【NBA】3P最強チームランキングとカッティング最強チームランキングを見て考える、オンボール&オフボールスキル両立の難しさと希少性。/セルティックス、テイタム、ナゲッツ、ヨキッチ、ウォリアーズ、ステフィン・カリー、バグナー、クリッパーズ、ペイサーズ

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【NBA】3P最強チームランキングとカッティング最強チームランキングを見て考える、オンボール&オフボールスキル両立の難しさと希少性。

カッティングは良いパサー、特にリードパス(動いているレシーバーの行き先に出されるパス)の上手いパサーがいなければ無駄になる事・スタミナを浪費するだけになる事も多いです。適切なタイミング・位置・連携で行わないと逆効果になってしまいます。

よくあるケースですと、良かれと思ってダイブカットをした結果ボールハンドラーのドライブ&キックが空振ってしまいアウトオブバウンズになってしまったりします。

今季2024セルティックスはカッティングでの得点頻度が低いチームですが、余計なカッティングをさせず3Pライン外に待機させることで高い3P頻度・オフェンス効率を記録しています。

よい失敗例の動画が見つからなかったのでドライブ&キックの成功例を。

今季2024、カッティング頻度ランキング。低い順。以下全て2024/2/10時点。

セルティックスのカッティングのPPP(1回あたりでの得点数)は1.32と非常に高いですが、それでもリーグで4番目に少ない頻度。

今季2024、3P頻度ランキング。

一方セルティックスの3P頻度は47.4%でリーグ1位。全FGA中約半数が3Pで、確率も37.8%(リーグ6位タイ)と高効率。

今季2024、OffRtgランキング。

対照的に、史上屈指のリードパサー(ニコラ・ヨキッチ)のいるナゲッツ。

ナゲッツのオフボールプレイヤーはリムに向かって走る事が非常に多いです。最早対戦相手も観客も皆よーく知ってますが、それでもヨキッチはパスを通します。

https://twitter.com/NuggetsNationCP/status/1656131093727264768
割と珍しいプレイなので正直例として挙げるにはあまり適切じゃないんですけど、兎に角美しいエルボーアクション。KCPに出すかと思いきやKCPにオフボールスクリーンをかけたジェフ・グリーンが実は本命でしたってプレイ。意表をついたにしてもよう通すな。

今季2024、3P頻度ランキング。低い順。

ナゲッツの3P頻度はリーグで3番目の少なさ。確率は37.0%でリーグ14位とそこそこ。

今季2024、カッティング頻度ランキング。

ナゲッツは3番目の多さ。
ただ、NBA.comのカッティングにはダンプオフアクションも含まれているので、その点は注意です。(サイトによってはカッティングとダンプオフを分けてカウントしているところもあります。ダンプオフのレシーバーの動きはカッティングと聞いて通常イメージされるものとは若干違いますからね)

優れたリードパサー(ヨキッチ)のいる際、カッティングの多いナゲッツオフェンスは非常に強力になりますが、いなくなると途端に“決めての欠けたオフェンス”となってしまいます。

2020以降ヨキッチのオンコート&オン/オフRtg。DiffがNetRtg、右端Pts/PossがOffRtgを表しています。

また話が逸れますが、個人的にマレーとMPJのいなかった2022シーズンの数値が一番印象的です。前年の2番目と3番目の得点源が不在で3Pの得意な選手が少ない中で各々の長所を活かし、リーグトップクラス(94と92パーセンタイル)のオンコートNetRtgとOffRtgを記録。ヨキッチだけでなく、前年途中に加入したばかりのアーロン・ゴードンと安いサラリーで多くスターターを務めたジェフ・グリーン(僅か4.5Mのサラリーで75試合出場、内63試合がスターター)など周りの諦めない奮闘っぷりも素晴らしかった。泣いた。2023優勝の際ジェフ・グリーンがコート際で泣き崩れる姿にはもっと泣いた。動画へのリンク

攻守兼ね備えた選手を「2wayプレイヤー」とよく呼びます。希少かつ貴重な存在です。それと同様にオンボールとオフボールスキル両方を高いレベルで兼ね備えた「2wayプレイヤー」というのもまた希少かつ貴重です。

スクリーナー、オフェンシブリバウンダーとしても優秀なヨキッチ。尋常ならざるオフボールでの運動量でディフェンスにズレを多く生み出すステフィン・カリー。彼らは「オフェンスにおける2wayプレイヤー」と呼べなくもないでしょう。

カッティングを始めとした多くのオフボールムーブメントは豊富なスタミナや練度の高い連携が求められ、無駄になってしまう事もあるアクションです。比較的数値化が難しく、人々からの称賛も少なめです。

僅かばかりではありますが、本記事をその称賛代わりと致しまして

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

本記事を書くキッカケは、この間オーランド・マジックの試合を観ていて「つくつぐフランツ・バグナーはカッティングうめぇな」と思ったからなんですけど、脱線し過ぎて肝心要のフランツ・バグナーについての記述がゼロになってしまいました。

なんとなくゴメンよ、フランツ・バグナー。

・・・・お兄ちゃんも。

普段涼し気なフランツがたまに見せる「あ、やっぱりモー・バグナーの弟だわ」って表情好き。

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