【NBA】プレイオフチーム中ワーストOffRtgだったチームと課題の残るチームたちのショットチャート。ファイナル史上最高の試合を2度した男の名言と。/ブレイザーズ、セルティックス、ペイサーズ、オーランド・マジック、ヒート、レイカーズ、キャブス、ナゲッツ

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プレイオフチーム中ワーストOffRtgだったチームと課題の残るチームたちのショットチャート。ファイナル史上最高の試合を2度した男の名言と。

昨日2024/5/28の試合結果。

セルティックスが再びファイナルへ。

いやー密度の濃い4試合でした。第2戦を除いて5点差内ですしね。

今季のペイサーズは期待を上回る結果を残したと言えますが、選手やコーチスタッフたちは悔しいに決まってます。来季はきっとソレをバネにしてくれるでしょう。

イースタンカンファレンスファイナルMVP、ラリー・バードトロフィーはジェイレン・ブラウンに。おめでとうございます。

で、昨日の記事↓の続き。

いくつかのチームの今季ショットチャートを眺めてみましょう。

の前に、今季2024レギュラーシーズンOffRtgワーストランキング。

プレイオフに出場した中で最もOffRtgが低いのはマジック(22位)。次いでヒート(21位)、ウルブズ(17位)、キャバリアーズ(16位)、レイカーズ(15位)と続きます。

とりあえず2024レギュラーシーズン、マジックのショットチャート。

2024プレイオフでのマジックのショットチャート。

2024レギュラーシーズン、ヒートのショットチャート。

2024プレイオフでのヒートのショットチャート。

2024レギュラーシーズン、キャバリアーズのショットチャート。

2024プレイオフでのキャバリアーズのショットチャート。

2024レギュラーシーズン、レイカーズのショットチャート。

2024プレイオフでのレイカーズのショットチャート。

やはりどのチームもプレイオフではeFG%、OffRtgを低下させています。

2024プレイオフOffRtgワーストランキング。2024/5/28終了時点。

負けはしたもののOffRtgを120以上に維持しているペイサーズは流石と言うべきでしょうか。疲労・消耗も多くなるハイペースなオフェンスとディフェンスでのインテンシティの高さはトレードオフな部分もあるでしょうし、ますます来季が気になります。

個人的に特に気になるのはマジックです。まだ若く伸びしろも大いにあるでしょうけども、現在の他コンテンダーもまだ若いですから、そこよりも抜きんでなければなりません。「まだ若い」「成長できる」というだけでは楽観視できないのが今のNBAでしょう。

改めて見るとビクター・ウェンバンヤマ、ルカ・ドンチッチ、ジェイズ(テイタム&ブラウン)、ニコラ・ヨキッチ、ヤニス・アデトクンボ、ステフィン・カリー、レブロン・ジェームスetc.どの年代も隙がなさすぎますね。

そんな中パオロ・バンケロに期待するのは当然として、「今後どういったプレイスタイルになるのか」「どう伸びるのか」が非常に気になります。

2024バンケロの各種3P%スタッツ。

昨季よりも大分改善され、リーグ平均よりも少し低いくらいになりました。来季は警戒が増すでしょうから、積極性を維持できるか要注目です。
ルーキー時のFTr(FGAに対するFTAの割合)は47.6%とルーキーらしからぬクレバーなスコアリングをしていました。今季はFTrが下がり、よりショットメイキングに意欲的になったと言えます。FTrの高い低い自体には良いも悪いもありませんが、今後を見据えるとFTに頼り過ぎるよりは今の方が良い傾向だと思います。ファウルベイトの有効性はプレイオフだと薄れる傾向もありますからね。

2024バンケロのドライブ・リム近辺での各種スタッツ。

ドライブする頻度に対してリムでのショット回数や成功率は低め。SGAのようにミッドレンジマスターになるのか、それともヤニスばりに成功率を上げるのか・・・・・・・両方で良いか。

2024バンケロのトゥルーシューティングチャート。

全体的に特に効率的とは言えませんが、分布は広範囲にわたり器用さが窺えます。ディフェンスが的を絞りづらくもなるので、これもまた良い傾向でしょう。

人一倍悔しい思いをしたであろうフランツ・バグナーにも同じように期待・注目しております。底辺近いシュート効率からリーグ屈指の3&Dとへと成長したジェイレン・サッグスが今後も3&Dとして成長を続けるのかも気になります。

いずれにせよ、あまり型に嵌めずに見ながら、その変化・成長を楽しもうと思います。アンソニー・ブラックも是非再びローテーション入りして頂きたい。

このヘアスタイル好きなんですけど、シーズン後半は編み込んでましたね。残念。

セルティックス、ペイサーズ、ウルブズ、マーベリックス、OKCは一昨日時点のモノでしたら↓の関連記事内にありますんで気になる方はどうぞ。

最後に。昨日亡くなられたビル・ウォルトンの思い出。

「思い出」と言っても、そのプレイをリアルタイムで観ていたわけではありません。

それでも間違いなく素晴らしい選手であり、素晴らしいバスケ人生を歩み、素晴らしい人間だったと思います。

UCLAではNCAAトーナメント決勝でFG21/22の44得点を記録し王者に輝き、NBAではブレイザーズに唯一の優勝をもたらしMVPも獲得、怪我に苦しみながらもシックスマンとしてセルティックスの優勝にも貢献。

NBAとNCAA両方でファイナル史上最高のパフォーマンスの一つを持っています。

引退後は解説者・コメンテーターとして世界中のNBAファンに最後の最後まで親しまれました。当然私含め。

怪我の多い選手生活で、史上最大のIfの一人とも言われますが

ビル・ウォルトンのキャリアスタッツ一覧。

プレイオフ。

解説者としてのビル・ウォルトンはひたすらに明るく、また独特の感性と表現力がありました。私はそれがたまらなく好きでした。ウォルトンからでしか聞けない言葉、見れないシーンが沢山ありました。

実況として相方を務めていたDave Paschさん(写真右)にウォルトンはよくプレゼント(もらっても困るようなやつ)を贈っていました。
兎に角明るくて、本当に楽しそうでした。
敬虔なキリスト教徒であるDave Paschさんに進化論の本をプレゼントした事もあります。動画へのリンク

オリジナルパッシングビッグの一人であり、そのスキル・アンセルフィッシュな姿勢はラリー・バードからも頼りにされ

歴史に残るパサー2人によるギブ&ゴー。
バードのウォルトンへのお悔やみ。

その継承者とも言えるボリス・ディアウやニコラ・ヨキッチへも、やはり独特な表現で称賛の言葉を贈っていました。

「ボリス・ディアウは何とクラシックな人間だろうか。201年前、ベートーヴェン交響曲第3番のEフラットはロマン派を牽引した。ボリス・ディアウを思うと、ロマン派におけるベートーヴェンを思い出すんだ」
「ネルソン・マンデラ、キング牧師、マハトマ・ガンジーのように誰かをあるべき場所へと導く人間。それがニコラ・ヨキッチ。新鮮な息吹をもたらし、彼のイマジネーション、彼のプレイを見る事はボブ・ディランの歌を思い起こすかのようだ」(一部抜粋意訳)

突然の訃報は悲しい。悲しいけれど、その人となりを思えばいつでも笑顔になれる。私にとってビル・ウォルトンはそういう人です。

ありがとう。

今回はこの辺で。ではまた。

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