歴代ドラフト1位指名選手たちの平均得点ランキング、悲喜こもごも。アレン・アイバーソン、レブロン・ジェームズ、エルジン・ベイラー、パオロ・バンケロetc.

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歴代ドラフト1位指名選手たちの平均得点ランキング、悲喜こもごも。アレン・アイバーソン、レブロン・ジェームズ、エルジン・ベイラー、パオロ・バンケロetc.

NBAの前身BAA発足1948年から2022年までのドラフト1位指名選手のレギュラーシーズン平均得点と、ついでにいくつかのスタッツを見てみましょう。(2022/9/3時点)※画像クリックで拡大

栄えある歴代平均得点1位は、ロサンゼルス・レイカーズ黎明期のスーパースター、エルジン・ベイラー(ドラフト当時はミネアポリス・レイカーズ、実は1位指名される2年前にも91位で指名されてます)。

華やかな受賞歴/成績、8回ファイナル進出するも優勝経験がなく、シーズン初めに引退した年にレイカーズが優勝したため「悲劇のスター」扱いされる事もありますが、それだけでは片付ける事の出来ないレガシーを残しています。
私はリアルタイムで見ていたわけではありませんので多くは語れませんが、今や当たり前に目にする「ユーロステップ」、実はエルジン・ベイラーやドクターJが1960年代に披露しています→ンク
技術体系として確立したのはもっと後の時代、マヌや欧州バスケによる功績が大きいですが、間違いなくベイラーもパイオニアの一人と言えると思います、ユーロステップに限らずNBA/バスケットボール全体にとって。
昨年2021 年 3 月 22 日に惜しまれつつ、お亡くなりになりました。

2位はレブロン。キャリア平均27.1PPGでキャリア晩年なはずの昨季はそれを上回る30.3PPG。PerGame(1試合平均)スタッツの歴代ランキングは、全盛期中の選手や晩年の成績下降期に入る前の選手の方が過去の選手よりも有利になりますが、レブロンはちょっと勝手が違うと言いますかイレギュラー過ぎる存在です。
現代の選手で37歳まで現役やってて平均出場38.2分というのも尋常ならざるスタッツです。

平均出場時間で言えば26.7PPGで3位のアイバーソンも異常です。キャリア平均出場時間41.1分はNBA歴代4位。上位3人はチェンバレン、ビル・ラッセル、オスカー・ロバートソンら古の偉人3人。
アイバーソンが全盛期の頃はペースが遅く、シューターも少なく、スペースも狭かった時代です(特にディフェンシブ3セカンドバイオレーションがなかった2001年まで)。アイバーソン自身も3Pは得意ではありませんでしたが、怪我だらけになりながら、唇からの出血をすすりながら、あの小さな体でリムに向かって行くアイバーソンの姿は得点以上の感動を生んでいました。
各スタッツ/指標の上っ面だけを見ると「効率が悪い」とも言えますがシクサーズ時代に限って言えば、ムトンボやエリック・スノウ等々と他はディフェンスや一芸に秀でた選手が多く、シクサーズのオフェンスはアイバーソンが強引にでも引っ張っていく必要があったという側面もあります。だからこそ他の選手はディフェンスや脇役に注力出来たんだと思います。
有名な「Practice」会見もノーカット30分フルで見ると、アイバーソンのチーム観やリーダー観が窺えて興味深いです。
私は正確な評価を下すには「思い入れ」がありすぎますが、アイバーソンの試合で得た喜怒哀楽/感情の振れ幅は何ものにも代え難い「良い思い出」です。

総評/感想。
1位指名全76人中21人が新人王に輝いています。ランキングの下の方にも、後に「良いロールプレイヤー」に返り咲いた選手がいたりして感慨深いです。

馴染みのある名前ばかりで語り始めるとキリがないので、ここいらで。

とりあえずパオロ・バンケロはサマーリーグでは2試合のみ出場と「お預け」を食らったので、1年目は全試合48分出場して下さい。

次回は2巡目指名以降の選手に焦点を当ててみようと思います。1988年以前は今とはドラフト制度も全く違っていたので色々とカオスになりそうな予感。

今回はこの辺で。ではまた。

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