【NBA】2023ワーストTS%ランキング、八村塁のドラフト前評価とプレイオフ活躍の対比他2023オフを表し2024シーズンを予想する印象的なデータと英語慣用句たち。
私は諺・慣用句だったり洒落た言い回しが好きで、若い頃は気に入った言葉を無駄に連呼してハシャいでおりました。正直今もあまり変わりないです。
当ブログでもNBAの流行語・ミームシリーズやトラッシュトークを紹介させもらっています。
言わば今回はその番外編。最近の選手・チームの状況・データと照らし合わせながら、私お気に入りの慣用句他いくつか紹介。
“If it ain’t broke, don’t fix it”
“If it ain’t broke, don’t fix it”
壊れていないもの直そうとするな
今オフのナゲッツの動きの少なさを説明するのによく聞いた表現です。意味はそのまんま、「上手く行ったものに手を加えるべきじゃない」といった感じ。
前年優勝したチームが能動的かつ大幅にロスターをいじる事はあまり見られません。
ナゲッツの場合で言うとKCP(30歳)を除きスターターは皆20代で全体的に若く急な衰えの心配は少ない。ジャマール・マレーやKCPらの延長契約も控えているので、今後も優勝メンバーを維持したいのであれば、サラリーの高めな人気FAや大物トレード戦線はスルーするのが自然です。
「大物FA・トレード戦線に参加したけど勝てなかっただけ」って可能性と今後大きく動く可能性もないわけじゃないですけど、2巡目指名ルーキーとも直ぐに4年契約を結んだあたり、現有戦力と安いルーキースケール選手の成長にフォーカスしてるんだと思います。新しいCBAでのセカンドエプロン超過には厳しいペナルティもあります。
無理矢理他所から短い契約、エクスパイアリング・コントラクトの選手獲得してアッサリ出ていかれたらそれこそ台無しですし、ナゲッツは毎年毎年都合良く選手を入れ替えられるビッグマーケットチームでもありませんしね。(というかビッグマーケットチームだってそんな都合良くはいかないでしょう)
レイカーズも昨季後半から上り調子で、私としましても「このまま来季も見たい」と思っていましたから、無理に改造するのでなく、ほぼプレイオフローテ―ションメンバーを維持してくれて嬉しい限りです。(デニス・シュルーダーとロニー・ウォーカーⅣは移籍)
ナゲッツとレイカーズは昨季2023プレイオフで(Rtg上では)最強の矛と盾対決を見せてくれました。
2023プレイオフ、カンファレンスファイナルまでのOffRtgランキング。
2023プレイオフ、カンファレンスファイナルまでのDefRtgランキング。
タフショットを嫌うナゲッツにタフショットを強いるレイカーズのディフェンスも、それを決めちゃうナゲッツも両方素晴らしかったです。
2024オープニングナイトの対戦も楽しみ。
“Honeymoon phase/Honeymoon stage”
“Honeymoon phase/Honeymoon stage”
ハネムーン期
“Honeymoon phase”「ハネムーン期」はスター選手の新加入や大きなロスター改造のあったチームで聞かれる表現です。
結婚したての頃は蜜月の関係で良い部分ばかりに目がいき、欠点が見過ごされやすく楽観視もされやすい。
最近のNBAでは特に多いです。「新しいシャック&コービー」なんて言われるスターデュオ結成や「スーパーチーム」と呼ばれるチームを幾度となく目にし、結成当初は上手く行くも「ハネムーン期」が過ぎた後にあっけなく解散なんて事も多いです。まさに恋は盲目です。
トレーニングキャンプには合流し熱心な姿も見せてくれたようで何よりです。これからどうなる事やら。
2023シクサーズの2 player lineups OffRtg(特定の2選手が揃った時のOffRtg)ランキング。1000分以上対象。
ついでに過去「スーパーチーム」と呼ばれたチームたち。
まぁ私は「ハネムーン期」だろうと何だろうと何度でもハシャぎます。その瞬間を全力かつ大袈裟に夢とロマンを抱くのもNBAの大事な醍醐味です。
When the training wheels come off
When the training wheels come off
補助輪が外れる時
↑の“Honeymoon phase”とセットで使われる事も多い表現です。
ルーキー・ブレイクしたての選手・真新しいロスターには皆優しいもんです。大抵のヘッドコーチはルーキーにミスの少なさよりもアグレッシブさを優先させます。メディア・ファンもルーキーのミスや不出来にはそこまで目くじらを立てない傾向にあります。再建中のチームなら尚更です。
失礼な比喩になりますが、補助輪をつけて自転車を漕ぐ子供に優しいのは当たり前の事です。
長年プレイオフ出場から遠ざかっていたキングスの躍進にはキングスファン以外にも胸躍らせた方が多かったでしょう。
しかし補助輪を外した大人はそうもいきません。「れっきとした大人・NBA選手」「強豪チーム」「強敵」と認められたからこそハードルは高くなり、厳しい声や疑問の声は増えます。代謝・変化の激しいNBAにおいて“停滞”は最早“後退”扱いされる事も多いです。ここ5年で3度のCF進出、1度のNBAファイナル進出、昨季もCF進出したセルティックスですらオフにドデカいメスを入れました。
補助輪の外れた2023新人王パオロ・バンケロ他2年目選手、2023開幕前予想を大きく上回ったキングスの補助輪を外した自転車の漕ぎっぷりに注目です。
“If my Grandmother had wheels she would have been a bike”
“If my Grandmother had wheels she would have been a bike”
もし私のお婆ちゃんに車輪がついていたら彼女は自転車だ
大きすぎる仮定や仮説で選手を褒める事への返答などに使われる皮肉的な表現です。
「もしもJR・スミスにもっと良いBBIQとチームメイトがあったのなら彼はマイケル・ジョーダンと変わらない」みたいな「○○は××さえあれば△△よりも凄い」系発言への返答や、共通点があるからといって大袈裟な比較が持ち出された時に稀に見かけます。
元ネタはイギリスの料理番組。マカロニチーズっぽいイタリア料理を食べた女性司会者が「これにハムを加えればカルボナーラみたいなものね」とコメントし、イタリア人料理人が「もしそうなら、私のお婆ちゃんに車輪がついていたら彼女は自転車になるだろう」と返したのが巷で大ウケ。
「共通点がある」というだけで大仰な比喩をしてしまうのは世界共通ですよね。バスケでは期待・愛の表れと言いますか。勿論悪い事ではないです、楽しいですし、実際比較対象を越えるような飛躍を遂げた選手だって沢山います。
「○○のジョーダン」とか「○○のカリー」とか・・・・・・「○○のダルビッシュ」とか。(一時期、長身の若手投手に大抵つけられてました)
○○のダルビッシュ一覧:杉浦稔大(帯広のダルビッシュ)石川直也(庄内のダルビッシュ)上沢直之(松戸のダルビッシュ)達孝太(天理のダルビッシュ)髙橋光成(前橋のダルビッシュ)椎野新(越後のダルビッシュ)武田翔太(九州のダルビッシュ)国吉佑樹(熊本のダルビッシュ)安樂智大(伊予のダルビッシュ)藤浪晋太郎(浪速のダルビッシュ)二保旭(福岡のダルビッシュ)アドゥワ誠(伊予のダルビッシュ)
ちなみにミドルの得意な八村塁はカワイ・レナードを文字って“Kawaii Leonard”と呼ばれてるのを見た事があります。
NBA Draft.netでのドラフト前評価。
2023プレイオフでの八村塁のトゥルーシューティングチャート。
“Even a broken clock is right twice a day”
“Even a broken clock is right twice a day”
壊れた時計でも日に二度は正しい時刻を示す
シュートが苦手とされる選手がよく決めた時などに聞かれる表現です。日本で言う「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」に近いですかね。
意地悪な言葉ではありますが、こう洒落ていると嫌味が少し和らぐ気がします。・・・しません?
2023シーズンTS%WORST25ランキング。規定58試合出場者対象。
以上。別に流行っているわけではないNBAの流行語・ミームシリーズ番外編(?)でした。
今回はこの辺で。ではまた。