【NBAの流行語・ミーム】レブロンが認める「犬と狼」。ステフィン・カリーも御世話になった、全てをモチベーションにするミーム。
NBAの流行語・ミームシリーズ第5弾。
精神的にタフそうな選手を指して“Dog In Him”「奴の中には犬がいる」という、最近よく聞かれるようになった表現がありまして
2020年代に入り、スポーツコミュニティ内でより頻繁に聞かれるようになりました。
過去アメリカには“Junkyard Dog”(ガラクタ置き場の犬)という名の人気レスラーもいまして、“Dog”「犬」はしばしばタフさの象徴としても扱われます。
そして先日、“Dog”という表現が最近流行ってるの受けて、ジェリー・ウェスト御大が「最近“犬”という単語をよく聞くが、以前私は“狼”だった。“犬”を食ってたよ」と衰え知らずな闘争心を示しておりました。
さらに、NBAオタクでもあるレブロンが「その通り!全くウソじゃない」とジェリー・ウェストのコメントをリツイート。
「微笑ましい」と言ったらジェリー“ザ・ロゴ”ウェストに叱られそうですけど、なんともホッコリさせられるやり取りでした。
続いて、近年よく引用されるミーム素材を紹介。
マイケル・ジョーダン(以下MJ)の“…and I took that personally”「私はソレを私への攻撃と受け取った」
MJと言えば現役当時何事においても超がつくほどの負けず嫌いな事で有名で、バルセロナオリンピック中ドリームチームHCのチャック・デイリーとゴルフをした際、チャック・デイリーが勝っちゃったもんだからMJは直ぐに再戦を要求。早朝4時にチャック・デイリーの部屋へ電話をかけ、出ないとなると部屋の前に行き催促のノック連打。オリンピック中の話です。
他にも、
1990年代ホーネッツの若きケンドール・ギルがMJを家に招いた際、始めは「あのマイケル・ジョーダンが俺ん家にいるなんて!」と感激していたものの、始めに負けたトランプの負け分を取り返すまで夜12時から朝7時までトランプをヤメさせてくれず、「いい加減帰ってくれや」と思われたり。リンク
兎に角負けず嫌いで、バスケにおいては特にソレが顕著でした。
1993年マイケル・ジョーダンはワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)2年目のラブラッドフォード・スミスに目の前でキャリアハイ37得点を記録され、ブルズが勝利したもののジョーダン自身はFG9/27で25得点の絶不調。試合後ラブラッドフォード・スミスに「ナイスゲーム、マイク」と皮肉を言われます。
怒りの収まらぬジョーダンは次のブレッツ戦でその試合のスタッツシートを靴下に入れ、ラブラッドフォード・スミスを15得点に抑え、自身は47得点を記録。
後にラブラッドフォード・スミスは「ナイスゲーム、マイク」とは言っておらずジョーダンによる捏造と発覚。
MJ/ブルズのドキュメンタリー映画「The Last Dance」でジョーダンが語った“…and I took that personally”は、そんな架空の発言をでっちあげてでもモチベーションへと変えてしまうMJの闘争心を象徴するセリフとして格好のミーム素材になりました。
何かしらあった後にハイパフォーマンスをした選手を題材にして、最近よくコラが作られております。
ステフィン・カリーはキャリアハイ62得点の試合後記者会見でこのミームを自ら引用。
近年は特にモチベーションの高め方や試合へのアプローチが千差万別あって面白く感じます。試合中喧嘩上等闘志溢れる感じの選手もいれば、笑顔満載バスケ大好きな感じの選手もいて、なるべく冷静に感情の起伏を抑える感じの選手もいます。
どれが正解ってものではなく、どれも等しく愛おしいんですけど、勝手ながらドンチッチにはいつもニコニコしながらプレイしていてほしいなと思います。
今回のNBAの流行語・ミームシリーズはこの辺で。ではまた。