’23NBAリムの守護神たちと多才なフォワードディフェンダーたち。/NBA’23オールスターに選ばれてほしい選手たち、その2。
NBA’23オールスターファン投票の途中経過が発表されまして。
私が以前記事で推したアーロン・ゴードンとジャレッド・バンダービルトの名前は見当たらず。わかっちゃいましたけど残念。選手・メディア投票、コーチ選出によるリザーブ出場に期待です。
で、懲りずにオールスターに出て欲しい選手を何人か挙げていこうと思います。(「投票しろ」とは言いませんが、1票だけでも気が向いた日に是非よろしくお願いします)
今回も「明らかに選ばれるであろう選手/多くの票を集めるであろう選手」ではなく、あくまで私の印象ですが、「そこまで注目を集めているわけではないけど今季めっちゃ良い働きをしている選手」「選ばれる可能性はそこまで高くなさそうだけど是非オールスターで見てみたい選手」を取り上げてみようと思います。
ジェレミー・グラント(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
ジェレミー・グラントの今季スタッツ一覧。2023/1/9時点。※画像クリックで拡大
名実ともにブレイザーズと言えばデイミアン・リラード、デイミアン・リラードと言えばブレイザーズです。(今は)
ブレイザーズはリラードに’27まで超高額延長契約(最終年はプレイヤーオプションで63M)、ヌルキッチとも’26まで延長契約、アンファニー・サイモンズという若い才能とも大型契約。
ブレイザーズ選手の現行契約一覧。2023/1/9時点。
一方ジェレミー・グラントは今季で契約が切れるエクスパイアリング・コントラクト。やらしい話、昇給のためのアピールをする舞台はあればあるほど、燃えてくれるでしょう。
・・・・・というのは冗談です(半分は)。
私がグラントをオールスターで見たいのはグラントが歩んできた道のりが好きなのと、旧友たちとのオールスターでの再会を見たいからです。
グラントのキャリアトラディショナルスタッツ一覧。
グラントは2巡目指名出身。苦しい状況にあったシクサーズで1年目からコンスタントに出場機会を得て、OKCへ移籍後存在感を増し、さらにナゲッツへと移籍。
ナゲッツではセカンドユニットとしてもスターターとしてもユーティリティな貢献。レギュラーシーズン中、日本の熱心なグラントファンの方にシューズをプレゼントしている姿も印象的でした(海外コミュニティでは「なぜ日本にジェレミー・グラントファンが?」などという割と失礼な声も上がっていました)。
ナゲッツではヨキッチと一緒に好プレイやおどけて見せたり、ゲームセービングブロックもあったりで良い関係を築いている印象でしたのでピストンズへのサイン&トレードはそれなりにショックでした。(後のインタビューや最近のShams Charaniaとの対談を見るに色々とあったようで)
ピストンズでは念願の1stオプションとして成績を伸ばすも、再建の中心選手としては年齢的にも些か適役とは言えず今季からブレイザーズへ。
で、今季ブレイザーズでのジェレミー・グラントですが・・・・「素晴らしい」の一言です。
チームはシーズン序盤の好調後下降気味ですが、グラントはチーム内で最も一貫した貢献を続けていると言って良いのではないでしょうか。(前述の通りリラードisブレイザーズでチーム内No.1スコアラーですけど、今季は欠場もあります故)
ピストンズ時代と変わらぬPPGと3PAでキャリアハイの3P%43.4%とTS%62.2%。ディフェンスでもリラードやサイモンズらバックコート陣の不備を補うべく奮闘を続け、チーム2位の出場時間(1位サイモンズと2分差)。
オールスター本戦で元チームメイトたちと再会して笑顔を見せてくれたら、もうそれだけで「今年は良いオールスター」です。
次。
マイルズ・ターナー(インディアナ・ペイサーズ)
ここ4.5年ずーっとトレードの噂に巻き込まれ続けているマイルズ・ターナー。
とりあえず今季スタッツ一覧。2023/1/9時点。※画像クリックで拡大
キャリアトラディショナルスタッツと一部アドバンスドスタッツ一覧。
今季はキャリアハイの嵐。
しかし、そんなことはどうでも良いのです(よくない)。
熱い。ターナーは熱い。私は笑顔の多いオールスターも決して嫌いではありませんが、やはり“熱さ”が恋しい時もあります。ターナーの熱いブロックやスラムがオールスター本戦への着火剤になるのではと目論んでいます。
さらにターナーは人としての“振れ幅”が凄い。
勿論外野から知れるターナーの人柄はたかが知れていますが、私が知っている僅かな側面だけでもターナーは非常に面白く魅力的です。
コートでは熱く、オフコートではオシャレさん。自身のルーツや地域コミュニティへの貢献にも積極的。
けど自作のレゴに女性の名前つけちゃう。(「ターナーがキモいw」とオススメされた動画。見てみたら想像の10倍キモかったです。けど10倍ターナーが好きになりました)
その“振れ幅”で、どんな形であれオールスターを面白くしてくれるはずです。
まだまだオールスターで見たい選手はいますが、それはまた別の機会にでも。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
今季のマッチアップディフィカルティ(ざっくり言うとマッチアップ難易度)とディフェンシブ・ポジショナル・バーサティリティ(ディフェンスにおけるポジションの多才さ)のグラフ。2023/1/9時点。SF/PF登録800分以上出場者対象。ジェレミー・グラントは赤丸の位置にいます
今季の75ポゼッションあたりでのブロック数とリム回りでのコンテスト数のグラフ。2023/1/9時点。PF/C登録800分以上出場者対象。マイルズ・ターナーは右上。