【2023NBAファイナル】レブロンやマジックの偉大な記録にヨキッチとジミー・バトラーは近づけるのか。NBAファイナルとプレイオフにまつわる侮るなかれの“トリプルダブル”記録たち。/マイアミ・ヒート、デンバー・ナゲッツ、レイカーズ、ラッセル・ウェストブルック
“トリプルダブル”
良いですよね。
1桁から2桁へとスタッツが増える瞬間というのは、それだけで一種の爽快感があります。
トリプルダブルはそれが三つ重なるわけですから、もうこんな↓ですよ。
はい。というわけでですね、トリプルダブルにまつわる記録やら何やらを現在開催中のNBA2023ファイナルと絡めて色々と見ていきましょう。
まずは何と言ってもニコラ・ヨキッチ。
昨日2023/6/2のＮBAファイナルデビュー戦でトリプルダブルを記録。ジェイソン・キッド以来の快挙となりました。
NBAファイナルでのトリプルダブル確率100%で現在史上1位、凄いですね。
2位がジミー・バトラーというのも運命じみたものがあります。
改めて見るとレブロンのファイナル55試合出場、史上最多11回のトリプルダブルもやっぱり凄い。
ウィルト・チェンバレンやビル・ラッセルの時代はブロックやスティールが計測されていませんでしたけど、もし計測されていたらどうなっていたかも気になります。
確認可能だった試合ではチェンバレンが8.8BPG、ビル・ラッセルが8.1BPGだったそうですからね。
ヨキッチは今季プレイオフで既に9回のトリプルダブルを記録しプレイオフ1シーズンでの史上最多記録を更新中。
１度のNBAファイナルシリーズでの最多トリプルダブル記録は2回です。ヨキッチにもジミーにも記録更新のチャンスがあります。ヒートの勝利にはジミーの大活躍が必要不可欠でしょうし、両者同時更新って事も？
ジミーは2020シーズンのファイナルで2回達成、両試合鬼神の如き活躍。
“left it all out there”「そこに全てを残した」つまり「全力を捧げた」というのはよく聞く言い回しですが、2020NBAファイナルでのジミーは正にそんな印象でした。
ジミー率いるヒートがファイナルで勝利したのは、ジミーがトリプルダブルをした２試合。ヨキッチ率いるナゲッツがファイナルで勝利したのも、ヨキッチがトリプルダブルを記録した1試合。つまりトリプルダブル＝勝利です。絶対です。確実にです。100%です。
はい。
レギュラーシーズンとプレイオフ両方含んだ1シーズンでのトリプルダブル回数の史上1位は勿論ラッセル・ウェストブルック。
今シーズンのヨキッチは現在38回で4位。最長でも今季は後6試合なので1位には届きませんが2位に躍り出る可能性はあります。ただ、ヨキッチ本人は全く気にしてないでしょうし、ヒートの守り方次第な部分が大きい気もします。
レギュラーシーズン累計での1位も当然ラス。あと2回で節目の200回です。今から祝福の気持ちを溜めておきましょう。(プレイオフを含めると現在210回)
プレイオフでの累計回数ではマジック・ジョンソンが30回で1位。
来季レブロンが更新する可能性もありますし、ヨキッチが今季のペースを維持すれば2.3年後に更新となります。まだ24歳のルカ・ドンチッチ(現在3回)だっています。夢が広がりますな。
トリプルダブルは無粋な見方をしようと思えば、いくらでも出来るんですけど、こうして各ランキングを眺めてみるとレジェンドばっかりで「偉大な選手による偉大な記録」だと感じます。
ダンクや派手なプレイと一緒で「楽しい」って気分にさせてくれる事はそれだけで十分な価値があるはずです。少なくとも我々ファンにとっては。
今季ファイナル、来季NBA、どんなトリプルダブル記録が生まれるかも楽しみにするとしましょう。
今回はこの辺で。ではまた。
