【NBA】躍進チームに付きものな「彼らは本物?」の声。複数パワーランキング、BESTシューティングチームランキング、過去優勝チーム・躍進チーム成績他で考えるNBA2024の今後。/ウルブズ、バックス、セルティックス、レイカーズ、ナゲッツ、OKC、ウォリアーズ

目次

【NBA】躍進チームに付きものな「彼らは本物?」の声。複数パワーランキング、BESTシューティングチームランキング、過去優勝チーム・躍進チーム成績他で考えるNBA2024の今後。

まずは毎度おなじみThe AthleticZach HarperによるNBA2024第10週パワーランキングを見てみましょう。

シーズンの3分の1が過ぎますと1週間程度では順位の変動は少なくなりますので、パワーランキングの変動も少ないです。

ヒートが前週16位から9位、グリズリーズが25位から20位、サンズが14位から18位になったくらいで、他はほぼ維持or微動。

昨日公開されたESPNの7人のパネリストによるパワーランキングも見てみましょう。

画像は私がTier Makerで作成したものです。

The Athleticのパワーランキングとは若干違いがありますが、前週からの変動の仕方はほぼ同じです。ヒートが大きく上がり(14→8)、サンズは下がりました(15→19)。他は維持or微動。

気になった所を挙げますと、The Athletic(Zach Harper)はウルブズを1位にしてる一方ESPNは4位に据えています。

各々ウルブズの捉え方には結構な差があるようです。The Athletic(Sam Amick)は別に“Are the Minnesota Timberwolves title contenders? They sure look like it so far”「ウルブズは優勝候補なのか?今のところはそう見える」という記事も書いています。

失礼・ディスリスペクトに思えるかもしれませんが、こういった疑問の声は躍進チームにとって“通過儀礼”です。過去優勝したチーム全てが経験したと言って過言ではないでしょう。90年代ブルズや近年のウォリアーズ、スパーズにも王朝を築く前にありました。

とは言え、現在の戦績だけを頼りにプレイオフでの成功を保証する事は出来ません。仮にこのままの勝率を維持してレギュラーシーズンを終えたとしても。

2022グリズリーズは56勝26敗、2021ジャズは52勝20敗。両チームはレギュラーシーズンで周囲の予想を大きく覆した大躍進チームでしたが、プレイオフではカンファレンスセミファイナルで敗退。

昨季2023優勝したナゲッツも、2019シーズン54勝28敗で前年46勝36敗(プレイオフ未進出)から躍進しましたが、その年はカンファレンスセミファイナルで敗退。2021優勝バックスも2019シーズンに60勝22敗を記録(前年44勝38敗)しましたがカンファレンスファイナルで敗退し、優勝したのは2シーズン後です。

2022ウォリアーズと2020レイカーズは、プレイオフ経験豊富な中心選手・チームによる再度の優勝です。2019ラプターズもカワイ・レナード(2014スパーズでの優勝でFMVP受賞)が中心でした。

2000以降、優勝チーム/MVP/ROTY一覧。

その年の躍進チームが、そのままプレイオフで成功を収める事は非常に稀です。昨季キングスも経験豊富なウォリアーズを相手に1st Round敗退。少し話が逸れますが、昨季プレイオフ1st Roundは経験豊富な選手・チームによるアップセットが目立ちましたね。

カンファレンスセミファイナルで第1シードから第8シード全てが揃う珍事でした。(ただヒートはレギュラーシーズン成績では7位、プレイイントーナメントで8シードになりました)

そうなる理由は多くの事が絡み合っていて「経験」の一言で片づけられるはずもありませんが、私の考察(妄想)は長くなるのでこれ以上ここでは述べません。

ただ言いたいのは、ウルブズやOKCやマジックは今こそ“注目し時”って事です。もしこのまま好成績を維持してプレイオフでも大成功したのなら、それはNBA史上でも非常に稀な快挙です。もし苦戦したとしても、それは過去優勝チームが皆経験した“大事なステップ”です。

最近はピストンズの連敗記録がよく話題になりますが、人や組織は“どん底”を経験すると大胆な改革に着手しやすくなります。それもまた“大事なステップ”となるのかもしれません。

その“大事なステップ”が優勝にまで繋がるかは別のお話ですけども、いずれにせよ、“過程”を目にしておくと“結果”への感動は一層際立ちます。贔屓のチーム以外が優勝した時はそりゃあ悔しいですけど、優勝したチーム・その選手たちが苦労していた“過程”を知っておくと幾らか悔しさも和らぎます。

最後に、また違ったチームランキングを紹介。

The Athletic(Law Murray)による“NBA shooting rankings”「NBA30チームのシュート力ランキング」(※)。

追記:一部間違いがあったので画像を修正。失礼しました。

※:1試合あたりでのペイント外2Pショットの成功数とその%、1試合あたりでの3P成功数と3P%、フリースロー%、これらのランキングの平均値の小さい順です。
1位OKCと2位ホークスは平均7.0。29位レイカーズは平均24.0、最下位マジックは27.6でした。

シンプルな方法で作ったランキングですし、これをそのまま「各チームのシュート力」とは思えませんが、前述のパワーランキングとは随分と差があって中々面白いです。

件のピストンズは勝率5割超えのレイカーズ・マジックよりもペイント外ではよくシュートを決めております。ピストンズは平均18.8、現在22勝10敗でウェスト2位ナゲッツの17.4ともそこまで差はありません。

“どん底”に見えても、そこから何らかの“兆し”を探す。それもまた面白いもんです。例え無理矢理でも。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

シーズン後半から大きく盛り返すチームは珍しくありません。最近で言えば昨季2023レイカーズと2022セルティックス。

2023シーズン、2022/12/28時点での順位表。

2022シーズン、2021/12/28時点での順位表。

それぞれレギュラーシーズン7位と3位にまで順位を上げ、カンファレンスファイナルとNBAファイナルまで進出。

セルティックスにいたっては2021/12/29から今現在まで140勝63敗(プレイオフ含む)。勝ってばっかりです。結末は望み通りでなくとも、大体の時間は超楽しかったでしょう。

2022から2024これまでの勝率ランキング。プレイオフ含む。

今季もそんなチームが生まれるんでしょうか?・・・・・・と、また妄想が長くなりそうなので続きはまた別の機会に。では。

  • URLをコピーしました!
目次