’22NBA各エリアごとの得点王、バラバラ。’22得点リーダーたちのショットチャート比較付き。PJ・タッカー、ステフ、ヤング、デローザン、KD、エンビード、レブロン、ヤニスetc.

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’22NBA各エリアごとの得点王、バラバラ。’22得点リーダーたちのショットチャート比較付き。PJ・タッカー、ステフ、ヤング、デローザン、KD、エンビード、レブロン、ヤニスetc.

NBAアナリストのKirk Goldsberryさんから面白い画像。

’22の各エリアごとリーディングスコアラーの一覧。補足としてはFGでの得点のみが考慮されていて、フリースローを得た位置なんかは考慮されてないです。

3P外はやはりステフが目立ちます。他はヤング、ドンチッチ、バンブリート等々ガードが並ぶ中に混ざるカール・アンソニー・タウンズの異形感が素敵。
コーナーにいるPJ・タッカーはお馴染みですけど、フォーニエやロジアーらは少し意外。

ミドルはKD、デローザン、CP3はイメージ通りです。CP3、ジェイレン・ブランソン、バンブリートは190cm以下と小兵ですが、その分本当に綺麗なアーチのシュートを打ちますよね。
特にバンブリートの3Pは、たまにとんでもなく高いアーチを描きます。使い分けてるのがまた凄い。

’22得点王のエンビードが画像右下ベースライン寄りのみってのが面白いですね。得点王の座を争ったヤニスもゴール下のみ。レブロンは姿が見えず。

折角なので’22エンビード、ヤニス、レブロン3人のトゥルーシューティングチャート(フリースローを得た位置と得点含んだショットチャート)を見比べてみましょう。画像と数字はPositive Residualから。

まずエンビードの’22レギュラーシーズン。

全得点中ノーチャージエリアで30%、それ以外のペイント内26%、ミッドレンジ27%の割合で得点を稼いでいます。オールマイティ。

ヤニス。

ノーチャージエリアだけで全得点中48%を稼いでいます。アンストッパボー。

レブロン。

全得点中ノーチャージエリア39%、3Pライン外で35%。ルーキー時代からの変遷の歴史にはビックリ。

以上。

量と割合に違いはありますが3人共ある程度広範囲/いたるところで得点していますね。
以前は「利き手が得意エリアに影響する」なんて言われてましたけど、最近あんま関係ないというか以前ほどショットチャートにその傾向が極端に表れたりはしないですね。この3人に限らず。
日々選手・戦術は進化して、“Know Your Personnel”(※)の考え方がより浸透して、ディフェンスも得意方向の侵入をより警戒するようになって、そこら辺の影響もあるのでしょうか。

※:日本語に訳すと「自分の役割を知れ」になるでしょうか。バスケにおいては「相手の得手不得手や特徴をちゃんと把握しましょう」って意味合いで使われます。KYPと略される事も多いです。私が現役の頃はこんな風に言語化されてませんでしたけど、今は日本でも当たり前なんですかね。

今回はここまで。ではまた。

余談。
本記事参考元のKirk Goldsberryさんはシャックやバークレーらエンタメ志向の強めなアナリストとはまたタイプの違うアナリストです。
皆等しくありがたい存在ですけど、Kirk Goldsberryさんは地理学、サンアントニオ・スパーズ、チームUSAなどで培ってきた知識や経験を基にアカデミックな分析をわかりやすく/親しみやすく紹介してくれるアナリスト。
SprawlBall: A Visual Tour of the New Era of the NBA.の著者としても有名です。
その手の分析が好きな方はSNSアカウントのフォローをしてみると良いかもしれません。

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