点、ヨキッチをファウルトラブルに追い込み37分のみの出場23得点に抑えての今日の結果です。
ヨキッチのプレイへの感想/実況解説で“make it look so easy”「簡単そうに見せる」というのをよく聞きます。ナゲッツオフェンス全体にも言える事だと思います。
「誰かにディフェンスが寄れば誰かが空く、空いた人間にはパスを出す、空いてる人間が打つ」
シンプルかつ有効な考え方です。
しかし「言うは易く行うは難し」です。
本試合でのアーロン・ゴードンとブルース・ブラウンは正に「行うは難し」な事を行ったヒーローです。
ベンチで見守るヨキッチが二人の活躍に大興奮している姿も非常に印象的です。
後のなくなったヒートが第5戦ナゲッツのホームでどういった対抗策を打ち出すのかは想像もつきません。正直言いまして、極めて厳しい状況と言わざる得ません。ファイナルで1勝3敗を覆したのは2016のキャバリアーズのみです。
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・・・・・つまりジミーがレブロンになれば良いんじゃん。いけるいける。
真面目な話、ナゲッツは第2戦ホームで「NBAファイナルではあってはならない様な負け方」をしましたし、ヒートは常識破りの史上2番目第8シードNBAファイナリスト、
何よりヒートはゾンビ・ヒート。
勝手ながら、「両チームずっと見ていたい」って思います。
今回はこの辺で。ではまた。