米メディア開幕前パワーランキングと現在の差は如何ほど?“ラウリ・バード”のいるユタ・ジャズはNBAで今一番熱いチームなのか。

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米メディア開幕前パワーランキングと現在の差は如何ほど?“ラウリ・バード”のいるユタ・ジャズはNBAで今一番熱いチームなのか。

「ユタ・ジャズ快進撃についての記事を書こう」と思って書き始めたはいいものの、取り上げたい事柄/選手が選手が多すぎて冗長かつ収拾がつかなくなったので、小分けにして語っていこうと思います。

ユタ・ジャズはオフにクイン・スナイダーHC退任、ルディ・ゴベア、ドノバン・ミッチェル、ボーヤン・ボグダノビッチを放出。再建へと舵を切りました。

まだ始まったばかりとは言え、今季ここまでの成績を予想できた人はそう多くないでしょう。

The Athleticのザック・ハーパー記者の作成したパワーランキングでは開幕前2022/10/18時点では29位、2022/10/31時点では18位になっております。(ちなみに同じく予想を覆す活躍をしているスパーズは開幕前30位、10/31時点では21位)

成績/順位は6勝2敗でTOP層に位置していますが、それでもまだ“強豪扱い”はされていません。スタートダッシュに失敗したクリッパーズ12位やシクサーズ13位の方が前述のパワーランキングでは上です。

ザック・ハーパー記者の心中まではわかりませんが、私も正直ジャズは「評価に困る」というかまだ「何が強みかよくわからない」です。
10試合にも満たないサンプルサイズのOffRtgやDefRtgを根拠には出来ませんし、「具体的に、どういうプレイ/戦術によって良い数字がもたらされているのか」もサッパリです。

強いて言うなら過去数年よりもアシストが増えていて、スコアリングに多様性があります(昨季までのジャズはドノバン・ミッチェルやマイク・コンリー、ジョーダン・クラークソンをハンドラーにしたピック&ロールからの展開/スコアリングが非常に多かったです。ただし、それが昨季OffRtgリーグ1位と超強力だったので「昨季までが悪かった」わけでは全くありません)

昨季2021-2022シーズンのピック&ロールボールハンドラーにまつわるスタッツ。ジャズはFreq%(頻度)やPPP(一回あたりでの得点)でリーグ1位。
こちらは今季2022-2023シーズンのもの。ジャズはFreq%で下から6番目。(ピック&ロールを多用しないチームスタイルってだけで、それが悪いわけではないです)
ジャズ過去6シーズンの主だったチームスタッツ一覧。ペースが昨季97.1から今季101.1へと大きく増えた事も大きな要因でしょうが、「パスが良く回っている」とみても良さそうです
今季ジャズ選手たちのトラディショナルスタッツ一覧。現状マルッカネンがPPGや出場時間など突出してますが、他選手/スタッツは広くシェア。

書いてて思いましたけど、相手も守りづらそうですよね。多様性があって、誰が1stオプションかもまだハッキリとはわからず、何を得意としてるかもわからないんですから。相手からすれば毎試合がトラップゲーム(※)な感じでしょうか。

※:相手が格下だったり、主力に欠場者がいたりで対策不足や油断を招きやすい試合の事。

・・・・・しかし、そんなこと今はどうでもよいのです。

ララララウリ・マルッカネン!

とにかく活躍が嬉しい。

ブルズ時代、有望視されながらもジム・ボイレンHCの起用法に苦労し(起用法だけの問題でもなかったと思いますが)、心機一転キャブスに移籍し貢献するもジャズへ電撃トレード。
ジャレット・アレンもオフ中のインタビューでエバン・モーブリー、マルッカネン3人のトリプルタワー、そこから生まれるミスマッチ/ハイローアクションに期待を持たせる発言をしていただけに、とても残念でした。
私がそう思うくらいですから、本人の心境は「推して知るべし」です。

それでもEuroBasket2022での43得点試合や、対イスラエル戦でのデニ・アヴディアとのクラッチプレイの交換。自身の不安定な立場を感じさせない獅子奮迅の活躍に私はいたく感動し、今もユタ・ジャズでそれは続いております。

今後も出来るだけ長くお願いします。シーズン最後までお願いします。

余談ですが最近「ラウリ・バード」とか言われてるのもよく見ます。白人選手は隙あらばラリー・バードに結び付けられる風潮ありますよね。

ジョーダン・クラークソンも“Flame Throwerフレイム・スロワー”、“Human Torchヒューマン・トーチ”の愛称通りにタイムリーなシュート/3Pをよく決めて、観客と私に奇声を上げさせています(昨日はあまりよろしくなかったですけど)。たまに実況アナウンサーが“FLAME ON!”って言うの好き。

恐らく今後もトレードの噂が止むことはないでしょうが、どうなるにせよ、バネのある動き/ジャンパーをジャズで出来るだけ多く見せてほしいです。
真顔の時と笑顔の時のギャップが大きいところも好き。

ケリー・オリニク(3P%57.1%で現在リーグ5位)、マイク・コンリー(ウルブズ戦でゴベアのダンクへ飛び込んでファウルしたの、超クラッチプレイだったと思います)、コリン・セクストン(怪我明けでベンチ出場ながら元気そうな笑顔も見れて一安心)、ジャレッド・バンダービルド(ビックリするほどハッスル/リバウンドへのアプローチがウルブズ時代と同じで嬉しい)etc.と名前を挙げないわけにはいかない選手が他にも沢山いますが、冒頭で述べた通り記事が長くなってしまうので、それはまた別の機会に。

その機会は今後も沢山あるはずですから。・・・・多分いやきっと絶対恐らくは。

今回はこの辺で。ではまた。

しっかし昨日の試合はまんまプレイオフの雰囲気でしたね。スティーブン・アダムズのアゴは大丈夫だと良いですが。

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