【NBA】今季2024と昨季2023の複数アシスト関連指標グラフを比較して考えるNBA30チームの特徴と変化。
オールスターブレイクに今季2024これまでを振り返りつつテキトーにデータその他を眺めてみましょうPART4。
今回は各チームのアシスト関連のスタッツを昨季2023と比較して見てみましょう。
まずは今季2024これまでの100ポゼッションあたりでのアシストポイント(アシストを介しての得点数)とバッドパスターンオーバー数(パスミスによるターンオーバー数)。
ペイサーズ、ラプターズ、キングス、ナゲッツの4チームがアシストで得点を重ねながらもパスミスの少ないチームとなっております。タイリース・ハリバートン、ドマンタス・サボニス、ニコラ・ヨキッチのいる3チームはイメージ通りですけど、ラプターズには些か不意を突かれました。
ラプターズは昨季からパスミスをそこまで増やす事なくアシストポイントを大きく伸ばしております。
昨季2023のグラフ↓。
現在のチーム戦績には満足していないでしょうが、今後のダーコ・ラヤコビッチHCの手腕、スコッティ・バーンズを始めとした若手の更なる成長、ベテランのサポートには来季以降も要注目です。
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100ポゼッションあたりでのAt Rimアシスト数(リム近辺へのアシスト数)と3Pアシスト数。
混沌としてきております。と言うのも昨季2023は両スタッツに今季よりも強い“負の相関関係”(At Rimアシストが多いと3Pアシストは少なくなる傾向)があったんです。
昨季2023のグラフ。
並べて見るとナゲッツとキングスの違いは面白いですね。ナゲッツにはニコラ・ヨキッチ、キングスにはドマンタス・サボニス、両チームとも史上屈指のプレイメイキングビッグを擁していますがアシストの内訳には大きな違いがあります。
ロケッツのアルペレン・シェングンも今後更に舵取りを任されれば“Baby Jokic”の呼称を返上する事でしょう。
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75ポゼッションあたりでのハイバリュ―アシスト数(ゴール下・3P・FTを生んだアシスト数)とスクリーンアシスト数(FGの成功に直接つながったスクリーン数)。
昨季2023のグラフ。
ウォリアーズ、キングス、ナゲッツ、ペイサーズが目立つ位置にいるのは今季2024と昨季2023共通です。特にウォリアーズはハイバリュ―アシストとスクリーンアシスト両方で高水準。長らくノンシューターを二人(ドレイモンド・グリーンとケボン・ルーニー)抱えながら史上屈指の3Pチームで在り続けたのは彼らのスクリーンによるところも非常に大きいでしょう。
同じような意味でルディ・ゴベアのオフェンスでの貢献も決して少なくないです。特に2021と2022ジャズ在籍時代、ジャズはゴベアのスクリーン、P&Rを多用しOffRtgで3位と1位でした。( Cleaning The Glass準拠)
どうしてもダンク以外のシュートやハンドリングが不得手すぎて印象は悪くなっちゃいますけど、良いシューターをより良くする事の出来る優れたスクリーナー/ダンカ―です。
今季2024、ゴベアのトゥルーシューティングチャート。
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2Pシュートと3Pシュートの被アシスト割合。
昨季2023のグラフ。
ラプターズのオフェンスシステムは本当にガラリと変わったようで。
今季ラプターズの3Pは93%がアシストされてのものです。プルアップ3Pやステップバック3Pが珍しくなくなった現代において驚異的とも言える高さです。
被アシスト割合でオフェンスの良し悪しが決まるわけではないので、喜ぶのもおかしな話ではありますが、再建へと舵を切ったラプターズにとって、何にせよ「変化」は重要でしょう。今季オフにどうするかも少し楽しみです。
以上。
過去のスタッツ・データを調べていると、しょっちゅう懐かしくなったり試合を見返したくなったりで足りない時間が更に足りなくなります。僅か1年前の昨季2023の事でさえ「どんなんだったっけ?」となります。私の記憶力は全くもってアテになりませぬ・・・・・
・・・・・・同じ試合を何度も楽しめてお得!!
今回はこの辺で。ではまた。