ヤニス、ステフ、ヨキッチ、レブロンetc.現NBAで“最強”の男は誰か。

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ヤニス、ステフ、ヨキッチ、レブロンetc.現NBAで“最強”の男は誰か。

いきなり結論を言えばサムネの男です。スティーブン・アダムズです。はい、私は本気です。「最強」ですとか「タフ」って言葉はアダムズの為にあります。

まず左下の画像は記憶に新しい昨季のモノ。エスカレートする前に冷静に相手をなだめるアダムズ。そして右画像はルーキー時代のアダムズ。

乱闘中トニー・ブラッドリー112kgを涼しい顔で持ち上げるアダムズ
パンチをもらうも意に介さずのアダムズ。

右画像はプレイオフ第7戦への出場停止処分が下されるほどのはっきりとしたパンチでしたが、受けた側のアダムズは痛がる素振りも怒る素振りも見せず。後のインタビューで

腹は立ちました。翌日ワッフルが噛めなかったから。私は食べ物が大好きなのに。

と笑い、さらにバブルで再開された’20シーズン、多くの選手が過酷さを訴える中アダムズは

ここはシリアではありません。我々はリゾート地にいるんです。

と平気な顔。

ジミー・バトラーも以前アダムズについて

あのマザー〇ァッカーは強い。今日ヤツが俺にスクリーンでぶつかった時、マジで“人生終わった”と思ったよ。ヤツはクリプトン出身かなんかだ。※クリプトンはスーパーマンの故郷の惑星

一応言っておきますと彼らは皆望んでバブル内に居たわけではありませんし、スケジュールも緊密だったりで本当に大変だったそうですから、他の人はどうたらってんじゃないです。

とまぁ頑強な肉体を持っていて、しかもアダムズはそれを誇示せず周りをなだめる事に使います。怒る事もありますし、スクリーンを受けたディフェンスが痛い思いをすることはありますけども。

アメコミヒーローのアクアマンに似ていたり、その独特なキャラクターで愛されてもいてネタにされる事もよくあります。

ただ私が最強と呼ぶのには上記以外にも理由があります。
その理由とはアダムズがNBA史上屈指の“縁の下の力持ち”って事です。

  • ボックスアウトの数が非常に多い
    NBAで正式にBOX OUTSがスタッツとして計測されるようなったのが’18シーズン。そこから5年間で2度アダムスは1位になっています。(他の年は5位、9位、3位)
  • にもかかわらずディフェンシブリバウンドは少ない
    自分がとる必要がなければ味方ガードにとらせて速攻やトランジッションオフェンスを多く生む。チーム・味方のプレイスタイルにもよりますがアダムズが在籍したチームは速攻・トランジッションでの得点が大抵高いです。ラスやジャのような走れる選手とは特に相性が良く昨季グリズリーズは速攻・トランジッションでの得点で共にリーグ1位。
  • オフェンシブリバウンドが多い
    この面に関しては本当にリーグ史上でも屈指だと思います。キャリアオフェンシブREB%で歴代9位。昨季はトータルREBは10.0でリーグ12位ですがオフェンスREBは4.6でリーグ1位です。↑で書いた事と被りますがリバウンドの内約半分がオフェンシブREBというのはどうかしています。
  • パスが上手い
    まずエルボーやハイポストでハブ(中継点)になるのが上手いです。そこからのカッターへのリードパスやディフェンシブREBを取った後のアウトレットロングパスも上手。
  • レーン確保も出来る
    ジャ・モラントがボールを持った時やペネトレイトに合わせるような形でボール→リムへの進路上から相手ディフェンスを押し出すのが上手いです。お尻や背中で相手リムプロテクターを抑えて味方のフローター・レイアップを補佐します。

以上のプレイは書くのは簡単ですが実際には中々拝見できるものではありません。まず頑丈じゃなきゃ無理です、リバウンドを自分で掴むか味方に譲るかの咄嗟の判断力、パスセンスや敵味方の位置把握もしなければなりません。つまりフィジカルとバスケットボールIQとさらに“縁の下を厭わぬ献身”が求められます。

これらを兼ね備え、暴力的な争いを嫌うアダムズはまさに文武両道の選手と呼べるでしょう。

如何せんシュートスキルには乏しく出場時間に少し制限がかかるのでPer Gameスタッツがあまり伸びないのが本当に惜しいです。

けどこの写真↓を見たらそんな事はどうでもよくなります。

バスケットボール選手としてアダムズより強い選手は勿論いますし、“人として最強”ともなると当然私には決めかねます。

ですが“現NBAで最強”と聞いて一番初めに私の頭に浮かぶのは、間違いなくスティーブン・アダムズその人です。

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