優勝に必要な最低限レギュラーシーズン勝率?それとも優勝には無関係?過去優勝チームのRS勝率ワーストランキング。強豪よりも(稀に)強い最下位チームが存在するNBA。

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優勝に必要な最低限レギュラーシーズン勝率?それとも優勝には無関係?過去優勝チームのRS勝率ワーストランキング。強豪よりも(稀に)強い最下位チームが存在するNBA。

Revenge is sweet.

復讐は甘美である

一理あります。

「復讐」って事は先に負けてるわけですから、言ってみれば1勝1敗でイーブン。

しかし、後に勝った方が、もう鬼の首でも取ったかのような雰囲気を醸し出します。

それ程までに復讐・勝利ってのは嬉しいものなんでしょう。それがたった1勝、82分の1勝だったとしても。選手にとっても、ファンにとっても。

1勝1敗どころじゃない、プレイオフ争いから除外された下位チームであっても・・・・・

・・・・・

はい。というわけで最近ロケッツ、スパーズ他、下位チームも熱い戦いを繰り広げております。

まずサンアントニオ・スパーズ。

1月後半から2月末までの16連敗を経験し、その時点での戦績は14勝47敗。

開幕前から「タンキングシーズン」とも言われていましたから、ある程度心の準備の出来ていたファンが殆どかと思います。

しかし、“賢いチーム運営”が見たいのではなく“面白いバスケットボールの試合”が見たい私は「どちゃくそ勝ちにこだわって下され」と心密かに応援しておりました。“判官びいき”とでも言いますか、連敗中のチームは特に応援したくなります。

16連敗以降、最近のスパーズの試合。

大満足です。

Revenge is sweetとは少し違うかもしれませんが、苦しい期間・悔しい敗戦が多かったからこその満足感。

本日2023/3/20は、昨季までの中心選手デジャンテ・マレーのいるホークスと対戦。
直前の対グリズリーズ戦では途中29点差リードしながら、まさかのOT突入で、そのまま敗戦。本当に悔しい負け方でした。(グリズリーズも苦境続きで、めちゃめちゃ応援してるので正直非常に複雑な心境でした)

今日の試合、ホークスに前半だけで83点もの得点を許し83-61で前半終了。
一度シュートが入らない時間帯があると、焦り・迷いが生まれ、自信も損なわれ、オフェンスが停滞or雑になり、ディフェンスでも注意力散漫になる。漠然とした物言いで恐縮ですが「あるある」だと思います。

第3Qでビハインドは24点まで広がりました。

しかし、最近のスパーズは良くも悪くも「思い切りが良い」です。ある程度チーム内序列がフラットだからか、皆が「NBAで生き残ってやる。成りあがってやる」と言わんばかりなショットセレクションを見せます。「ジャズの雰囲気と似てる」と言ったら怒られるでしょうか。

ケルドン・ジョンソン、デビン・バッセルら3P8/12の猛攻で第3Qを39-20で終え、試合をわからなくし、第4Q残り7:30で114-108のホークスが6点リード。

スパーズはそこから5分間、ホークスに全く得点を許しませんでした。

最終スコアは118-126でスパーズの勝利。Win probability(※)は前半終了時で「ホークスが98.6%勝利」と示していました。

※:Win probability.ウィン プロバビリティ。勝利確率。膨大な量の過去の試合・似たような状況の統計データから算出されます。

ESPN

前試合から含め、見事なカムバック勝利です。Revenge is sweetです。

今日の試合で19勝52敗。ここ10試合でスパーズは5勝5敗のイーブン。5敗の内2敗はOTにまでもつれこんでのもの。

勿論戦績は満足出来るものではありませんし、最近の好調が今季’23スパーズの結果に大きな変わりを生むことはないでしょう。

ただ、面白い試合を見せてくれてる事も変わりありません。プレイオフ出れなかろーが何だろーが、やっぱり良い試合は良いです。試合に貴賎なしです。

もう1チーム。

ヒューストン・ロケッツ。

昨季’22最下位で今季’23も2023/3/20時点で最下位。

しかし、ロケッツは「’22今思えばアレはいったい何だったのか大賞」を受賞したチームです↓。

ほんとーに油断ならないタイミングで連勝します。昨季の7連勝もそうですし、昨日までの3連勝もそうです。

3連勝の相手はイースト首位奪還を狙うセルティックス、プレイオフ進出を賭け負けられないレイカーズ(ADはお休み)とペリカンズ(本日のペリカンズ戦では敗北)。

相手にとって非常に大きな試合・勝ちたかったであろう試合・落としたくない試合だったはずです。

けどロケッツ勝っちゃう。

ペリカンズ戦でのジャバリ・スミスJrのクラッチ3Pは何と言いますか、爽快感がありましたね。大笑いしてしまいました、「入るんかい」って感じで。

ロケッツは現在18勝53敗、その18勝にはイーストTOP3バックス、シクサーズ、セルティックスへの勝利が含まれております。

ロケッツの残り対戦相手は以下。

ウォリアーズ、グリズリーズ他、シード争いで1試合も負けたくないチームばかり。

ロケッツは「18勝53敗のチーム」ではなく「バックスとシクサーズとセルティックスにも勝ったチーム」。そう思っておいた方が良さそうです。

過去記事からの使いまわしで申し訳ないですけど、改めて注目したいデータ。

過去優勝チームのレギュラーシーズン成績ワーストランキング。2023/3/20時点。

優勝したチームのレギュラーシーズンワースト勝率は0.537。5割以下で優勝したチームは過去存在しません。

チーム数が30チームとなった2005シーズン以降では勝率6割以下で優勝したチームすらありません。(’95ロケッツが最後。’95ロケッツは第6シード。第5シード以下で優勝した唯一のチームです)

2022年5月頃の画像なので昨季3位で優勝したウォリアーズは含まれていません。

つまり、残りレギュラーシーズンも見逃せないし、勝率があまりよろしくないチームは・・・・

・・・・

歴史に名を刻むチャンスです。

今回はこの辺で。ではまた。

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