【NBA】各ポジション毎の試合中最も長い時間ボールを持っている選手ランキング。カナダの選手調子が悪い日ほどクラッチになる説。その他色々。/ステフィン・カリー、ドンチッチ、マブス、キャブス、セルティックス、ヨキッチ、ナゲッツ、ペイサーズ、ブランソン、OKC

目次

各ポジション毎の試合中最も長い時間ボールを持っている選手ランキング。カナダの選手調子が悪い日ほどクラッチになる説。その他色々。

昨日2024/5/11の試合結果。

まずは兎にも角にもアンドリュー・ネムハード。

クレイジーなステップバックディープ3Pクラッチショット。ネムハードは直前までFG1/7だったのも尚更クレイジー。雰囲気的にお客さんも入ると思ってなかったと思います。

私は100%入ると思ってましたけどね!

ネムハードが昨季2023シーズンに決めたブザービーター。こっちもクレイジー。
上記ブザービーターの1週間後にまたしてもクラッチパフォーマンス。

・・・・・勿論ウソです。まさか入るとは思いませんでした。超ビックリしました。カナダ人にはクラッチ遺伝子があるようで、いつ何時も油断なりませんな。

ゲームウィナーもしくはゲームセービングブロックを決めた事のある選手ばかり。

なにはともあれ

因縁浅からぬチームが時を経て再燃するのは何か良いですよね。

もう1試合。ナゲッツ対ウルブズ。

・・・・・やっぱりナゲッツは普通に勝てないらしいです。ブロウアウト負け含むホーム2連敗した後にアウェイでブロウアウト勝利。

勝ったのはいずれもアウェイのチームです。第2戦と第3戦のリードトラッカ―がよう似てます。

第2戦のリードトラッカ―。

第3戦のリードトラッカ―。

・・・・・・・試合を観に来たホームファンは何を思うのか。

次の話題。

↓の画像は2024/2/29ニックス戦ステフィン・カリーのスコアリングポゼッションでの動きを表したもの。

引用元:Todd Whitehead
緑がオンボール、赤がオフボール。ステフのオフボールでの運動量の豊富さ、オフスクリーンの使い方の上手さの一端とも言えるでしょうか。

オフボールムーブにはカッティング/ポジショニング/ボックスアウト/スクリーン/ロール/ショットコンテスト他色々あって、その内のいくつかはスタッツとして計測もされています。

ただ、オフボールムーブはチームの勝利にとって大事な部分ですが、オンボールのソレと比べまだまだ数値化の難しい分野です。チームの勝利や何らかのスタッツに反映はされますが、直接数値化するのは難しいんです。

ちなみに、最も長くボール持っている選手でも1試合平均8分30秒ほどです。出場時間の内30%にも満たない時間です。残りの70%以上はディフェンスやオフェンス時のオフボールムーブになります。

今季2024レギュラーシーズン、1試合平均Time of Poss(ボールを保持している分数)ランキング。以下全て2024/5/11時点。

ルカ・ドンチッチは2021~2023まで1位でしたがカイリー・アービングの加入で若干減りました。というか今季1位と2位はついこの間までチームメイトだったんですよね。・・・・なんかファイナルでの対戦を見たくなってきました。
2020以前はトレイ・ヤング、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルックらIsoプレイヤーやP&Rボールハンドラーの名前が上位に。

30%に満たない時間で超有能でも、残り70%の時間が重要じゃなくなるわけではありません。

選手やチームを公平に評価したい時は、その70%以上の時間の動き・貢献も考慮しなければなりません。(念のため書いておきますと、上記ランキング内の選手たちが「オフボールではサボってる」とかそういう事が言いたいんじゃないです)

数値化が難しい以上アイテスト(実際に試合を観て評価する事)に頼る部分が大きくなるんですけども、人間の記憶力には限度があって、特にスポーツでは“Recency bias”(適切なスパンで評価するのではなく直近の出来事だけに評価が歪まされてしまうバイアス)も強くなりがちです。

私も試合を観ている時、特に初見の試合では「よし、公平に評価しよう」なんて心持ちで観ません。感情の赴くままに観ます。それが一番楽しいので。

そんなわけで、NBAからバスケについて学ばせてもらいながら、スポーツ統計学者様たちにも感謝と期待をしている今日この頃。

バスケにおけるスポーツアナリティクスの大貢献者の一人ディーン・オリバーさん。OffRtgやDefRtgには複数種類があって、算出方法・計算式も複数ありますが、その内のいくつかはディーン・オリバーさんが考案したもので、その計算式のおかげでNBA以外の小さなリーグでも各種Rtgが手軽に計れるようになりました。
ハッキリ言ってスポーツ統計学は大抵のスポーツファンにとって退屈だったり無粋なモノに簡単になり得ますが、ディーン・オリバーさんは著作・講演・上記動画などでそのスポーツへの情熱を持つ事の重要性を説きながら振興に努め、後進への道を拓いております。上記動画へのリンク

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

今季2024レギュラーシーズン、1試合平均タッチ数ランキング。

今季2024レギュラーシーズン、センター登録対象1試合平均Time of Possランキング。

以下含めポジションに違和感あるかと思いますが、引用元NBA.com/statsがどういう基準で区分してるかは不明です。

今季2024レギュラーシーズン、フォワード登録対象1試合平均Time of Possランキング。

今季2024レギュラーシーズン、ガード登録対象1試合平均Time of Possランキング。

余談。

スポーツアナリティクス・スポーツ統計学の偉人はディーン・オリバーさん以外にも沢山おります。

最近は知りませんが、昔はスタッツの話を好む人間は「試合を観ていない」だの言われがちでした。しかし私の知る限り、スポーツ統計学者の皆様はスポーツへの情熱が凄まじいです。ディーン・オリバーさんも著書の中でジョー・デュマースやダグ・クリスティのディフェンスの素晴らしさを上手く数値化できない事を嘆いておられました。

ただ、前述の通りスポーツアナリティクスやスタッツの話は容易に無粋になり得ます。他人の楽しみに水を差せます。

素人ながら当ブログではそうならないよう努めているわけですが、これが結構難しいです。持ち上げてばかりだとウソ臭くなりそうですし、褒めるにしても活字媒体でバスケの魅了を伝えるには限度があります。

まぁ何が言いたいかと言うと、世の中には当ブログよりも100倍魅力的なスポーツ統計学者に溢れております故、是非皆様にとってのお気に入りのスポーツ統計学者やアナリストやライターを見つけるが吉です。

私の近年のお気に入りはBen Taylorベン・テイラーとTodd Whiteheadトッド・ホワイトヘッド。

私がベン・テイラーを知った時は「面白い記事を書くし面白い指標を考案する方だなぁ」くらいの印象でしたが、近年は動画制作や話術も巧みでNBA公式とコラボもしてます。

NBA公式チャンネルでJJ・バレアと2011ファイナルを再観戦するベン・テイラー。動画へのリンク 
ベン・テイラーのチャンネルThinking Basketballへのリンク
ポッドキャストを聞いていても「ホントNBA好きだな、この人」というのが伝わり、嫌味のない話し方をします。
こちらはベン・テイラーとマイク・ダントーニの対談。たまにコーチやトレーナーなど話を聞ける機会の少ない方をゲストに招いてくれるのもありがたいです。リンク

Todd Whiteheadは当ブログをご愛顧いただいてる方にはお馴染みですね。しばしば引用さてもらっています。

データアナリストとしてのTodd Whiteheadはとても私には計り知れませんが、SNS上でのTodd Whiteheadは兎に角「情報を一枚の画像にまとめる」のがお上手です。数字の羅列をより魅力的に、よりわかりやすく一枚の画像にまとめてくれます。こーいう画像↓に惹かれる方はXをフォローすると良いかと。リンク

2023シーズン、リムから1インチごとの得点リーダーたち。

過去含む毎年のバージョン作って欲しい。

各選手のドライブ&キックをする位置。2023シーズン3月時点。

2012以降各チームのショットクオリティ推移。

差が小さくなってきております。どのチームもより期待値の高いシュートを打つようになってきました。

両者英語が苦手でも手軽に楽しめると思いますんで、どなたにもオススメです。

  • URLをコピーしました!
目次