NBA’23、選手の役割・ポジションを決定するフローチャート。あるビッグマンの役割変遷と各役割の代表選手たち。/ブルック・ロペス、アル・ホーフォード、エンビード、ヨキッチ、アデバヨ、ハリバートンetc.

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NBA’23、選手の役割・ポジションを決定するフローチャート。あるビッグマンの役割変遷と各役割の代表選手たち。/ブルック・ロペス、アル・ホーフォード、エンビード、ヨキッチ、アデバヨ、ハリバートンetc.

先日、BBall Indexが採用している「オフェンスでの役割名・分類」について記事にしました。

BBall Indexが採用している「オフェンスでの役割名・分類」はTodd Whiteheadさん(以下敬称略)の考案したデータや分析を基にしています。

このTodd WhiteheadSynergy Sportsというコーチ・チーム関係者・メディア向けのデータサイトで働くアナリストです(Synergy Sportsは誰でも契約・閲覧できますが月額40ドルとNBAデータサイトの中では非常に高額)。

Synergy SportsではBBall Indexとはまた違った「オフェンスでの役割名・分類」を採用していて、その違いや、選手への割り当てを決定する際のプロセスが面白いです。

まず、BBall Indexは以下の12種類を採用。

それぞれについて詳しく知りたい方は前回記事かこちらへ

Synergy Sportsは以下の11種類。

目立つ違いは「プレイメイキング・ビッグ」の有無。BBall Indexにはコレにあたるポジション名がなく、ニコラ・ヨキッチは「ポスト・スコアラー」、ドマンタス・サボニスは「ロール&カット・ビッグ」となっていました。

Todd Whiteheadは何人かの選手への割り当てを散布図にしてくれています。

この図を見るに「プレイメイキング・ビッグ」の「プレイメイキング」は、「パサー」というより「自他問わずショットクリエイトをする」という意味合いの強い「プレイメイキング」に見えます。

Synergy SportsTodd Whiteheadがこれら割り当てをどの様に決めているかというと、以下。

逐一翻訳するのは骨が折れるので、かいつまんで説明しますと、各選手のプレイタイプ頻度やショットセレクションを算出してフローチャート式に決定しています。

大雑把なものではありますが、NBAで主だって用いられているプレイタイプやシュートの種類がわかるだけでも面白いと思います。

以下画像は各役割での代表例たち。

BBall Indexではジョエル・エンビードは「ショット・クリエイター」に分類されていましたが、Synergy Sportsでは「ポストアップ・ビッグ」になっています。カール・アンソニー・タウンズは「ストレッチ・ビッグ」から「プレイメイキング・ビッグ」に。

年毎に変化する選手もいます。

チームから求められるプレイスタイルを忠実に体現する柔軟性、またはそうしようと努める献身。普段話題にのぼりがちなスキルセットとはまた違った分野ですけど、チームスポーツでは大事な要素ですよね。

そういった事に気付きやすくしてくれる、それだけでも、これら「役割・ポジション名」には意義があると思います。

やはり、一筋縄ではいかない複雑さと面白さが「NBAでの役割・ポジション名」にはあります。

しかも、上記らは「オフェンスでの役割」に限った話です。「ディフェンスでの役割」も含めると更に複雑に、興味深くなります。別に試合を楽しむのに必須なわけではないんですけど、ちょっとしたスパイスになります。

カレーは福神漬けがなくても超美味しいですけど、福神漬けも旨かったらちょっと嬉しい、みたいな。

「めっけもの」みたいな・・・・・・漬物だけに。

・・・・・

おあとがよろしいようで

今回はこの辺で。ではまた。

「ディフェンスでの役割について」は、またいつか別に記事を書くと思います。

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