【NBA】2024シーズンこれまでのスターターNetRtg・ベンチNetRtgランキングとローテーション図その他から読み取る前兆。
現NBAでNo.1選手は誰かって?
タイリース・マクシー!
凄かったですね、昨日(2023/11/13)のペイサーズvsシクサーズ戦。勿論ジョエル・エンビードも存在感を発揮。
ナゲッツがロケッツに敗れたため、シクサーズはリーグTOPの戦績となりました。
2023/11/13時点、リーグ全体での順位表。
5連勝中だったウルブズとロケッツはナゲッツ、ウォリアーズを破り連勝を6へと伸ばしています。
何というか、東西ともに混沌としてきましたね。あくまでシーズン序盤ではありますが、良くも悪くも下馬評を覆しているチームが目立ちます。
特にウェストはロケッツとウルブズに加えマーベリックスも半数の試合がロードでありながら8勝2敗と絶好調です。
ナゲッツはウェスト首位を維持していますが、ジャマール・マレーは今月いっぱいの欠場が予想され、ここ2試合はセカンドユニットを率いるプレイメイカーの不在が響いたようで、ヨキッチのいない時間帯での不利が目立ちます。“若手のステップアップのチャンス・良い経験”とポジティブに捉える事も出来ますが、負けへの心の準備はしておいた方が良いかもしれませんね・・・・・・
等々、更なる波乱の“サイン・前兆“がいたる所に溢れております。
いつぞやも言いましたが、私はシーズン序盤の出来事に良くも悪くも大袈裟に騒ぐ性質でして、「小さなサンプルサイズへの過信は禁物」とは思いながらもドキドキワクワクしたり、推察・妄想をしております。
というわけで、2023/11/13時点でのスタッツ・データを見ながら、何らかの“サイン・前兆“を探してみましょう。
まずはCleaning The GlassでのNetRtgランキング
上記NetRtgランキングはCleaning The Glassのもので、NBA.comやBBRのものとは違いがあります。Cleaning The Glassの各Rtgや指標は“ガベージタイム≒勝敗に影響しない時間帯”での数字を省いているため、「よりチームの実態を掴めみやすい」として、近年各方面で重宝されております。私もよくお世話になっています。
しかし、今はシーズン序盤も序盤、現在ガベージタイムでプレイしている若手がシーズンが進むにつれてキープレイヤーとなる事もあり得るわけです。ガベージタイムでの成績も“大きな飛躍のサイン・前兆“かもしれません。
というわけで、まずはガベージタイムを含んだ現在のRtgグラフ。
続いてNBA.comの各チームベンチスタート選手のNetRtgランキング
シクサーズのセカンドユニットはアドバンテージを取られる事が少ないようで、スターターの強さも合わせ現状No.1のチームバランスを持っていると言って良いかもしれません。
ウィザーズは厳しい戦績で、ウォリアーズもステフィン・カリーの活躍が勝利へと結びつかない試合が目立ち、ヤキモキする方も多いかと思いますが、御覧の通りセカンドユニットには期待が持てます・・・・・・中途半端な慰めはイライラを助長するだけな気もしますが、まぁこれも一つの“サイン・前兆“ということで。
ついでにスターターのNetRtgランキング
セルティックスはスターターに大きな変化があったにもかかわらず大差での1位。ナゲッツも3位に大差をつけての2位。両チームのスターターNetRtgは昨季2023も1位と2位でした。
昨季2023スターターNetRtg
ただ、上記ランキングだけで「スターターorベンチの良い悪い」の判断は出来ません。ローテーションにも左右されます。(極端な例を挙げれば、オールベンチを多用して相手スターターにぶつける事の多いチームは例え優秀なセカンドを揃えていてもベンチNetRtgはある程度悪くなります)
NBA Rotationsでナゲッツのローテションを見てみましょう。
ナゲッツの今季2023/11/13までのローテーション図。
元々はジャマール・マレーが出場時間をずらしてセカンドユニットのオフェンスを引きていました。しかし、欠場となった事でレジー・ジャクソンもスターターに回る事になり、ヨキッチ不在の時間帯で良いショットクリエイターが不在。それまで良い働きを見せていたセカンドユニットたちに戸惑うシーンが目立つように。
ヨキッチがセカンドユニットを率いる時間を作り、ヨキッチが休んでいる間もアーロン・ゴードンとMPJをコートに残したりもしていますが、やはりヨキッチ不在の時間がそのままリードを奪われる時間帯となっています。
ロケッツ戦でのローテーション
ウォリアーズ戦でのローテ―ション
まずは世界一当たり前な事を言います、
ナゲッツにはヨキッチとマレーが超必要。
ただそれは一旦置いといて。他に気付いた“サイン・前兆“を。
上で少し書きましたが、ここ2試合連続でヨキッチ、クリスチャン・ブラウン、ペイトン・ワトソン、ジュリアン・ストローサー、コリン・ギレスピーの5人を同時に起用する時間帯があるんですよね。ヨキッチと他スターターとの相性の良さ・相乗効果を捨てて、慣れない若手に混ぜるのは「勿体ない」って気もしちゃうんですけど、やっぱり長期的に考えての事だろうと思います。アーロン・ゴードンら他スターターにしても、ヨキッチとマレー両方いない時間帯でのプレイを経験する事は今後大事になるのかもしれません。
オフで目に見える戦力増強をしなかったナゲッツにとって「成長・改善」は連覇への重要なファクターでもあるでしょう。
というか、ヨキッチが騒がれだして以降「ヨキッチ不在の時間帯の改善が課題」と言われ続けてますしね。
NBA入り以降ヨキッチのオンコート・オン/オフNetRtg
ヨキッチの他にヤニス・アデトクンボ、ジョエル・エンビード、ジェイソン・テイタム、ステフィン・カリー、少し前のクリス・ポールやレブロン・ジェームズといった選手たちは非常に高いオンオフNetRtgを記録していて、彼らの偉大さだったりポジティブな影響力の一端を表してはいるんですけども、
特定の選手のオンオフRtgが極端に高くなることは喜びづらい事でもあります。特定の選手への依存度が高すぎて不在の間に大きなリードを奪われている証拠でもあります。
エンビードは今までヨキッチと同じくらい高いオンコート・オンオフRtgを記録していましたが、今季は頼もしい仲間に恵まれてオンオフの数値は大幅に下がり、チームは現在絶好調です。
シクサーズのベンチNetRtgの高さやエンビードのオンオフRtgが下がった事はチームにとっては“良いサイン・前兆“です。ケリー・ウーブレJrの欠場にはやり場のない悲しさがあっただけに、昨日のマクシーらの活躍は心強かったですし、下を向く必要はないと思います。どうしてもやるせないですけども。
一方、ジャマール・マレーの不在が今月いっぱい続くナゲッツも、ローテーションに実験的なラインナップ・改善への意図が見られますし、“長年の課題解決のサイン・前兆“と思えば、マレーの欠場・セカンドユニットの不出来もいくらかは前向きに捉えられる気がします。・・・・・やっぱ無理かも。
兎に角
NBA関係者からよく聞かれる言葉に
It’s a marathon.
Not a sprint.
短距離走ではなくマラソン。
というのがあります。シーズンは長いので、目先の事でなく、最後の順位を意識する事が大事。そういった意味合いです。
勿論私はただのファンなので、1試合1試合、もっと言えば1プレイ毎に一喜一憂しまくっています。
ただ、イライラしそうになった時は「短距離走ではなくマラソン」と考え、試合やデータを眺めながら出来るだけポジティブな“サイン・前兆“を探しております。
・・・・・なんか胡散臭い内容になっちゃいましたね。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
色々な選手のオンコート・オンオフNetRtg。
クリス・ポール
ステフ
KD
ヤニス
テイタム
レブロン
レブロンはキャリアが偉大過ぎて引用するのも一苦労です。キャリアが長過ぎて大抵のデータサイトで見辛い上に取り上げ方も迷っちゃいます。