【ヒマを持て余した挙句の思考実験】「ヨキッチとヤニスが合体したニコニス・アデチョキッチはシャックとステフが合体したステキール・オニーリーに勝てるのか?」数字/実績で検証。
以前、海外NBAコミュニティredditのr/nbaで面白い議論が起きていたのを紹介しました↓。
議題は
シャックとカリーがドラゴンボールのフュージョンをしてステキール・オニーリーになる。フュージョンしたらステキール・オニーリーよりも良い選手になると思われるNBA選手2人の名前を挙げてけ。
ステキール・オニーリーはシャックのボディと圧倒的なローポストを持っていて、さらにステフのFT90%と3Pシューティングスキルとボールハンドリングを持っています。
といったもの。
で先日、ヨキッチのいるセルビアとヤニスのいるギリシャがEuroBasket2022で早すぎる敗退。でまた海外NBAコミュニティredditのr/nbaにて気になる投稿が。
ギリシャとセルビアの共通点
・正教会
・トルコへの憎しみ
・バルカン半島
・貧しい経済
・2度のNBA MVP
・EuroBasketでのガッカリなパフォーマンス
ギリシャとセルビアは永遠のブラザー
というわけで、勝手にギリシャ代表ヤニスとセルビア代表ヨキッチを合体させてニコニス・アデチョキッチにして、シャックとステフが合体したステキール・オニーリーと比較してみました。
まずは主だった受賞歴。以下全て202/9/15時点。
ニコニス・アデチョキッチ主要アワード受賞歴
・シーズンMVP4回
・ファイナルMVP1回
・All-NBA-1st7回2nd3回3rd0回
・DPOY1回
・All-Def-1st4回2nd1回
ステキール・オニーリー主要アワード受賞歴
・シーズンMVP3回
・ファイナルMVP4回
・All-NBA-1st12回2nd5回3rd5回
・DPOY0回
・All-Def-1st0回2nd3回
ニコニス・アデチョキッチはまだ中身の2人が20代ですので受賞歴の比較はオマケみたいなもんですが、両者立派。
次にトラディショナルスタッツ&一部アドバンスドスタッツ比較。折角なので良いとこ取りのキャリアハイで比較しましょう。()内はその数字を記録した年と選手名。
ニコニス・アデチョキッチ | ステキール・オニーリー | |
MPG | 36.7(’18ヤニス) | 40.0(’20シャック) |
PPG | 29.9(’22ヤニス) | 32.0(’21ステフ) |
RPG | 13.8(’22ヨキッチ) | 13.9(’93シャック) |
APG | 8.3(’21ヨキッチ) | 8.5(’14ステフ) |
SPG | 1.6(’17ヤニス) | 2.1(’16ステフ) |
BPG | 1.9(’17ヤニス) | 3.5(’93シャック) |
FG% | 58.3%(’22ヨキッチ) | 60.9%(’09シャック) |
3P% | 39.6%(’18ヨキッチ) | 45.4%(’16ステフ) |
FT% | 86.8%(’21ヨキッチ) | 93.4%(’11ステフ) |
TS% | 66.1%(’22ヨキッチ) | 67.5%(’18ステフ) |
WS/48 | .301(’21ヨキッチ) | .318(’16ステフ) |
BPM | 13.7(’22ヨキッチ) | 11.9(’16ステフ) |
LEBRON | 9.03(’20ヤニス) | 6.80(’15ステフ) |
RAPTOR | 14.6(’22ヨキッチ) | 12.5(’16ステフ) |
Per Game(1試合平均)スタッツですと、数字にそこまで差はありませんが6部門中6部門でステキール・オニーリーに軍配。FG%らシュート効率系のスタッツもステキール・オニーリーが圧倒。そりゃ史上屈指のポストスコアラーとFTシューターと3Pシューターが合体してるわけですからね。
ただLEBRONとRAPTORら “Impact Metrics”影響指標(※)とBPMではニコニス・アデチョキッチが結構な差をつけています。ヤニスとヨキッチは時間/ポゼッションあたりでの攻守における生産量/比重が尋常じゃないので、さもありなん。
※:超超超ざっくり言うと、いる時といない時のチームへの影響度を示した指標。オン/オフコートスタッツ他多くの要素にに影響されるので、Per Gameスタッツが高い選手がこの指標も高くなるとは限りません。どれも計算式がアホ程複雑で近年種類も増えてきてます。詳しい説明はこちら→LEBRONについての詳細 RAPTORについての詳細
んで「ニコニス・アデチョキッチとステキール・オニーリーどちらが勝つか?」ですけども・・・・・・
わかるわけなし!
優勝回数で言えばステキール・オニーリーが8-1でぶっちぎりですからステキール・オニーリーにしときますか。ニコニス・アデチョキッチには現状に満足せず今後も飛躍していってほしいですしね。
以上。ニコニス・アデチョキッチとステキール・オニーリー言いたいだけの記事でした。ではまた。