はじめに
2022年9月30日/10月1日/10月2日に開催される「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ワシントン・ウィザーズ」で注目したい選手や来季の見所を毎回ピックアップして少しづつ紹介していこうと思います。
今回はワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールです。
観に行ける人・行けない人、両方の方が楽しめたら幸いです。
昨季の活躍
まずは昨季主要5部門のスタッツ。
昨季ビールは手首の怪我・手術でシーズン後半をほぼ欠場し、トータル40試合しか出場できませんでした。
31.3PPG→23.2PPGと大幅な下落、出場40試合でも17勝23敗。前年と比べると大きく見劣りする事は否めません。
ウェストブルックのトレードもあり大きく変容したラインナップ・ヘッドコーチの交代・デニ・アブディアやダニエル・ギャホードら若手へのプレイタイム確保。
ガラリと変わった環境にビール本人も戸惑っていたように思います。
来季の見所
ビールは今オフに5年251Mの契約を締結。しかも「トゥルー・ノー・トレード条項」付きです。つまりビールの同意なしにトレードすることは出来ませんし、同意があってもトレード先によって承認する・しないかの決定権はビールが持ちます。
この契約は大きな物議を醸しました。2季連続MVPのヨキッチや’21にファイナル進出し昨季All-NBA-1stのブッカーら大型契約と比べられ、あまりにも“リスクの高い”契約と見られました。
はい、リスクは高いです。間違いありません。ですが、これは“ビールの覚悟”だとも私は思っています。
単年で50Mにも及ぶ超高サラリーですから「良いスコアラー」程度ではチームも本人も満足するわけにはいきません。「プレイオフ進出」で満足するわけにもいきません。
昨季の成績だけを見たら割高に見えるサラリーですが、「優勝チームの大黒柱」のサラリーとして考えたなら?
ビールには「必ずそうなってやる」という覚悟があるのではないでしょうか。
ビールはNBA入りして以来ウィザーズ一筋ですが、その道のりは決して一筋縄ではいきませんでした。
チームメイトの怪我や移籍で定まらぬロスターとチームの方向性。その中でスコアラーとして成長していき2年連続の30PPG超え、’21はAll-NBA入り。しかしプレイオフでは一回戦で完敗。
チームもビール本人も大きな変革が求められました。昨季はその変革の「産みの苦しみ」だったのかもしれません。
ファシリテーターであるモンテ・モリスら新加入組とのケミストリー構築、クズマやポルジンギスらとの本格的な共闘、八村含む若手たちの成長を促すリーダーシップ。
これだけの仕事と見所が来季のビールにはあります。
総額251Mですからね。期待するだけ期待して楽しまなきゃこっちも損ってもんです。
最後に
【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】7回目はブラッドリー・ビールについて書いてみました。
なんだかお金の話ばっかりしてたような気もしますので、最後に一枚だけ
’21ビールのトゥルーシューティングチャートです。真紅に近いほどリーグ平均よりも効率が良く、六角形が大きいほどボリュームが多い事を意味しています。3Pがリーグ平均より僅かに低いですがそれ以外では大体効率良くスコアを重ねています。昨季3Pを大きく成長させたハチムラとの相性はきっと良いはずです。来季の共闘が楽しみですね。
来季本格復帰したビールとハチムラの共演を夢見つつ
今回の【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】はここまで。お読み下さり、ありがとうございました。