GAMEDAY1屈指の注目カード、多くの意味で予想の逆の結果に。【EuroBasket2022】スロベニア対リトアニア
スロベニアにはルカ・ドンチッチ、ゴラン・ドラギッチ、ヴラコ・チャンチャー。リトアニアにはドマンタス・サボニス、ヨナス・バランチュナス。計5人のNBA実力者がいて、自ずと彼らが注目を集めました。
しかしスロベニアのチームハイはマイク・トビーの24得点。リトアニアのチームハイはミンダウガス・クズミンスカスの19得点と意外な結果に。
試合内容も意外でした。
ドンチッチや前大会MVPのドラギッチら強力なバックコート陣に対し、リトアニアはサボニスとバランチュナスのツインタワーを持ちます(ただ同時出場の時間はそこまで多くなかったです)。
当然リトアニアはインサイドアクションからオフェンスを展開し優位を得るかと思いきや、サボニスもバランチュナスも最後まで本調子を見せることはありませんでした。
特にサボニスは終始”迷い”というか、ボールを持ってから時間をかけすぎる場面が目立ちましたね。ドリブルを多くついてバックポーク(背後からボールを突っつく動き)されたり、ミスマッチのドンチッチ相手に攻めあぐねてアンスポーツマンライクをコールされてしまったり。
結果サボニスとバランチュナス二人合わせてFG8/20の19得点17rebと痛恨の7TOV。
一方スロベニアのセンター、マイク・トビーは一人でFG11/17の24得点8reb。ほとんどの得点はトビーがセルフクリエイトしたわけではありませんが、ドンチッチのアシストを受ける絶妙なポジショニングとロブキャッチは称賛されてしかるべきだと思います。
ドンチッチはFG4/14で3P1/8とシュートは絶不調でしたが10アシストと、そのパススキルとコートビジョンは流石の一言でした。
チャンチャーの高効率かつダイナミックな11得点も見応えありました。特に相手速攻をブロックしてから、さらにバランチュナスのブロックをかわしてのエンドワンレイアップはこの試合1番のハイライトプレイかもしれません。
要所でのドラギッチ19得点の活躍も渋かったですね。リッキー・ルビオ(今大会は不参加)もそうですけどベテランNBA選手が代表チームに帰還して獅子奮迅の活躍するのは見ていて気持ちが良いです。
両チーム共エースは本調子ではなかったと思いますし、特にリトアニアはインテリアディフェンスや戻りの遅さに大きな課題が残る内容だったので今後の修正に期待です。
試合結果は92-85でスロベニアの勝利。結果は7点差ですが、試合通して二桁差になる事のなかった接戦でした。