【NBA】「呪いをかけたチームとかけられたチームの歴史」と「史上初のファン」と「NBAお気に入り写真シリーズ第8弾」と。
データ・逸話を添えながらのNBAお気に入り写真公開シリーズ第8弾。
今回はファンや観客関係の写真を紹介。
まずはこちら↓。
注目して頂きたいのはカイル・ラウリーの後ろ。ターバンを巻いたおじさん。
ラプターズのスーパーファン、ナヴィ・バティアさん。(以下敬意をこめてナヴと表記)
以前当ブログでも紹介かつ有名な方なので手短に説明しますと、史上初のファンとしてバスケットボール殿堂入りを果たした凄い御方。
ラプターズの試合を欠かさず訪れ(2019ジャパンゲームズにも来てました)、「多くの人にこの楽しみを知ってもらいたい」とチケット招待やバスケットコート建設など慈善活動も多数。
印象的だったのは、2019年の出来事。ミルウォーキーのファンがSNSでナヴの事を「頭に下着を巻いた太ったインド人」と呼び、カナダの議員がこれに反応。当時大騒ぎになりました。
問題のツィートをした人物は直ぐに電話でナヴに謝罪。そして凄いのはここから。
なんとナヴは「許すのには条件があります。私と食事に行きましょう」と、その人間と家族を食事に招待し、逆に「自分を呪わないで下さい。あなたは謝罪し私はそれを受け入れます」と励まし、メディアやファンに対しても
30年前にカナダへ移住した時と同じです。差別や過ちを非難するだけでは人間はどこへも行けません。
我々の見た目は皆異なっていますが色や信仰は関係ありません、皆同じです。
ネガティブをポジティブに変え、友人になる事が出来ます。今ではそのツイートから良い事が生まれたと思っています。
とコメント。サポートをしてくれた選手・コーチ・ファンたちに感謝を示しつつ、過激になり過ぎないよう諫めました。ちなみにミルウォーキーのファンたちもナヴがミルウォーキーに訪れた際こぞって謝罪や励ましをし、ナヴも「私はそこで沢山の愛をもらいました。私はミルウォーキーが大好きです」とのこと。
元々ナヴはインドで宗教迫害に遭いカナダへ移住した経緯があり、しっかりとした学歴があるにもかかわらずカナダでは自動車屋の清掃員・雑用係として働き始めた超苦労人。
超苦労人で超優くて慈善活動に意欲的なお金持ち。間違いなく偉大な御方なんですけど、観客席にいる時・バスケについて喋ってる時は紛れもなく「ただのバスケ好きのおじさん」。
カッコいいおじさん。
手短にと言いつつ若干長くなったので、以降は本当に手短に。
ポール・ジョージの活躍を喜ぶ少年ファン。
NBAではありませんが、リトアニアを心配そうに応援する女性ファン(ヒゲ付き)。
ラリー・バードのフリースローを邪魔する相手チームファン。
1975年ABA時代ナゲッツに雇われ、観客席からペイサーズへ呪いをかける魔女。
以上。
今回のNBAお気に入り写真公開シリーズはこの辺で。ではまた。
余談。
魔女を雇ったナゲッツが負けたわけですから、その魔女はとんだドジっ娘魔女・・・・と言いたいところですが、ナゲッツは昨季2023に悲願の初優勝。ペイサーズは1975年以降優勝未経験ということで、今になって魔女再評価路線が進んでいるとかいないとか。
2023までのペイサーズの戦績。
2023までのナゲッツの戦績。