眠れる獅子のヨキッチとヤニス、やりたい放題ドンチッチ、新星フランツ・バグナー、不屈のミハイリューク。グループ戦前半を終えたEuroBasket、混戦。現在のグループ内順位表も。

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眠れる獅子のヨキッチとヤニス、やりたい放題ドンチッチ、新星フランツ・バグナー、不屈のミハイリューク。グループ戦前半を終えたEuroBasket、混戦。現在のグループ内順位表も。

・セルビア対フィンランド

EuroBasket直前に行われたW杯予選でW杯本戦出場をいち早く決めたフィンランドの若き大黒柱のマルッカネン。今大会でも直前の2試合で25PPGと好調を維持。
一方ヨキッチは直前の2試合で18.5PPGを記録するも、平均出場時間は23.5分のみと未だその実力を全て発揮する機会を得てはいません。コートにいる間は常にそのBBIQと効率の良さを発揮してくれてますけどね。
両チームが絶対的な大黒柱を擁する注目の好カード。
試合が始まるとお互いがマッチアップする熱い展開に。
ヨキッチはW杯予選から一貫している「1on1なら自分で攻める、空いてる味方がいたらパスを出す」というシンプルなプレイスタイル。マルッカネンはヨキッチへ果敢にアタックしていくエースらしいプレイスタイル。
前半の結果はヨキッチは9得点7reb4ast、マルッカネンは9得点6reb4ast。同じようなスタッツラインですが明暗ははっきりと違いが。ヨキッチはFG4/6,プラスマイナス+14、マルッカネンはFG4/11,プラスマイナス-18。そしてスコアは62-34でセルビアが28の大量リード。特にペイント内スコアは34対10とセルビアが圧倒。 
ヨキッチの数ある長所の一つ「優れたスクリーナーであり、ショートロールマンでもある」事もフィンランドのディフェンスに多くの綻びを生み、セルビアのオフェンスにオープンショットを与えていました。
後半、マルッカネンは随所でその実力を見せつけるも、試合の大勢に影響を与えるには至らず。

試合結果は100-70。ヨキッチ13得点14reb7ast、ヴァシリエ・ミシッチ14得点7ast。マルッカネン18得点7reb5ast2stl。

「ヨキッチへ注意を向けすぎるとこうなっちゃいますよ」って試合でしたね。セルビアは過去2試合、試合には勝ちながらもヨキッチへのダブルチーム後の対応に課題を感じさせていましたが、この試合ではオープンスペースを上手く活用してシュートを決めてファウルも稼いでましたし、よく走ってもいました。6人が二桁得点でチームトータルのTS%は69%と超高効率です。

これでセルビアは3連勝。フィンランドは1勝2敗。ヨキッチは不調でもなんでもないんですけど、出場時間は控え目で未だ“眠れる獅子感”が凄いです。眠れる獅子と言えば、ヤニスは今日のイギリス戦は休養。膝に少し不快感があったそうです。

・現在のグループ内順位表

3戦全勝はドイツ、ウクライナ、ギリシャ、セルビアの4チーム。

4チーム中一番のサプライズはウクライナ。今日もギリシャと接戦を演じたイタリアを84-73で破っています。特にミハイリュークは20PPG、TS%63.3%と絶好調。今後も頑張ってほしいです。

ドイツは強豪ひしめく「死のグループB」の中で無敗。フランツ・バグナーの隆盛がベテランたちと上手く混ざり合っていて、見てて楽しいです。

ギリシャは今日のイギリス戦でヤニスを休養させるも、後半に相手を突き放し93-77で勝利。今日の試合では5得点と不調でしたがタイラー・ドーシーはそれでも18.3PPGと高い得点能力を発揮しています。

プレイに直接関係ないところだと、現在ハイライトプレイ連発でやりたい放題のドンチッチがインタビューで言及していたように、グループ戦は全チーム7日間で5試合の過密スケジュールですから、「中心選手を如何に休ませるかも重要なファクターかなー」と思います。

あとはあまり言いたくないですけど審判の不手際とセキュリティの管理やベースライン側のコートサイドで選手が滑ってるのよく見るから気を付けてほしいです。トルコ対ジョージア戦、リトアニア対ドイツ戦は試合内容自体は良かっただけに残念な部分も目立っちゃいました。

グループ戦は各チームあと2試合。これまで以上の好試合を期待しております。しかしグループBは何度見ても気の毒な組み合わせですね。

余談。ドンチッチはリポーターに「今大会どのチームの試合をよく見てる?」と訊ねられ「セルビアとギリシャ」と答え、さらに理由を聞かれ一言。

You know why.

わかるでしょ(笑)

はい、わかります。

ノビツキーもわかってます。

かっこいい。

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