ステフィン・カリー、いまだ成長する。【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】ゴールデンステイト・ウォリアーズ

目次

はじめに

2022年9月30日/10月1日/10月2日に開催される「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ワシントン・ウィザーズ」で注目したい選手や来季の見所を毎回ピックアップして少しづつ紹介していこうと思います。

今回はゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーです。

観に行ける人・行けない人、両方の方が楽しめたら幸いです。

昨季の活躍

まずは昨季の主要5部門スタッツから。

25.5PPG/5.2RPG/6.3APG/1.3SPG/0.4BPG

昨季カリーはレギュラーシーズン中は本当に苦しかったろうなーと思います。自身のスタッツではなく、チーム全体の状態に対して心を砕いていたのではないかと。

ウォリアーズは開幕20試合で18勝2敗と絶好調。カリー自身も28.6PPGでTS%(3PとFTを含んだシュート効率)は64.5%と高い数値でした。

ただそこからレギュラーシーズン閉幕までチームは35勝27敗と勝率を大きく落とします。カリー自身も24.1PPGでTS%は58.2%、不運な怪我もあり16試合欠場。チームは大きな不安を抱えたままプレイオフに入っていくように見えました。

’22プレイオフ:27.4PPG/5.2RPG/5.9APG/1.3SPG/0.4BPG

プレイオフ一回戦対ナゲッツでは第4戦までベンチスタートで出場時間も20分台からとカーHCも気を使っていましたが、結果は一回戦5試合で28.0PPGのTS%64.1%と怪我明けとは思えない活躍。

プレイオフ他チーム面々は「アカン、めっちゃ元気なってる」と冷や汗をかいていたかもしれません。

ただスコアリングがどうというより、カンファレンスファイナルでのドンチッチに対するヘッジとスイッチのスムーズさですとか、ファイナルでドライブ先とパスアウト先を封じ込めて相手TOVや自軍アウトナンバーを作り出していたのを見ると、非常に攻守バランスの良い活躍をしていたと思います。

そしてファイナル開幕前のセルティックス有利の声をはねのけ優勝を勝ち取ったわけですが、試合終了のブザーが鳴る前から涙を堪えきれなくなっていたり、試合後記者会見で「FMVP」についての質問を一蹴したり、やっぱりチームの「優勝」をとにかく熱望していたんだろうなと思います。

おめでとう、ステフィン・カリー!!

来季の見所

3P。以上。






・・・・では味気ないのでカリーに沢山ある見所の中からピックアップしてみたいと思います。

・FG%と3P%

昨季レギュラーシーズンでの3P%は38.0%とキャリアロウでした。(5試合のみ出場の’20は除いて)
昨季のカリーはディフェンダーとの距離が4-6feetのオープン3Pの確率が35.0%しかなく、なぜか2-4feetのタイトな3Pの方が高い41.0%という不思議な調子の悪さでした。他にも難しいはずのステップバック3Pは47.3%と高い確率だったので、「フォーム・筋力やショットセレクションの問題というよりはリズムやプレッシャーの問題なのかな?」と思いましたが、うーん、どうなんでしょう?

3P%に限らず距離毎のFG%を見てみても、0-3feet(ゴール下)の59.9%と16-24feet(ロングミドル)の41.4%は’14以降でワーストとワースト2位の低さです。

このパーセンテージの低さを来季チームと共にどう修正するのかが1つの見所です

優勝してパーセンテージもプレイオフでは持ち直したからといって「まぁ気にしなくていっか」とはならないのがカリーの素晴らしいところでもあります。タッチが狂う恐れがあってもディフェンスとフィジカル強化のためにビルドアップに励んだりと、カリーの向上心を示す例は過去にいくらでもあります。その向上心に注目したいです。

具体的な修正案は私にはとんと思いつきません。GP2やOPJがいなくなったチームで大黒柱として今まで通りor更に3Pを打ち続けて修正していくのか、それともクレイや期待の若手たちとFGAをシェアする割合を増やしていくのか、またはディフェンスをさらに強化していって相手ミスからのイージーなシュートを増やしていくのか、気になって全く眠れません。

小賢しい事を書きましたが

Japan Gamesでは頭空っぽにして3Pが入った時は大歓声を上げて、外した時も大歓声を上げて楽しみたいです。
エアボールしようものなら私は思いっきり“Air Ball!!”ってチャントをしたいです。

チケット手に入っておりませんけども。

もう一つ、大事な見所。

・笑顔

前述のように不調な時期も長かったので昨季はレギュラーシーズン序盤と最多3P成功記録達成以外でステフの笑顔を見る事は少なかったような気がします。

だからこそ最終戦での涙や優勝後の笑顔は一層輝かしくもなりましたが、楽しそうにプレイする姿は多ければ多いほど私は嬉しいのでJapan Games後のレギュラーシーズンでもステフの笑顔はぜひ期待したいです。

最後に

【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】2回目はステフィン・カリーについて書いてみました。

カリーも結構なベテランで、ちょっとした不調や落ち着きを感じさせる態度を見せてからのプレイオフ快進撃とNight、Night(とWhoop That Trick)でしたから、正直見ていて結構驚きました。

で、そういう驚きは人生に大歓迎です。今後ともよろしくお願いします。

カリーに限らず好きな選手の不調は調べたり取り上げると自分もへこむ事があったり他人にも不快感を与えやすくて扱うのが難しいですが、改善点や成長・変化にも気づきやすくなって試合が楽しくなるという利点もあるのかなと思います。

小さな巨人の更なる成長に思いを馳せつつ

二人の“小さな巨人”。160cmのNBA選手マグジー・ボーグスと幼き日のステフィン・カリー。

今回の【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】はここまで。お読み下さり、ありがとうございました。

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