はじめに
2022年9月30日/10月1日/10月2日に開催される「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ワシントン・ウィザーズ」で注目したい選手や来季の見所を毎回ピックアップして少しづつ紹介していこうと思います。
初回はワシントン・ウィザーズのルイ・ハチムラ、八村塁選手~その1~です。
観に行ける人・行けない人、両方の方が楽しめたら幸いです。
昨季の活躍
まずは昨季の主要5部門スタッツから。
11.3PPG/3.8RPG/1.1APG/0.5SPG/0.2BPG
前半39試合の欠場期間があり、復帰後ベンチから徐々に出場時間を増やしていったので1試合平均のスタッツは各部門で前年から微減です。
ですが’21の平均出場時間31.5分から22.5分まで大幅に下がって微減で済んだので、これに関してはそれほど深刻に捉える必要はないと思います。
実際36分あたりのスタッツでは’21から’22は得点が増加。他は概ね変わらずです。
2021シーズン:15.8PPG/6.3RPG/1.6APG/0.9SPG/0.1BPG
2022シーズン:18.1PPG/6.1RPG/1.8APG/0.9SPG/0.3BPG
この36分あたりでのスタッツで特に注目したいものがあります。
それはFGA(FG試投数)と3PA(3P試投数)。14.5と4.7で共にキャリアハイです。ハチムラは1、2年目はしばしばHCやチームメイトから“積極性”を求められていました。それを長期欠場を経験したシーズンで更新できたことは特筆に値すると思います。
成功数は55本で、リーグの定める82本の最低成功数に届かなかったのでランクインこそしていませんが、リーグ1位であるルーク・ケナードの44.9%とほぼ同じ確率です。ちなみに2位はデズモンド・べインの43.6%。
勿論、今後この高確率を維持するのには大変な道のりが待っていますが、間違いなく大きな前進です。
来季の見所
昨季44.7%という高確率を記録したわけですから、今後は相手も昨季以上にハチムラの3Pを警戒するようになります。
特にシーズン序盤、3Pの調子が悪かったり相手ディフェンスに苦労したとしても打ち続ける事が大事だと思います。打たなければ調子は戻りませんし、成長もしません。相手に「この選手は少し警戒すればどうせ打たない」「少し離してもどうせ打たない」と思われてしまったら、チームのスペーシングに問題が出てきます。
入らなくても積極的でいて「この選手は昨季高確率に決めていたし、放っておきづらいな」と相手に思わせて味方にスペースを与えられれば、例えシュートが入らずともハチムラの勝ちです。入るのなら大勝利です。
なんだか前述の「積極的に3Pを狙っていけるか」と矛盾しているようですが、積極的に3Pを打つことが大事といっても流石に数cm前でディフェンスが手をあげている状態で3Pを打つわけにはいきません。
相手がベッタリくっついてきたり、クローズアウトシチュエーションですぐ目の前まで相手が来た時の対応の仕方。これが個人的に一番楽しみにしてる部分かもしれません。
「あ、これは流石に打てないな」となった時。ビールに任せるのか、ポルジンギスをピックに呼ぶのか、それとも1on1で華麗なプルアップジャンパーを決めるのか、はたまたリムまで突っ込んでいってAD相手にポスタライズかますのか。
とにかく、そういったハチムラの多彩さやBBIQも楽しみにしたいです。
最後に
【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】の初回は主にハチムラの3Pに焦点を合わせてみました。
「そんなのもう知ってる」と思われたかもしれませんが、今後もJAPAN GAMESまで少しづつハチムラやウィザーズとウォリアーズの事を掘り下げていけたらなーと思っています。
はい、正直見所紹介というのは建前で自分の理解を深めるためです。自分が楽しむためです。
今後も何やら偉そうな物言いになってしまう事があるかもしれませんが、皆様も楽しんで頂けましたら幸いです。
さて、ハチムラについてはまた書くとして、次は誰にしよう?
次回の事はまだ何も決まっていませんが、とりあえず今回の【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】はここまで。お読み下さり、ありがとうございました。