昔の選手は今の選手が嫌い?昔と今レベルが高いのは?実名匿名の元NBA選手101人へのアンケート調査。/レブロン、ステフィン・カリー、ヨキッチ、ジャ・モラント、マジック・ジョンソン、ラリー・バードetc.
2023/2/28、The AthleticがNBRPA(NBA引退選手会)と協力して、匿名実名問わず元NBA選手101人へアンケートを実施・公開。いくつか紹介。
現在のNBAで最も優れている選手は?
| レブロンジェームズ | 28.1% |
| ニコラ・ヨキッチ | 21.2% |
| ヤニス・アデトクンボ | 21.0% |
| ケビン・デュラント | 11.8% |
| ステフィン・カリー | 6.6% |
| ルカ・ドンチッチ | 6.6% |
| カイリー・アーヴィング | 2.2% |
| その他複数選手 | 2.0%未満 |
現役時代で最も懐かしく思うことは?
| チームメイトとの友情 | 41.4% |
| 競い合う事 | 25.2% |
| お金 | 9.7% |
| 移動 | 6.1% |
| ファン | 2.3% |
| 試合 | 2.0% |
| バスケそのもの | 2.0% |
| その他複数回答 | 2.0%未満 |
もし現在のNBAでプレイできるとしたら自分の時代と何を変えますか?
| より懸命に働き、より賢くトレーニングする | 17.3% |
| より多くの 3 Pを打つ | 15.3% |
| 更に自身の才能を活かす | 12.8% |
| 特に変えない | 10.2% |
| お金に気を付ける | 5.1% |
| 試合に真剣に取り組む | 4.1% |
| より良いボールハンドラーになる | 2.6% |
| コミュニティでより多くのことを行う | 2.6% |
| より良い給料をもらう | 2.0% |
| SNS等社交的になる | 2.0% |
| より長くプレイ | 2.0% |
| 長期契約に署名して、1 つのチームにとどまる | 2.0% |
| よりストレッチになる | 2.0% |
| 複数回答 | 2.0%未満 |
観ていて楽しい現役選手は誰?
| ステフィン・カリー | 28.5% |
| ジャ・モラント | 15.2% |
| ニコラ・ヨキッチ | 10.0% |
| ケビン・デュラント | 8.7% |
| ルカ・ドンチッチ | 8.4% |
| ヤニス・アデトクンボ | 6.5% |
| レブロン・ジェームズ | 5.7% |
| カイリー・アービング | 2.4% |
| ジェイソン・テイタム | 2.2% |
| その他複数選手 | 2.0%未満 |
自分がプレイした時代よりも現在のNBAはクオリティが良いor悪い?
| 現在の方が少し悪い | 23.4% |
| 異なる時代を比較することはできない | 21.3% |
| 現在の方が少し良い | 14.9% |
| 現在の方が悪い | 12.8% |
| 現在の方がずっと良い | 10.6% |
| 同じ | 6.4% |
| オフェンススキルは優れているが、ディフェンスは悪くなっている | 5.3% |
| 運動能力は向上しているが、基礎は悪くなっている | 3.2% |
| その他複数回答 | 2.0%未満 |
現在のNBAコーチの誰の下でプレイしたいですか?
| スティーブ・カー | 28.8% |
| グレッグ・ポポヴィッチ | 28.3% |
| ドック・リバース | 5.4% |
| エリック・スポールストラ | 5.4% |
| ジェイソン・キッド | 3.8% |
| モンティ・ウィリアムズ | 3.8% |
| マイケル・マローン | 3.3% |
| マイク・ブラウン | 2.2% |
| マイク・ブーデンホルツァー | 2.2% |
| リック・カーライル | 2.2% |
| タイロン・ルー | 2.2% |
| ジャック・ヴォーン | 2.2% |
| その他複数回答 | 2.0%未満 |
現在の選手たちが稼いでいるサラリーに満足しているor嫉妬している?
| とても嬉しい | 69.1% |
| やや嫉妬 | 7.4% |
| 嬉しくて羨ましい | 6.4% |
| 本当に羨ましい | 5.3% |
| 特に思うことはない | 4.3% |
| ちょっと嬉しい | 4.3% |
| 先駆者たちを忘れないで欲しい | 3.2% |
以上。
元記事で印象的だったのは「もし現在のNBAでプレイできるとしたら自分の時代と何を変えますか?」への匿名選手の回答。
複雑な答えだが、もっとセルフィッシュにプレイする。
チームのコンセプトの中でセルフィッシュにプレイする方法はある。
NBAの大体において、セルフレスになる事は多額の報酬には繋がらない。
偉大なディフェンダーたちでさえ、ある程度セルフィッシュにプレイしている。
含蓄のある答えだと思います。
我々ファンにとって、選手は“チームの一員”で、大抵“チームのために”にプレイする事を求めます。
けど必ずしも選手自身はそうではないし、「選手は100%チームのためにプレイするべき」とは言えないと私は思います。
選手自身にとっては自分が人生の主役で、バスケットボールは仕事です。チームのために脇役に徹しても、その後の給料は保証されません。チームよりも自分自身や家族・親しい人を優先に考えた結果、セルフィッシュなプレイに繋がったとして、それはチームスポーツの選手としては好ましくない事でしょうが、一人の人間・社会人・家族としては決して責められるべきではない事だとも思います。私は自分自身や家族よりも属する会社を優先した事はありませんしね。
ただ、そうはいっても私はNBAファンで、NBAの試合を観ている時は当然選手をチームスポーツの選手として見ているので、セルフィッシュなプレイを観た時は大抵「なーにやってんくれてんじゃい!」と憤慨しますけども。
それが正しい判断か、報われるかは私にはわかりませんが、自分自身の人生・家族や大事な人間に対して真摯に向き合った結果セルフィッシュなプレイスタイルに繋がる。「そんな事もあるんだろーな」と思いました。
話題を変えまして。
元選手による現在選手への辛辣な発言や「自分の時代の方が凄かった」云々はよくニュースになりますし、上記アンケートでも「現在の方が少し悪い」が最多得票を得ています。
しかし、現在選手の高額サラリーには喜んでくれている方が殆どで、レブロン・ジェームズやニコラ・ヨキッチをリスペクトし、ステフィン・カリーやジャ・モラントのプレイも楽しんでくれているみたいです。
100%私の憶測ですが、「自分たち昔の選手よりも現在の選手の方が凄い」と言うのは簡単で、角は立たないでしょうし、その方が若い人達からのウケが良いのは、昔の選手たちもわかっていると思います。
ただ、それを言ってしまうと、自分以外のチームメイトや戦友たちへの軽視を生むかもしれない。万が一にも、そんなことは避けたい。
そんな思いやりから「自分の時代の方が凄かった」的な発言が生まれているのかもしれません。
・・・・・・・視聴再生数稼ぎのためのクリックベイト、自分が携わった本や商品の発売に合わせた炎上マーケティングってのはあるでしょうけど。まぁ、少しくらいは、ね。
素直に今の選手を褒め称える昔の選手も当然いて、2019年ラリー・バードの生涯功労賞受賞スピーチは現役選手へのリスペクトと失礼な昔の選手へのトラッシュトークが上手い具合に混ざり合っていて、まさに名スピーチでした。リンク
ヨボヨボの元NBA選手たちが「今の選手は俺たちの時代じゃ活躍しない」みたいなことを言う。
馬鹿げてる。
ヤツらはレブロンがプレイした18年間、ジェームズ・ハーデン、クレイ・トンプソンの1クォーター37得点、私のように30分で60得点しているのを見ちゃいないんだ。
(中略)
現在の選手の活躍を、私はこれ以上なく誇りに思う。
やっぱりラリー・バードは真のトラッシュトーカーです。
話が逸れてきたので今回はこの辺で。ではまた。

