【NBA】2番目3番目からスターへと上り詰めた選手リストとこれからスターになりそうな選手とチャンピオンの引退とMIPと。/ウォリアーズ、ナゲッツ、マイアミ・ヒート、ペイトン・ワトソン、ヤニス、ヨキッチ、ドンチッチ、ドレイモンド、アデバヨ、バトラー、SGA

目次

【NBA】2番目3番目からスターへと上り詰めた選手リストとこれからスターになりそうな選手とチャンピオンの引退とMIPと。

昨日に引き続き、“隠れMIP候補”の話題から。

ナゲッツのペイトン・ワトソン。

ペイトン・ワトソンは2022ドラフト30位でナゲッツから指名を受けました。(ナゲッツがOKCからトレードで得た指名権なので形式上ではOKCの指名です)

各チームのビートライターたちは独自のポッドキャストや動画チャンネルを持っている事も多く、私はソレを覗くのが割と好きなんですけども、ナゲッツのビートライターたちは皆ペイトン・ワトソンの1巡目指名には不意を突かれたようでした。

それもそのはず。カレッジ時代の成績は以下。

3.3PPG、2.9RPG、0.8APG他各種効率、有体に言ってヒドいもんです。

NBA DraftNetのモックドラフトでも39位でした。

当時ビートライター評価。
ただ、動画内では「天井は高く、ぺりメーター版ヤニスのようなディフェンスをする選手になるかもしれない」と大いに期待していました。ナゲッツビートライターたちのドラフトリキャップ動画へのリンク

ポテンシャルを重視した指名自体は珍しくありませんが、それを1巡目でするのは大抵再建中のチームです。“Win Nowチーム”は大抵即戦力重視になります。急を要してはいないとはいえ“Win Now”に近いナゲッツがそれをしたという事は余程期待しての指名だったのでしょう。

で、NBA1年目がどうだったかというと・・・・・

「なるほど、こいつぁ夢がある」と思わされました。

ただやはり出場時間は少なく、プレイオフもほぼ未出場。

で、2年目の今季2024。以下全て2024/3/15時点。

はい。「隠れMIP候補」と呼ぶには随分と大人しく見える数字です。出場時間は2倍以上伸ばしましたが、他スタッツは必ずしもそれに比例していません。

ただ、ナゲッツにとって(恐らく)ありがたいのは、ペイトン・ワトソンがマルチポジションなディフェンダーになってくれた事でしょう。昨季のブルース・ブラウンのように。(ブルース・ブラウンはガード寄りでペイトン・ワトソンはフォワード寄りですけども)。

大抵のナゲッツ選手はヨキッチ不在時eFG%を大きく低下させますが、ペイトン・ワトソンはヨキッチともそれなりの時間コートを共有しつつ、ヨキッチ不在時もeFG%をそこまで落としていません。

ヨキッチがいる時いない時のナゲッツ選手eFG%一覧。

ペイトン・ワトソンはヨキッチと490分一緒にプレイしeFG%は53.4%。不在時に686分プレイしeFG%は52.3%。

ペイトン・ワトソンのポジションエスティメイト(ポジション推定)。

オフェンス面での生産量はまだまだ控え目ですが、ディフェンス面での多様性は既にナゲッツベンチにとって貴重なもので、オフェンス面含めそのポテンシャルは近い将来ナゲッツ長年のベンチ問題を解決へと導いてくれるかもしれません。もしかしたら今季プレイオフで大爆発するのかもしれません。

ヨキッチがあまりしない分ド派手なブロックをします。そういう意味でも好相性。TVCMでも好相性。CMへのリンク

「隠れMIP候補」と言うより「未来のMIP候補」と言ったほうが良かったですね。

そう言えばヨキッチとマイケル・ポーターJrもMIPファイナリストに選ばれてましたっけ。(ヨキッチは2017MIP投票2位。MPJは2021MIP投票3位)

ついでに諸々見てみましょう。

2004~2023MIP受賞者。

MIPは1986シーズンから創設された賞で歴史が浅いってのもあるんですけど、今までのMIP受賞者で殿堂入りをしたのは2001受賞のトレイシー・マグレイディだけです。MIP受賞後も同じ成長曲線を保てた選手ってのは残念ながら少なめです。

なんですけども、惜しくも受賞に届かなかったMIPファイナリスト、つまりMIP投票で2位や3位だった選手の名前を見ると、非常に夢があります。MIP受賞者と比べても遜色ありません。

ここ10年だけでも、2014MIP投票3位アンソニー・デイビス、2015MIP投票2位ドレイモンド・グリーン、2015MIP投票3位ルディ・ゴベア(2017年も3位)、2016MIP投票2位ケンバ・ウォーカー、2016MIP投票3位ヤニス・アデトクンボ(翌年受賞)、2017MIP投票2位ニコラ・ヨキッチ、2019MIP投票3位ディアロン・フォックス、2020MIP投票2位バム・アデバヨ、2020MIP投票3位ルカ・ドンチッチ、2023MIP投票2位シェイ・ギルジャス・アレクサンダー等々。All-NBA、All-D、MVP、DPOY受賞者を多数輩出しています。

上記MIPファイナリストのキャリアスタッツ&受賞歴。

2014~2023MIP受賞者のキャリアスタッツ&受賞歴。

MIPは受賞できずともファイナリストに選ばれた時点で各選手各チームファンの皆様は大喜びしてよろしいかと。

最後に

先日2024/3/12、オットー・ポーターJrが引退を表明しました。

「ウィルト・チェンバレンの生き写し」とも言われたオットー・ポーターJr。

インタビューでその事を訊ねられた際はニコニコで真似るノリの良さ。動画へのリンク

彼もまた、ヤニス、ヨキッチ、ゴベアに次ぐ2017MIP投票4位に選ばれたチャンピオンです。

チェンバレンとオットー・ポーターJrのウォリアーズ在籍年スタッツ&受賞歴。

お疲れ様でした、OPJ。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

「2位の方が嬉しい」ってのとはまた違いますが、All-Rookie-2nd出身選手にもスターは大勢います。最近ですとヤニス、マーカス・スマート、ジャマール・マレー、ジェイレン・ブラウン、SGA、ジェームズ・ハーデン、ポール・ジョージがAll-Rookie-2nd出身です。

2014~2023All-Rookie-Team一覧。

優勝やスーパースターへの道のりは千差万別ですな。

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