【NBA2023プレイオフ】NBA史上「怒らしてはいけない」人物5選。/「寝た子(ジミー・バトラー)を起こすな」を起こしてしまったセルティックス。それだけではないマイアミ・ヒートの結束とタフさ。/レブロン、コービー、デンバー・ナゲッツ、ラリー・バード、ニックス
“Don’t poke the bear”
熊をつつくな
「余計な事をして、治まっている事を乱そうとするな」といった意味合いです。日本で言う「寝た子を起こすな」でしょうかね。
わかりやすい例が本日2023/5/20の試合でありました。
結果は
大事な事なので先に書いておきますと、セルティックスの敗戦をグラント・ウィリアムズのせいにすることは出来ません。
ウィリアムズのプレイ内容は決して悪いものではありませんでしたし、トラッシュトークがあろうがなかろうがジミーはジミーです。いずれにしたって避けては通れない存在で、悔やむのなら「ウィリアムズのトラッシュトークよりも、ジミーのプレイを止められなかった事・そのプレイを上回れなかった事」を悔やむべきだと思います。
・・・・
・・・・・・・でもやっぱ「やめとけ」って思いましたよね、正直。
小競り合いを見た瞬間“Don’t poke the bear”「寝た子を起こすな」って思いましたよね。
と言いますのも、NBAでは手痛い目に遭った前例が多すぎます。
「マイケル・ジョーダンを怒らすな」は当時選手・メディア・ファン皆が知る暗黙の了解でした。特にジョン・スタークス並びにニューヨーク・ニックス関係者は痛感しているはずです。
ラリー・バードはトラッシュトークを仕掛けてきた選手に対し、そのユーモアとプレイで幾度となく倍返しをしてきました。
選手と度々舌戦を繰り広げるニックスのスーパーファン、スパイク・リーに対しコービー・ブライアントはこんな言葉を贈っています↓。
最近ではデビン・ブッカーがルカ・ドンチッチのフロッピングを揶揄し、その後の第7戦で近年屈指のミーム画像を生むことになりました。
今季プレイオフでも、ディロン・ブルックスはレブロンに対し「レブロンは老いた。俺に40得点をお見舞いするまでは俺は誰もリスペクトしない」と第2戦後インタビューで言ってのけました。結果はご承知の通り。リンク
個人的に印象深いのは2020シーズン、クリッパーズ対ナゲッツのカンファレンスセミファイナル第5戦。クリッパーズが3勝1敗で王手の状態。しかも前半終了間際で16点のリードとクリッパーズ有利ナゲッツ絶体絶命。
そんな中、リバウンド争いでマーカス・モリスがポール・ミルサップをプッシュし両者エキサイト。
ハーフタイム明けの第3Q、ミルサップはFG4/5の14得点をあげナゲッツが逆転勝利。
結果的にシリーズ敗退のキッカケの一つになってしまいました。
ぱっと思いつくだけでもコレだけの例がありますから、他にも沢山の数がありそうです。
大事な事なので再度繰り返しますが、私はトラッシュトーク自体が勝因や敗因とは思いませんし、悪い事だとは全く思いません。
疲労を忘れさせたり、モチベーション喚起になる事、プラスに働く事も沢山あるでしょう。恥をかくリスクを踏まえての行動は勇気がなければできませんから、今日の試合でのグラント・ウィリアムズやブッカー、ディロン・ブルックス他を笑う気にはなれません。
・・・
・・・・・・ごめんなさい、どうしてもコラ画像には弱いので、こういうの見た時はフフッってなります↓。
ただ、こうやって笑ったり喜怒哀楽出来るのも、恥をかくリスクを恐れず強気な態度・発言をするブッカーら勇気ある選手たちがいるからです。
トラッシュトークはファンとして面白おかしく楽しいモノ・試合のスパイスになり得るモノだと思います。(勿論人としてのラインを越えていなければ)
グラント・ウィリアムズ、セルティックスはホーム2連敗と非常に厳しい状況ですが、弱気にならずいて欲しいもんです。頑張れ。
今回はこの辺で。ではまた。
余談。
“Don’t poke the bear”談義で時間をとられてしまって、本試合でのヒートの素晴らしさについて少しも語れてなくて何だか少し申し訳ない気持ちです。とってつけたようですけど、少しだけ。
ジミー・バトラーの素晴らしさについては今更感もあるので一旦置いておくとして、終盤までシュートタッチが好調とは言えなかったバム・アデバヨとゲイブ・ビンセント。
2人のクラッチオフェンシブリバウンド&スラムと強気な値千金ミッドレンジジャンパーはマイアミ・ヒートというチームの結束とタフさを象徴しているようで非常にアツかったです。
勿論ケイレブ・マーティンの25得点やプレイオフからスクランブル出動なダンカン・ロビンソンの16得点も。
ゾンビ・ヒート!