侮られるグリズリーズとジャ・モラント、不気味なほどの静けさは何かの前触れか。

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侮られるグリズリーズとジャ・モラント、不気味なほどの静けさは何かの前触れか。

昨季レギュラーシーズン西2位、ジャ・モラント23歳(8/10誕生日、おめでとう)、ジェイレン・ジャクソンJr22歳、デズモンド・べイン24歳。彼らを筆頭にこれから伸び盛り・全盛期を迎えようとしている選手が揃っています。

しかしリーグ屈指のヤングタレントチームにも関わらず今オフでの注目度は低いように思えます。

今オフ中の動きですと、抜群の安定感を誇るタイアス・ジョーンズとの再契約に成功、ジョン・コンチャーとも延長契約したものの“slow mo”ことカイル・アンダーソンはウルブズへ、デアンソニー・メルトンはシクサーズへ、ジェイレン・ジャクソンJrは右足のストレス骨折手術で4~6ヶ月離脱と不安を感じさせるものも目立ちます。

ジャ・モラント抜きでも20勝5敗の成績を収める“層の厚さ”はグリズリーズにとって大きな強みでしたから、それが損なわれれば評価が落ちるのは当然といえば当然です。

ただ、それは若いコアメンバーの成長・中心選手としての自覚を促すのにはむしろ好材料になり得るのではないでしょうか。

↑画像は昨季PG/SG/SFのリムへ到達する能力とシュートを成功させる能力を評価したものです。モラントはインパクトだけでなく数字上でもしっかりと結果を残していて、3Pを得意とするべインとの相性も良いように思います。

またモラントはプレイオフ通算28.2PPG/9.2APG/TS%56.0%と優勝を狙うチームのエースとして十分な成績を残しています。3年目以降のテイタムと近い数字です。(3年目以降テイタムは26.2PPG/5.6APG/TS%56.4%)

昨季グリズリーズの層の厚さ・モラント抜きで20勝5敗という成績は皮肉にもモラントへの評価を割り引いてしまったように思えますが、それはモラントにとっては逆に良かったのかもしれません。

傲慢ともとられる強気な発言で「負けられない」という状況に自分を追い込むモラントの勇気は、きっと自分への過小評価も成長の糧にするはずです。

モラントとグリズリーズ、双方の成長を楽しみにしつつ、今回はここまで。ではまた。

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