【NBAの流行語・ミーム】日本産“Shadow Realm”「シャドウ・レルム」に込められた優しさ?と余計な御世話とポスタライズと。/レイカーズ、レブロン、マイアミ・ヒート、ジミー・バトラー、アデバヨ、ヨキッチ、ドンチッチ、エンビード、幽遊白書、ワンピース、遊戯王

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【NBAの流行語・ミーム】日本産“Shadow Realm”「シャドウ・レルム」に込められた優しさ?と余計な御世話とポスタライズと。

NBAの流行語・ミームシリーズ第5弾。

最近はアニメ好きを公言するNBA選手も少なくありません。

NBAファンコミュニティ内では“Went Super Saiyan”「スーパーサイヤ人になっていた」≒「とんでもない大活躍をしていた」といった表現も当たり前に見かけます。

2020NBAファイナルで米スポーツメディアClutchpointsが作ったコラ画像。

で、今回紹介する“Shadow Realm”「シャドウ・レルム」。直訳すると「影の領域」。

NBAコミュニティ内で見かけるようになって暫く経つ言葉ですが、私最近になって日本にルーツのある表現だと知りました。

そのルーツとは日本のアニメ「遊戯王」です。ただし日本の「遊戯王」には“Shadow Realm”「シャドウ・レルム」「影の領域」といった言葉は登場しません。

英語版のアニメ「遊戯王」、つまり“Yu-Gi-Oh!”に登場する言葉です。

どういうことかと言いますと、アメリカではアニメ“Yu-Gi-Oh!”4Kids Entertainment(以下4Kids)という子供向けチャンネルで放送されていました。

この4Kidsという放送局は多くの海外アニメのローカライズを担当していて、厳しい規制・検閲・改編でも有名な放送局なんです。

改編されたシーンの一部まとめ。「喫煙、銃、暴力、エッチなのはいけないと思います」の精神。

となると、学生・子供たちがメイン登場人物を務めるアニメ“Yu-Gi-Oh!”においても死や暴力を直接表現する事はNG。架空の人物とは言え子供たちに「殺す」というような過激なセリフは言わせられない、「死」を直接表現したくない、4Kidsはそう判断しました。(正直そこら辺の基準はよくわかりません)

そこで登場したのが“Shadow Realm”「影の領域」“send to Shadow Realm”「影の領域へと送る」という婉曲表現です。

日本版「遊戯王」には“Shadow Realm”が存在しない事を知ってショックを受ける(フリをする)Yu-Gi-Oh!ファン。

NBAでは、ディフェンス越しに派手なダンクをかます事を“posterize”「ポスター化する」、公でない場所では“murder case”「殺人事件」“kill”「殺す」と言ったりします。

それらと“send to Shadow Realm”「影の領域へと送る」という婉曲表現が、皮肉や比喩ジョークを好む文化と相まってNBAファンコミュニティ・スポーツコミュニティでも用いられるようになりました。

“posterize”は主にダンクシーンに用いられますが、“Shadow Realm”は恥をかかされた状況や苦しい状況全般に用いられます。

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何気なく調べた由来なんですけど、調べてみたら意外と諸々奥深くて面白かったので今回記事にしてみました。wikiや面白画像も充実しております。

“Yu-Gi-Oh!”におけるShadow Realmのwiki   4kidsによる規制・改編まとめ動画

色々調べている際、偶々見つけた今日一番笑った画像↓。

今回のNBAの流行語・ミームシリーズはここまで。ではまた。

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