【NBA】最多3Pアシスト数ランキングから考える「ハンドオフの達人」と「ラインナップスタッツ」と「名コンビ解消危機」とかアレコレ。
少し前に「ペイサーズとバディ・ヒールドの延長契約交渉が難航しトレードを模索」とのニュースがありまして。
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個人的に非常に残念なニュースですが、それはそれ、記事を書くキッカケと捉え今記事をしたためております。
そもそも「何故残念なのか」ですが、ヒールドは元々優秀な3Pシュータとして知られており、キングスでチーム成績や自身も不振を経験してから2022トレードデッドラインでタイリース・ハリバートンらと共にペイサーズへとトレード。ぺイサーズ移籍後はオフェンスでのハリバートンとの相性の良さに磨きがかかり、アイテスト上でもスタッツ上でも来季2024が楽しみになる内容でした。
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ハリバートンのコートビジョンの良さとヒールドのオールマイティな3P%はリーグ屈指の好相性だと思います。
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ハリバートンが5年260Mの延長契約(インセンティブ込みで260M)、ブルース・ブラウンが2年45Mの契約(2年目はチームオプション)を交わしてからの今回のニュース。ロスター構築ってなぁ大変ですな。
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2023/9/25現在まだトレードが決まったわけではありません。どうなるにせよ、ハリバートン&ヒールドのコンビがそのままなら万々歳、惜別となるなら新しい名コンビ誕生を楽しみにしましょう。
ペイサーズには“同期カナダデュオ”アンドリュー・ネムハード&ベネディクト・マサリンもいて。
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“レゴマニア”マイルズ・ターナーもいて。
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“海賊”TJ・マッコネルもいて。
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とにかく要注目です。
ついでに、上記アシストコンボ画像を見ながらいくつか。
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前述の通りハリバートン→ヒールドが3Pアシスト数で1位。その直ぐ下、2位はドマンタス・サボニス(以下ドマス)→ケビン・ハーター、3位もドマス→キーガン・マレー。
ドマスはニコラ・ヨキッチと同じく「パッシング・ビッグ」として知られていますが、ドマスとヨキッチのアシストの違いの一つに、この「3Pアシスト数」が挙げられます。
2023シーズン100ポゼッションあたりでの3Pアシスト数ランキング。1000分以上出場選手対象。
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雑に言うと、ドマスはハンドオフ・ハブ役でパスを供給する頻度が高く、キングスは高いオフェンス効率を記録していました。
ハンドオフの頻度でキングスはリーグ1位、ハンドオフでのPPP(Points Per Possession)でリーグ2位。
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FGA中の3PA割合は5位、総得点中の3P得点割合は6位。
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OffRtgは1位。
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そんなキングスの中でドマスのオンコートOffRtgは121.6で95パーセンタイルの高効率。オン/オフOffRtgも+6.2で91パーセンタイル。
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マリーク・モンクというベンチからのスパークプラグもいて、レギュラーシーズンにおいてキングスのオフェンスは非常に強力で魅力的でした。ここまで数字をダラダラ並べておいてなんですけど、んなもん関係なく単純に観てて楽しかったです。動きが多くて、ドキドキする試合展開も多くて。というかここ数年ずっと劇的な試合展開が多い印象あります。
プレイオフでは1st roundで惜しくも敗れてしまいましたが、まさしく名勝負もありましたし、むしろ楽しみが増えたと言えます。
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皆ショットメイキングに大苦戦した中での3勝4敗です。ディアロン・フォックス、ドマスの怪我をしながらの強行出場含め大奮闘です。
ある程度「強敵」と認知され「手の内」も知られるようになる来季2024、対策が激しくなり対応・修正力も高く求められるプレイオフ(気が早いですがもしも出場したのなら)、ドマスとキングスがどういった成長・対応を見せてくれるかが楽しみです。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。メモ帳。
2023シーズン、5ラインナップのポゼッション数TOP15。
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キングスのフォックス、ケビン・ハーター、ハリソン・バーンズ、キーガン・マレー、ドマスの5ラインナップがポゼッション数1898で1位。ただそのラインナップでのNetRtgは+3.7(51パーセンタイル)でOffRtgも119.9(63パーセンタイル)とそこまで突出しているわけではないんですよね。
以下少し話が脱線
ポゼッション数・サンプルサイズが小さくなるほど信用性は低くなりますので、正直言いまして「100ポゼッション」という小さなサンプルサイズも対象に含んだ Cleaning The Glassのパーセンタイルは然程気にはしていません。
2023シーズン、5ラインナップのNetRtgTOP15。(パーセンタイル順、つまり100ポゼッション以上対象)
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600ポゼッション以上を対象にした5ラインナップのNetRtgTOP15。
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誤解なきよう補足しますと、1000なり2000なり多くのポゼッション数・出場時間・サンプルサイズを伴っての高いパーセンタイル評価なら、それは勿論素晴らしい事です。サンプルサイズが小さくとも、それは「今後への信用性は怪しい」ってだけであって、僅かな間でも素晴らしかった事には違いないです。ややこしい説明で恐縮です。
話をキングスに戻しまして
それにしても不思議というか興味深いチームです、キングスは。
キングスの5ラインナップ一覧、ポゼッション数順。
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キングスのローテーション図。
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最下段はその時間帯での1分平均プラスマイナス、紫が濃い程マイナスで緑が濃い程プラスです。
スターターの出場時間帯をそれぞれずらしていて、オールベンチの時間帯はほぼありません。最近はどのチームもこの傾向ですけど、キングスは特にフォックスとドマスどちらかは常にコートにいるようにしています。
で、やはりドマスのアシスト・DHOスキルが活きるケビン・ハーターはドマスと出場時間を多く共にしています。数少ないベテランのハリソン・バーンズは比較的流動的な起用です。ベテランとは真逆なルーキーのキーガン・マレーも流動的。
ドマスは2022シーズン途中加入。ハーターは2023新加入。キーガン・マレーはルーキー。スターターの内3人が比較的新参者で、ベンチだってマリーク・モンクは新加入。トレイ・ライルズは2022シーズン途中加入。デイビオン・ミッチェルは2年目でディフェンスが売りの選手。
そんで新HCのマイク・ブラウンは前職ウォリアーズACではディフェンス面で辣腕を振るっていたコーチ。キングスHC就任の際は誰しもキングスの「ディフェンス改善」を期待したと思うんです。
しかし、さほどディフェンスは改善せず(違いは生まれどDefRtg上では)。
改善したのはオフェンス。見事な連携を見せての大改善・大躍進。新参者ばかりのはずなのに。
キングスの過去10シーズンの各種Rtg、4ファクター他一覧。
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開けてビックリ玉手箱。
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書きたい事は尽きませんが長くなったのでこの辺で。ではまた。LIGHT THE BEAM!!
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