ESPNの“予測システム/モデル”によるNBA2023開幕直後予想。優勝/プレイオフ進出/ドラフト上位指名権獲得、それぞれの確率は？
ESPNのアナリティクスチームによって考案された指標“Basketball Power Index”(以下BPI)※。
※：シーズン残りのパフォーマンスを予測する事を目的とした指標。
今までの試合の結果(点差)、ゲームごとの効率、残りの対戦相手の強さ、ペース、休養日、試合をする場所、開幕前の予想が考慮されています。
詳しい計算式は公開されていません。
そのBPIを基にしたランキング/勝敗数/プレイオフ進出確率/優勝確率/ドラフトTOP3指名権確率の予測がこちら↓。(日本時間2022/11/05時点のもの)
まずはイースタンカンファレンス。
ウェスタンカンファレンス。
前述の通り、詳しい計算式/算出方法が公開されていないので「なぜこうなったか？」のコンテキストは読み取りづらいんですけど、色々と妄想の捗る面白い結果だと思います。
始めに気になったのはシクサーズの評価の高さ。
現在4勝6敗で、開幕前の期待の高さに応えられているとは言えない状況です。ジョエル・エンビードは既に４試合を欠場で、足底筋膜炎の状態も気になります。さらにジェームズ・ハーデンは右足腱の負傷で1か月欠場見込み。
これらの不安要素を覆せるだけのデータ分析的上昇要素とは一体何なのか。51勝32敗でイースト内４位の予想でありながら、現在無敗かつ54勝28敗予想のバックスよりも高い優勝確率を持っているのは何故なのか。うーん、気になる。
・・・・・タイリース・マクシーがMVPになるんだな。間違いない。マティス・サイブルはDPOYで、エンビード＆復帰後ハーデンも勿論大暴れ。なんやかんや皆大活躍するんです、きっと多分絶対。
全体を見てみると、レギュラーシーズン上位は団子状態、下位予想(ドラフトTOP３指名権獲得率の高いチーム)はスパーズ/OKC/マジック/ピストンズ/ロケッツ、優勝予想ではセルティックスとサンズの２強にシクサーズ/バックス/マブスが追随、と予想されております。
現在の欠場者や今後の復帰予定選手については考慮されてない“予測システム/モデル”なんでしょうかね。
無敗のバックスはクリス・ミドルトンの復帰と「伸びしろ」もありそうですし、グリズリーズはジェイレン・ジャクソンJrの復帰、ブレイザーズはリラードとGP2の復帰他キリがないので省きますけど、更なるケミストリー/成績の向上が期待できるチームは多くあります。
まぁケミストリーや調子の向上/復帰選手の活躍は保証されているわけではないので、色々と難しいですよね。「このチームはもっと上でも良い」と思えば、どこかのチームを下げなければなりませんし。
紹介しといてなんですけど、全体的に怒る人の方が多そうな予測ですな。
以前紹介した通り↓、予測システム/モデルは色々なサイト/アナリストたちによって開発されていて現在も増え続けています。
アメリカではスポーツギャンブルやファンタジースポーツが大ブーム(というか定着したと言うべきですかね)、日本では公営ギャンブル以外のスポーツ賭博は御法度で、ファンタジースポーツも流行っているとは言えないので“予測システム/モデル”の需要は少ないと思いますが、調べて見ると中々面白いもんです。種類も豊富なので、また紹介できればと思っております。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。BPI数値のみでのランキング。
