【NBA】NBA2024全30チームのプルアップ%とキャッチ&シュート%ランキング。10年前と比べ、その確率の差はどうなったか。今季2024プルアップ3Pの得意な選手ランキング。
今日からレギュラーシーズン再開。
というわけで「オールスターブレイクに今季2024これまでを振り返りつつテキトーにデータその他を眺めてみましょうシリーズ」は今日が最終回です。
今回は各チームのシュート関連スタッツを見てみましょう。
今季2024これまでのプルアップ3P%とキャッチ&シュート3P%。
被ってるチームが多くて見辛いですね。ランキング形式にしたもの↓
今季2024プルアップ3P%ランキング。
キャッチ&シュート3Pランキング。
クリッパーズが両方で1位。というか3Pに限らずプルアップとキャッチ&シュートが非常にお上手。
プルアップeFG%とキャッチ&シュートeFG%。
一方ラプターズはプルアップが大の苦手。ですけど、そもそもプルアップの少ないチームです。
今季2024、1試合平均プルアップ試投数ランキング。少ない順。
ついでに今季2024キャッチ&シュート試投数ランキング。多い順。
基本的にプルアップ3Pよりもキャッチ&シュート3Pの方が確率は良くなる傾向にありますけど、その差は思ったよりも小さいです。「小さくなった」と言うべきでしょうか。
10年前、2014シーズンのプルアップ3P%ランキング。悪い順。
2014シーズンのキャッチ&シュート3P%ランキング。悪い順。
キャッチ&シュート3P%は10年前も全チーム30%以上の確率で決めていて、内25チームが35%以上。40%以上決めてるチームは7チームもいて、これは今季よりも多いチーム数です。
一方、2014各チームのプルアップ3P%は30%未満が5チーム、35%以上も5チームのみと今と比べると大分精度が低いです。
今はプルアップ3Pも高確率に決める選手が随分と増えました。
今季2024、プルアップ3P%ランキング。1試合平均1本以上成功選手対象。
今も昔も「最近のNBAはディフェンスレスだ」といった意見は度々見聞きしますし、オフェンスが優勢な事は間違いないんですけど、「ディフェンスが劣化した」と言うより「シューティングスキルやファウルベイトスキルが向上し過ぎて守りようがない」って部分の方がずっと大きいと思います。
ペースも上がって疲労も溜まりやすくなり、「今まで以上に打たせて良いシュートとダメなシュート、スタミナを使う部分と温存する部分の取捨選択が重要になった」と言いますか。「全部止めようとするのは無理無理カタツムリ」と言いますか。
実況解説から“Pick your poison”(直訳すると「あなたの毒を選べ」、つまり「どの選択肢もマズいけどマシなのを選べ」の意)という言い回しを聞く事が増えた気もします。
思ったよりも長くなってしまったので今回は以上。
他にも興味深いチームスタッツ・指標は山ほどありますので、今後も折を見て紹介しようと思います。
最終回?
今回はこの辺で。ではまた。
余談。少し自分語りを。
本記事含めオールスターブレイク中に公開した記事は全て2月16日前後に書き溜めておいたものです。普段記事執筆にそこまで時間をかけてるわけではないんですけど、些か野暮用が溜まっていまして、オールスターブレイク中はその消化に奔走する予定です。
オールスターについての記事がなかったり、違和感があるやもしれませんが、どうかご容赦を。
では、皆様が良いオールスターブレイクを過ごせた事を願いつつ、失礼いたします。