はじめに
2022年9月30日/10月1日/10月2日に開催される「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ワシントン・ウィザーズ」で注目したい選手や来季の見所を毎回ピックアップして少しづつ紹介していこうと思います。
今回はゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンです。
観に行ける人・行けない人、両方の方が楽しめたら幸いです。
昨季の活躍
まずは昨季主要5部門のスタッツ。
いずれも一桁台と主要スタッツで目立つ数字は見当たりません。
ただドレイモンドは所謂「数字に表れない働き」をする選手の代名詞的な存在。その貢献度と影響力はウォリアーズにとってなくてはならないものでした。
「数字に表れない働き」とはドレイモンドに限らずよく聞く文言ですが、実際には早々あるものではありません。
NBAは超巨大ビジネスで超高額なお金の動くビッグマーケットですから、自ずと各分野の天才や実力者が集まります。その中には「数字でスポーツを紐解いてみよう」「学問でチームの勝利に貢献しよう」という志と情熱を持った人もいます。
そういった人たちの努力もあって、より詳細なスタッツやより多くの指標が生まれ、最近のNBAでは主要スタッツが目立たずとも高い評価を得ている選手は山ほどいます。
ドレイモンドはその代表格とも言うべき存在で、D-LEBRON3位、D-EPM1位、D-RAPTOR4位等ディフェンスにおける影響度を計る指標で昨季も極めて高い評価を得ています。
データサイトCleaning The Glass調べでの昨季ディフェンシブon/off differentialも-5.5と非常に優秀な数字を残しています。この数字はざっくり言うと、ドレイモンドがいるといないとではディフェンス100ポゼッションあたりで5.5点分の差が出る事を表しています。
来季の見所
ただ上記の指標は「試合を見ていれば自然と伝わってくる」とは言い難く、見所とするには些か不向きです。
そこで注目したいのが今度こそ「数字で表れない働き」です。
はい、多くの情熱と才能を持った人たちが陽の当たりづらい選手たちに、よりスポットライトを当てるべく諦めずに尽力してくれていても、やはり「数字で表れない働き」はまだまだ存在します。
ドレイモンドの注目したい「数字で表れない働き」は「声出し」「ボーカルリーダー役」です。
話さずにプレイする方法を俺は知らない
とドレイモンド自身も言っているように「声を出す事」はドレイモンドの魅力でありウォリアーズにとっての大きな武器でもあります。
声・指示を出し自らのバスケットボールIQを味方とシェアする事で、より強固なディフェンスローテーションを生み出し、オフェンスでもスムーズなムーブメントを生み出す。
これらの影響はその場限りでなく、繰り返される事によって他選手のバスケットボールIQの成長を促す事にもなります。
最後に
【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】8回目はドレイモンド・グリーンについて書いてみました。
ドレイモンドはプレイもさることながら今オフシーズン中は自身のポッドキャストでも我々を楽しませてくれています。
私が言うのは失礼ですが深い洞察と見識に溢れた内容で、聞き終わった後に試合で軽率なテクニカルファウルをもらっている姿を見ると「ホントに同一人物か?」と笑ってしまいます。
そういった不思議な二面性もドレイモンドの魅力の一つです。
サギノー仕込みの根っこは、きっと14歳のこの頃↓から変わっていないでしょうけど。
今回の【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】はここまで。お読み下さり、ありがとうございました。