世界一早いNBA2023アワード発表!?NBA2023MVP、All-NBA、All-Rookie受賞者たちとMVPの快挙と改善した点と。/ルカ・ドンチッチ、ラウリ・マルッカネン、リラード、ポルジンギス、ハリバートンetc.
本日2023/4/10でレギュラーシーズンが終了しまして一区切り。
今季2023レギュラーシーズンはパンチに始まりパンチで終わりましたね。
不謹慎な冗談はさておき。
MVP、All-NBA他各アワードはレギュラーシーズンの成績を基にメディアメンバーの投票で決められます。
なんですけど、各賞発表までには時間があるので勝手に私が決めちゃいました。
とはいえ、普通にやっても面白くないので、ある制限ルールを設けました。
対象選手はプレイイン・プレイオフに出場しない選手。
プレイイン・プレイオフに出場できないチーム/選手たちとは来季2024年まで、しばしのお別れとなります。
彼らの活躍を振り返りながら称賛し、来季の楽しみとするのもまた一興です。
では早速。
当ブログが選ぶ2023NBA Most Valuable Player Awardは
ラウリ・マルッカネンです。
マルッカネンの今季2023スタッツ一覧。※画像クリックで拡大
実際のMVP投票になぞらえると内容はこうなります。
1位票、ラウリ・マルッカネン。
2位票、ルカ・ドンチッチ。
3位票、クリスタプス・ポルジンギス。
4位票、デイミアン・リラード。
5位票、タイリース・ハリバートン。
まず1位ラウリ・マルッカネンについて。
選出理由とは直接関係ないですけど、まず言いたいのは「今季ジャズは本当に楽しかった」って事です。
開幕前、楽しみにはしていたものの好成績には然程期待してなかったはずなのに、シーズン中盤辺りからはジャズの勝ち負けに一喜一憂しまくってました。正直ポストシーズンで見れないのが残念極まりないです。
その一喜一憂をもたらしてくれた中心選手を一人選ぶなら、それはやっぱりラウリ・マルッカネンです。今季のジャズからは「“一人だけ”を選びたくない」って思いもありますけどね。皆が持ち味を発揮してましたから。
「1位に選んだ理由」というか、ルカ・ドンチッチと迷った挙句にマルッカネンを選んだ理由は、ざっくり言うと「ドンチッチのオンボールでの非常に高い生産性よりもマルッカネンの攻守オンオフボールなど多様な影響力を高く評価したから」です。
ドンチッチのオフェンスにおける影響力の高さはリーグ屈指です。2位にしたことで「軽視」と捉える方もいらっしゃるでしょうし、そう思われても仕方がないと思います。それほどの選手ですからね。
ドンチッチの今季2023スタッツ一覧。※画像クリックで拡大
ただ、前述したマルッカネンの200本の3Pと100回のダンク同時達成の記録は決して「珍しい記録」というだけではありません。中と外、オフボール・ダイブカットでも相手ディフェンスの警戒を引き寄せ、プットバックで味方のミスもフォローする。「200本の3Pと100回のダンク」はその表れでもあります。
USG%26.5%はキャリアハイの高さですが、試合を観ている印象では「自身を1stオプションと自負しての数字」というよりも「あらゆる形でオフェンスに関わり、打つべきシュートを打った結果の数字」といった印象です。
クラッチシチュエーションでもジョーダン・クラークソン他当たっている選手に任せるシーンを沢山見ました。相手に的を絞らせない、その姿勢はジャズの良い意味で期待を裏切る躍進に少なくない貢献を果たしたと思います。きっと他選手の成長にも繋がったでしょう。
キリがないのでここらにしますが、なにはともあれ、ラウリ・マルッカネンがNBA2023MVP(当ブログ選出、ポストシーズン未出場選手対象)です。いつの日か()の部分がなくなる事を期待しましょう。
続いて2位ルカ・ドンチッチについて。
MVP議論の負の部分・難しい部分は「どんなに超優秀な選手でも、別の超優秀な選手と比べなきゃいけない関係上、劣っているかのように言及してしまう/されてしまう」という事です。
しかし、今季ドンチッチには欠点を大幅に上回るだけの長所とチーム全体にとっても有益な改善点がありました。
まず一つはシュート効率を向上させたこと。
TS%は60.9%でキャリアハイ、3P%が若干下がってますが、2P%を大きく向上させ、賢くフリースローを多く貰う事でシュート効率を改善させています。
それだけ多くファウルを引き出すという事は、相手はインテンシティ/強度のあるディフェンスをしづらくなるという事でもあります。クォーターの早い時間帯でボーナスとなったら尚更です。
もう一つ。on/offスタッツの向上。
on/offスタッツはチームメイト他にも大きく依存するので、ドンチッチ一人の改善点とするのは早計ではありますが、それでも昨季以前と比べ向上させたことは大きな前進です。
オフェンスにおける影響力は「リーグ最高峰の一人」と言って差し支えないでしょう。
他にもターンオーバーを減らしたり、細かな改善点は多々ありますけど、やっぱりキリがないので次へ。
3位、クリスタプス・ポルジンギス。4位、デイミアン・リラード。5位、タイリース・ハリバートンについて。(手短に)
3位ポルジンギスは今まで「怪我がち」とされてきましたが今季はチームハイの65試合スターター出場でチームハイの総得点、総リバウンド、総ブロックと八面六臂の活躍。
オフのワールドカップ予選でそのヒゲ面を見てから「来季は一味違うかも」と根拠の薄い期待を抱いてましたが、それに違わぬ活躍でした。
ポルジンギスの今季スタッツ一覧。
ヒゲもいいけど、またコーンロウにも・・・・。
4位デイミアン・リラードは4位らしからぬスタッツ群です。素晴らしい。
デイムの今季スタッツ一覧。
なんですけど、素晴らしいだけに出場試合数が58試合というのは少し寂しいです。
それと、贅沢な言い分ですが「新しいデイムが見たい」と思ったりもします。これはコーチング他デイム一人ではどうにもならない事なので、減点対象にはならないと思いますけど、ここ3シーズンのブレイザーズは良いウィングディフェンダーをロスターに加えるもディフェンスは改善されず、オフェンスでの優位性も足らず、が繰り返されてますのでデイム共々来季こそは。と期待しております。
5位タイリース・ハリバートンはデイムより更に2試合少ない56試合出場なんですけど、その中身はデイムと同じく素晴らしかったです。
ハリバートンの今季スタッツ一覧。
兎にも角にも42試合目での離脱が本当に悔やまれます。その時点でペイサーズは23勝19敗と開幕前の予想を大きく上回る成績で、ハリバートンも現在のNBAでは比較的希少なファシリテーター寄りなエリートハンドラーという事で多くの注目を集めていました。
それがハリバートン離脱後の18試合で3勝15敗の大ブレーキ。まったくもって嬉しくない形でハリバートンの影響力を思い知る事になりました。
とはいえペイサーズはハリバートンの出場した試合では28勝28敗のイーブン。3Pシューターとして返り咲くどころか評価を更に上げたバディ・ヒールド他マイルズ・ターナー、ベネディクト・マサリン等々タイプの違う魅力的な選手たちとの相性の良さも窺えました。
シーズン後半での失速は「来季のための助走」と捉え、楽しみにするとしましょう。
MVPについては以上。
次はAll-NBA(プレイイン/プレイオフ未出場選手対象)。冗長になるのでこちらは簡潔に。
All-NBA-1st
G:ルカ・ドンチッチ
G:デイミアン・リラード
F:ラウリ・マルッカネン
F:クリスタプス・ポルジンギス
C:マイルズ・ターナー
ポルジンギスは登録上はセンター出場が多いんですけど、ダニエル・ギャフォードと同時出場する事も多かったのでフォワード枠で選出しました。
All-NBA-2nd
G:タイリース・ハリバートン
G:カイリー・アービング
F:ジェレミー・グラント
F:フランツ・バグナー
C:ウォーカー・ケスラー
All-NBA-3rd
G:マーケル・フルツ
G:ブラッドリー・ビール
F:バディ・ヒールド
F:ボーヤン・ボグダノビッチ
C:クリスチャン・ウッド
以上。
選考基準をざっくり説明すると、アイテスト・出場試合数・Per Gameスタッツ・on/offスタッツ・各種アドバンスドスタッツを主に考慮しています。
ただ、on/offスタッツに関しては通常のAll-NBAほどは重視していません。ポストシーズン未出場チームの選手が対象でタンキングに勤しんだ試合も多く含まれていて、フェアな比較が難しいので。
選んでいて感じたのはセンターの評価・優劣を決めるのが難しかったですね。
候補者の中では現時点でマイルズ・ターナーが一番攻守バランス良いと思うので1stに。
マイルズ・ターナーの今季スタッツ一覧。
間違えた。こっちです↓。
ウォーカー・ケスラーはオフェンスでは非常に限られたスキルセットで出場時間も1700分程度。ただ試合数では74試合出場とリーグ全体でも上位。ショットブロッカー&リバウンダーとしてチームディフェンスへの貢献度も◎。なので2ndに。
3rdクリスチャン・ウッドはベンチスコアラーとしては申し分なし。線の細さとディフェンスでちょいちょい迷子になってる風なのがジェイソン・キッドHCに重用してもらえなかった要因でしょうかね。
ユスフ・ヌルキッチは試合数が少なめ、アルペレン・シェングンはディフェンス面でまだこれから、って事で惜しくも選外に。
次はAll-Rookie(プレイイン/プレイオフ未出場選手対象)。
といっても実際の人選とあまり変わらなそうな気がします。基本的に上位指名選手は下位チームに所属してまとまった出場時間を得て、自ずとAll-Rookieも下位チームから選出される事が多いので。
All-Rookie-1st
パオロ・バンケロ
ウォーカー・ケスラー
ベネディクト・マサリン
ジェイデン・アイビー
ジャバリ・スミスJr
All-Rookie-2nd
アンドリュー・ネムハード
ジェイレン・デューレン
シェイドン・シャープ
タリ・イーソン
マラカイ・ブランナム
実際の選出は、ここにキーガン・マレーやジェイレン・ウィリアムズが割って入ってくる感じでしょうか。
恐らく選出はされないでしょうが、マーベリックスのジェイデン・ハーディーやジャズのオチャイ・アバジも後半グイグイ来ましたし、早くも来季が楽しみです。
MVP、All-NBA共々失念してる選手もいるでしょうし、人選について異論は多々あると思いますが
この笑顔↓に免じて許してやって下さい。
・・・・・
・・・・・・・どうしても許せないって方は彼ら↓が相手してくれるそうです。
本記事二度目の冗談はさておき、他アワードについても懲りずに記事にすると思います。カムバック賞ですとか、All-2年目-Teamですとか、また変なカタチで。
追記:しました。まとめたものがこちら。
ユタ・ジャズ、ワシントン・ウィザーズ、サンアントニオ・スパーズ、インディアナ・ペイサーズ、ダラス・マーベリックス、ヒューストン・ロケッツ、デトロイト・ピストンズ、シャーロット・ホーネッツ、オーランド・マジック、ポートランド・ブレイザーズ、各選手、コーチ、フロント、スタッフ、メディア、ファン、皆々様、今季もありがとうございました。お疲れ様でした。また来季の勇姿を楽しみにしています。
今回はこの辺で。ではまた。