NBA’23最新ベンチ±ランキングとスケジュールの過酷さランキングと1試合歴代最多3P成功数ランキングとウォリアーズとウルブズとオースティン・リバースとetc.

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NBA’23最新ベンチ±ランキングとスケジュールの過酷さランキングと1試合歴代最多3P成功数ランキングとウォリアーズとウルブズとオースティン・リバースとetc.

2023/3/1時点での順位表。※画像クリックで拡大

イースト。

ウェスト。

レギュラーシーズン残り20試合ほど。

東西各チーム油断大敵ですけども、特にウェストは4位から13位までが僅か4.5ゲーム差の団子状態。

“PO一回戦ホームコートアドバンテージを得るorプレイインにすら出れない”

まさに天国か地獄です。

TankathonによるSOS(残りスケジュールの厳しさ)ランキングはこんな感じ。1位から厳しい順です。

SOSランキングは別のサイトにもありますが、どこも大体似たようなもんです。気になる方はこちらへ→TeamRankingESPN

本記事で取り上げたいのはウルブズとウォリアーズ。

両チーム共、シーズン通して勝率5割を行ったり来たり、カール・アンソニー・タウンズ(以下KAT)とステフィン・カリーというチームの大黒柱が欠場中。

チームの中心選手・スーパースターが長期欠場するという事は、そのチームのファンでなくとも残念な事だと思います(ライバルチームのファンにとっては微妙なところですけど)。兎に角、良い選手の良いプレイを観る機会が減るってのは残念な事です。

ただ、それでもやっぱり面白いんですよね。ウォリアーズもウルブズも。

まずはウルブズについて。

KATとルディ・ゴベアとアンソニー・エドワーズたちがどういったケミストリーを見せてくれるのか。というのは開幕前から凄い楽しみにしていて、シーズン序盤、思うような結果が出ていない時期も「今後どうなっていくんだろう」ってワクワクしてました。
それがKATの怪我でフイになってしまったのは残念極まりないんですけど、2023/3/1現在ウルブズは32勝32敗でウェスト8位。めっちゃ踏ん張っとります。

戦績だけじゃなくて試合内容も“踏ん張ってる”って感じます。

第一にアンソニー・エドワーズ。兎に角休まない。ひたすら出続け、攻守で頑張ってます。今季’23欠場なし、総出場時間でリーグ1位です。

PPGは24.6でリーグ23位ですが総得点数では6位にまで跳ね上がります。21歳の若者が年上のスーパースターたちと何ら遜色ない数字を積み上げております。

このアンソニー・エドワーズ21歳にジェイデン・マクダニエルズ22歳、ナズ・リード23歳を加えた三人は“ウルブズの若き三銃士”として今後長い間ウルブズを支える事になる・・・かもしれません。

三人の’23スタッツ一覧。2023/3/1時点。※画像クリックで拡大

各試合、各選手、出来が良かったり悪かったり、エドワーズも「アンストッパボー」だったり「チャッカー」に見えたりとチーム全体が“安定感”とは程遠い印象なんですけど、ゴベアやカイル・アンダーソンやオースティン・リバースらベテランも混ざって、どうにかこうにか踏ん張ってます。
からかわれようと、どのチームに居ようと、出来る形で貢献し続けるオースティン・リバース格好良いです。

’16プレイオフで試合中第1Qに11針の裂傷を負うも21pts,8ast,0tovを上げた時のオースティン“流川楓”リバース。もう7年前になるんですね。

次。ウォリアーズ。

今更な事を書きますが、ステフの影響度ってのはアイテストでもスタッツ/指標上でも凄まじくて、

ステフのon/offディファレンシャル(コートにいる時といない時のチームNetRtg差)。

そのステフが12月と2月に数週間欠場。いずれも勝率は5割そこそこの時期。

ところがどっこいウォリアーズも踏ん張っとります。ステフ出場試合の戦績は20勝18敗、欠場試合では12勝12敗で現在32勝20敗でウェスト5位。

昨季優勝チームにしては満足できるはずのない成績ですが、ステフ離脱の絶望感やアンドリュー・ウィギンスの欠場も鑑みれば、クレイ・トンプソンやドンテ・ディビンチェンゾらの奮闘には胸を打たれます。

クレイは今季度々そのショットセレクションを疑問視されています。しかし、“NBA史上初の1シーズン2度の3P12本成功”とイイモン見せてもらったので私はもう何も言いません。

歴代レギュラーシーズン1試合での3P成功数ランキング。2023/3/1時点。※画像クリックで拡大

もう一人、ドンテ・ディビンチェンゾについて。

ディビンチェンゾはバックス時代に優勝を経験・・・・・とはいえ、その年のプレイオフ1回戦で無念の負傷離脱。翌年復帰するもキングスへトレード。’23開幕前にウォリアーズと2年9Mで契約。
ディビンチェンゾは’21バックスでずっとスターターだった選手です。「たられば」は言ってもしょうがないですけど、もし怪我さえなければ歓喜の瞬間はより嬉しかったでしょうし、優勝チームのスターター選手として大型延長オファーを受けてた可能性だってあります。少なくとも2年9Mよりは高額オファーだったでしょう。

一般人からすれば9Mだって超大金ですから同情したってしょーがないですけど、お金の問題に限らず、その悔しさは察せられます。

その鬱憤を晴らすためか、今季は胸のすく貢献っぷり。スターターとしてもベンチユニットとしても、怪我をする前、バックスにいた頃と何ら変わらない活躍を見せています。3P%41.6%、TS%59.9%にいたってはキャリアハイです。

他のメンバーについても、シーズン序盤ウォリアーズはリーグワーストのベンチプラスマイナスを記録していましたが、

2022/11/7時点での数字。

-375から-79、リーグ30位から25位にまで数字を改善。

2023/3/1時点でのベンチプラスマイナス下位8チーム↓。

現在ウェスト首位のナゲッツがワースト2位なのが何とも。

ついでにTOP10はこんな感じ。

繰り返しになりますが、ウォリアーズは昨季優勝チームですから、この程度のことで喜んでちゃあイカンというか、チーム・選手・メディア・ファン皆危機感の方が強いと思いますが、まぁ“良い兆し”も間違いなくあるんじゃないかなと思った次第です。

苦難の中での奮闘、粘り強さってのはタフなプレイオフでも重要になるでしょう。

ウルブズやウォリアーズ他優勝を目指す各チーム、スター不在だろうが何だろうが全試合必勝&要注目であります。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

オースティン・リバースはNBA入りする前、学生時代にハイライト集が注目を集めました。Austin Rivers The BEST Player In The Nation ULTIMATE Ballislife Mixtape!へのリンク

面白いのが、自身への注目を集めるキッカケともなったハイライト集/ミックステープに関して、最近リヴァースは警鐘を鳴らしている事です。
The Ringerのポッドキャストにゲスト出演した際、「ハイライトカルチャーはバスケットボールを傷つけている」「ホッケーパス、つまりアシストはつかずとも正しいパスを出す。誰かにアシストをさせるためのドライブ。床へとダイブする。より良いショットを作り、試合を簡単にする。子供たちがそういった事を見なくなっている」等々、バスケ・NBAに対する思いを熱く語っておりました。リンク

オースティン・リバースは現シクサーズHCドック・リバースの息子としても知られています。両者が同時期にクリッパーズに在籍していた時は、分不相応にも思えるサラリーに「Nepotism/縁故主義、コネじゃないか」との非難が集まりもしました。
前述の怪我をおしての活躍の後も度々ドックとの関係を揶揄されます。NBA選手として結構な年月が過ぎてますが未だにです。昨季’22ナゲッツにいた時も対戦相手の解説者にからかわれました。(後に謝罪しています)

恐らく、今後も似たようなもんだと思います。
ただ私がオースティン・リヴァースの名前を聞いて、まず思い出すのは前述の’16プレイオフ一回戦対ブレイザーズ第6戦と、第4Qだけで16得点の’21プレイオフ1回戦対ブレイザーズ第3戦です。2試合とも痺れるほど格好良かった。

ちなみに’21オースティン・リバースはシーズン途中にニックスからウェイブされた後に怪我人続出のナゲッツがピックアップ。
プレイオフ第3戦での活躍にニックスファンのスティーブン・A・スミスが「ヤツはニックスにいたんだ!ニックスにいるはずだったんだよ!」と悔しそうでした。リンク

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