NBA2024プレイオフ直前の優勝オッズと各メディアパワーランキング。「過去5年優勝チームの指標上での長所・短所」を眺めて考える現NBA他。
昨日2024/4/27の試合結果。
3試合ともショッキングな試合でしたね。
バックス対ペイサーズ戦でのクリス・ミドルトン。
そのミドルトンに対し、それまでシュートタッチが絶不調だったタイリース・ハリバートンがゲームウィニングAnd1を決めてのペイサーズ勝利。
先日の記事で「プレイオフではよりチェスマッチになる」ってなことを書きました。所謂「リード&リアクト」、「アジャストメント」、「カウンター」が顕著になる傾向にあります。
レギュラーシーズンでは「対策どうこうよりも自チームがやりたい事(成長促進・ケミストリー構築等)を優先するチーム・試合」が多くなります。シーズン前半は特に。
具体的にスタッツ・数字で示す事は難しいんですけど、少なくとも「レギュラーシーズンとプレイオフの試合は別物」なのは周知の事だと思います。
レギュラーシーズンでウェスト首位だったOKCが軽視されているのも、それが一因でしょう。レギュラーシーズンスタッツ・戦績で言えばOKCはセルティックスに次ぐチームでした。
今季2024レギュラーシーズンNetRtgランキング。
その素晴らしい戦績に対しメディア・ギャンブラー界隈からの評価は低めです。戦績では大きな差をつけているマーベリックスやニックスらとそう変わりません。
各ベッティングサイトの優勝オッズ一覧。
NBA.comのJohn Schuhmann記者によるNBA2024プレイオフパワーランキング。2024/4/23時点。
ESPNのレギュラーシーズン終了時点でのパワーランキング。
The Athleticのザック・ハーパーによるレギュラーシーズン終了時点でのパワーランキング。
OKC関係者からすればディスリスペクト以外の何物でもないオッズ・パワーランキングでしょう。
しかし、誤解を恐れずに言うならば「妥当な評価」です。プレイオフでの経験の少なさは大きなディスアドバンテージで、そういったチームは歴史的に苦戦してきました。懐疑的な見方が出ない方がおかしいんです。過去のチームもそうでした。
ただ、私が近年のNBAを特に面白いと感じる理由は「前例破りのチーム」が多いからです。「セオリーや下馬評なんざぁクソ食らえ」と言わんばかりに驚かされる事が多いからです。
ここ5シーズンの優勝チームは必ずしも本命視されたチームではありません。それぞれプレイスタイルもまるで違います。連覇もありません。
2019優勝ラプターズのレギュラーシーズン中での長所と短所をデータサイトBBall Indexの指標上でまとめたもの。
2020優勝レイカーズ。
2021優勝バックス。
2022優勝ウォリアーズ。
2023優勝ナゲッツ。
2000シーズン以降プレイオフ開幕時一番人気チームのプレイオフ結果と優勝チームのプレイオフ開幕時オッズ順位。BetMGM準拠。
確かにOKCはプレイオフ経験の少ないチームです。しかし、懸念点・弱点があるのはどのチームも同じ。そして、それはファンにとって大きな見所でもあります。過去の優勝チームにも必ず弱点があって、それをプレイオフで改善かつ長所で相手を上回り優勝しました。
その中でOKC並びにマーク・ダグノーHCの手腕は特に大大大注目だと思ったので今回取り上げました。ウェストは特に屈強なビッグマン、プレイオフ経験豊富な選手・コーチ揃いです。経験の少なさ・フィジカルコンタクト面での不安をどう克服するか。得意のアイソレーション・キャッチ&シュート3P・ミッドレンジ攻勢がどう活きるか。乞うご期待です。
今季2024レギュラーシーズンOKCの長所と短所をデータサイトBBall Indexの指標上でまとめたもの。
ポストシーズンこれまでの私的雑感としましては、ウォリアーズは既におらず、レブロン・ジェームズのいるレイカーズとケビン・デュラントのいるサンズは0勝3敗の崖っぷち。カワイ・レナードのいるクリッパーズも劣勢。2010年代のファイナルMVPたちが苦戦中。
OKCのような若い世代にワクワクしつつ、「侘び寂び」も感じる今日この頃。
・・・・・・ベテランたちの逆襲フラグを建てたところで
今回はこの辺で。ではまた。