NBA幹部たちの投票による「チーム構築の中心に据えたい25歳未満選手」ランキング、明暗が分かれる。1位は地味に快挙を達成した某ルカ・ドンチッ〇。モーブリー、ガーランド、テイタム、ジャ・モラントetc.
2022/9/14。米メディアhoopshypeによる調査、Michael Scotto記者の記事から。
投票形式はNBA幹部15人それぞれが「チーム構築の中心に据えたい’23開幕時点で25歳未満の選手」を1位~5位にランク付けして投票。1位票5pts2位票4pts3位票3pts4位票2pts5位票1pts。前回ランキングは2022年1月に行われたもの。
1. ルカ・ドンチッチ 得票率100%前回ランキング: 1位
2. ジェイソン・テイタム 得票率69.3%前回ランキング: 2位
3. ジャ・モラント 得票率44%前回ランキング: 3位
4. エヴァン・モブリー 得票率28%前回ランキング: 6位
5. アンソニー・エドワーズ 得票率16%前回ランキング: 9位
6. ザイオン・ウィリアムソン 得票率12%前回ランキング: 7位
7. スコッティ・バーンズ 得票率 8%前回ランキング: なし
8. ラメロ・ボール 得票率6.67%前回ランキング: 4位
9. トレイ・ヤング 得票率4%前回ランキング: 5位
9. ダリウス・ガーランド 得票率4%前回ランキング: なし
11. ケイド・カニングハム 得票率2.67%前回ランキング: 13位
11.ジェイレン・グリーン 得票率2.67%前回ランキング:なし
13. シャイ・ギルギャス・アレクサンダー 得票率1.3%前回ランキング: 8位
13. タイリース・ハリバートン 得票率1.3%前回ランキング: なし
1位は満票でルカ・ドンチッチ。
記事タイトルにある「地味に快挙を達成」とは「ドンチッチが昨季レギュラーシーズンUSG%(※)37%以上を記録してカンファレンスセミファイナルを突破した事」です。
※USG%:ざっくり言うと、その選手がコートにいる時にFG・FTを打つ、TOVする割合。いわゆるエース的な存在はシュートを沢山打ちますからUSG%が高くなります。
「は?」と思うかもしれませんが個人的に結構な大事件。というのも今までレギュラーシーズンUSG%37%以上を記録した選手はジョーダン、コービー、ヤニスら錚々たるメンツ。しかし優勝経験もある彼らですらUSG%37%以上を記録した年は、その負担の多さ故かカンファレンスセミファイナルを突破できなかったんです。その壁を23歳の若者が破ったんです。
元々USG%は「高けりゃ高いほど良い」って類のスタッツではなく、あくまでその選手/チームのオフェンススタイルや時として「チームのオプションの少なさ」を示すものだったりします。
昨季マーべリックスはディフェンスが良いチームで優秀な3&Dも複数いてワンマンチームだったとは全く思いません。しかしドンチッチがUSG%37.39%とオフェンス面で多くの負担を背負ってショットクリエイト/プレイメイキングを司ったから、他選手がディフェンスに注力出来たのだとも思います。役割としてはロケッツでのハーデンやシクサーズでのアイバーソンと近い印象です。
(ロケッツでの)ハーデンもアイバーソンも優勝はなりませんでしたが、「ドンチッチがその夢を引き継いでいる」なんて言ったら怒られちゃいますかね。
なんにせよ、今後しばらく大いに楽しませてくれそうです。
他選手の順位は昨季順位やプレイオフ成績をそのまま反映した感じですね。
ドンチッチほどの評価は得ていませんが2位テイタムは攻守兼ね備えた2wayプレイヤーですから個人的に「ドンチッチと少し1位票を分け合うかな」と思ってました。
ラメロ、ヤングはガッツリ下がっちゃいましたね。「あれだけ期待しといてプレイイン/プレイオフの出来だけでそんな露骨に下げんでも」と思わなくもないですけど、光陰矢の如し諸行無常栄枯盛衰なんとやら。
今回はこの辺で。ではまた。