複数アドバンスドスタッツから見る過去5年間の「働き者」な選手TOP25ランキング。ヤコブ・パートル、ジェイソン・テイタム、クレイ・トンプソン、KAT、ステフィン・カリー、ニコラ・ヨキッチetc.
はい、というわけで「働き者な選手をどうやって決めるか」ですが、まずはプレイオフ含めた過去5年間トータルの出場時間を見てみましょう。2022/9/24時点。※画像クリックで拡大
ジェイソン・テイタムは2位に200分以上の差をつけての1位。
’18からって事はルーキーの頃からベテラン以上に働き続けているって事です。「これだから最近の若者は・・・」とかもう言えません。
3位トバイアス・ハリスは高給な事で色々と言われがちですが、「抜かずの名刀」よりも「家庭で使える万能包丁」です。ご立派。
以上ランキングにより「働き者」決定!と言いたいところですが、就業時間中に上司の目を盗んでサボった経験は誰しもあるはず。出場時間だけで「働き者」は決められません。ボールを沢山触ってシュート決めたりパスしたりする中身が大事。
というわけで次は過去5年間1試合平均でのボールタッチ回数TOP25ランキング。
’21’と22ヨキッチが1位と2位、’21ドマンタス・サボニスが3位なのは度々話題になっていたのでいいとして、他のメンツもポジションがバラバラです。
一昔前ならPGが独占していそう。と思って’14から’17を見てみたら案の定でした。
話が逸れちゃいましたね。
ヨキッチとサボニスはボックスアウトやスクリーンセッターをやりながらこのタッチ回数ですから相当な「働き者」と言えます。
だが待ってほしい。ステフィン・カリーたちシューターは?ボールに触らずともめっちゃ走っています。ディフェンスを引きつけたりしています。それも大事な「働き」なはず。
はい、というわけで「オフボールグラビティ」TOP25ランキングを見てみましょう。
5位内をステフとクレイ・トンプソンが独占、以下もシューターたちが名を連ねてますね。そんな中23位にセンターの’19カール・アンソニー・タウンズ(以下KAT)が混ざってるっていう。
最近は3Pとかシューティング関連のランキングやグラフでシューターやガードの中にそこそこKATが混ざってるんですけど、見るたび笑っちゃいます。
20位の’22ヨキッチはマレー&MPJがいない事の影響が感じられて少し切ないです。
シューターは基本的にスキームの最後を受け持つ「フィニッシャー」なのでタッチ回数は少ない傾向にありますが、ステフはタッチ回数も他シューターと比べて多めで、さらに「働き者」と言えます。
じゃあ、そのステフらシューターたちを助けるスクリーンセッターは?
「75ポゼッションあたりでのスクリーンアシスト数」TOP25ランキング(1500分以上出場者対象)
ルディ・ゴベアはスクリーンセッターとして安定してジャズの高いOffRtgに貢献し続けていました。ロールマン/ロブキャッチャーとしても優秀でピック&ロールボールハンドラーへのボールプレッシャーを弱める貢献も大きかったです。ハンドリングの拙さが目立てしまっていたのが本当にもったいなかったですね。
愛しの’22スティーブン・アダムズが2位。
1位と5位にサンアントニオ・スパーズのヤコブ・パートル。NBAではまだ少ないオーストリア人です。(オーストラリアではなくオーストリア、史上パートルだけですかね?)
私がふと覗いたNBAコミュニティでたまたまオーストリア人のNBAファンが「ヤコブ・パートルって他の国の人から見て率直にどう?」みたいな質問をしていました。気を遣ったわけでもないでしょうが皆「良い選手だ」とか「スター選手ではないけどチームには絶対に必要な選手」とか答えていて、質問したオーストリア人ファンも嬉しそうでホッコリした思い出。
「働き者」って言葉は適当にチョイスしたんですけど、それだけでなんやかんや幾つか面白いランキングと数字を発掘出来ました。
皆様も楽しんで頂けたなら幸いです。
「結局一番の働き者は誰なのか?」って?
それは皆の心の中に・・・。
(私はテイタム、ヨキッチ、ステフの三人をチョイス。超僅差でテイタムに「一番の働き者」の称号を贈ります。)
今回はこの辺で。ではまた。