【NBA】NBA2024プレイオフが近づき多くなるSOS(残り日程)の話題。各チームのバックトゥバック・ロードでの戦績一覧、残り日程の過酷さランキング他。
イースト順位表。以下全て2024/2/25時点、追記:順位表を更新しました。
イーストのチームを対象にしたTankathonのSOS(残り日程の過酷さ)ランキング。順位が高いほど過酷扱い。
ウェストの順位表。
ウェストのチームを対象にしたTankathonのSOS(残り日程の過酷さ)ランキング。
プレイオフが近づくとSOS(Strength Of Schedule残り日程・残り対戦相手)の話題は多くなります。
以前少し説明しましたが、SOSについて、もう一度改めて説明を。
SOSは多くのデータサイト・NBAメディアが独自の計算式で公開しています。
まず上記TankathonのSOSランキングですが、TankathonのSOSは残り対戦相手の今までの勝率だけを考慮したSOSです。あくまで私の見解ですが、TankathonのSOSを額面通り「残り日程の過酷さ」と捉える事は出来ません。
「残り日程の過酷さ」には勝率以外にも考慮すべき事があります。
代表的なものでは、ロードでの試合数やバックトゥバック(2日連続)の試合の多さ。
ロードやバックトゥバックの試合は疲労が蓄積しやすく、主力を休ませる傾向も強くなります。そういった試合は多ければ多いほど過酷です。
TankathonのSOSランキングでは、ウルブズの残り日程をウェスト内で5番目に楽としています。ウルブズは当然勝率でウェスト1位のウルブズと対戦する事はなく、イースト1位のセルティックスとの試合も消化済みです。ナゲッツとクリッパーズとの試合が複数残っていますが、勝率5割を大きく下回っているチームとの対戦が多いので、自ずとTankathonのSOSでは楽と見なされます。
しかし、実際にウルブズの残り日程を見てみましょう。
注目して頂きたいのは、対戦相手ではなく試合の日付です。ウルブズは残り25試合中12試合がバックトゥバックです。ちなみにTankathonのSOS上ではウルブズよりも過酷とされているレイカーズの残りバックトゥバック試合は8試合。ナゲッツに至っては4試合のみです。
勿論残り日程の過酷さはバックトゥバックの数だけで決まるわけではありませんし、ウルブズが今後戦績を落とすかは神のみぞ知るところです。
ただ、バックトゥバックやロード数も考慮した方が、SOSの信用度は高くなると思います。
ぶっちゃけて言いますと、BBRなりで実際に残り日程を確認した方がわかりやすいと思います。
サンズの残り日程。
少数のチームの残り日程を確認するだけならBBRで充分です。
ただ、「全チームの残り日程の過酷さを手っ取り早く知りたい」とか「自分の贔屓のチームの過酷さを他チームと比較したい」って方にはpositiveresidualのSOSがオススメです。ロード数やバックトゥバック数他も考慮したSOSを公開しています。
positiveresidualのSOSランキング。高いほど過酷扱い。
身も蓋もない事を言いますと、トレードデッドラインを過ぎると各チーム戦力や方向性にも違いが出ますんで、過去の勝率を基にしたSOSで残り日程の過酷さ云々を推し量るのは割と無理があります。ジョエル・エンビードが怪我で欠場する前のシクサーズと今のシクサーズはまるっきり違うわけですし。
私のSOS活用法をまとめますと
残り日程の過酷さを調べたい時はTankathonのSOSランキングで大まかに残り対戦相手を確認して、BBRで各チームの残り日程を実際に眺めて、positiveresidualのSOSランキングと睨めっこしてテキトーに悩んで・・・・・・
・・・・結論。
以上。
こんな感じに私はSOSを楽しんでおります。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
「そもそもバックトゥバックやロードの試合ってそんなに過酷なのか?」って疑問が御有りの方もいらっしゃるでしょう。
以下は今季2024各チームのバックトゥバック2試合目の戦績表。勝率順。
リーグ全体での勝率ランキング。右端がロードでの戦績。
不思議な事にバックス、サンズ、ウォリアーズ、ブレイザーズあたりは通常の勝率よりもバックトゥバック2試合目の勝率の方が大分上回っております。稀にロードでの戦績の方が良いってケースもあります。ただ全体で見ると、やはりバックトゥバックやロードでの試合は勝率が低くなる傾向にあります。
今季は幾分少なくなりましたけど、ホームでの試合よりロードトリップやバックトゥバックで選手を休ませる事の方が多いですしね。