【NBA2023プレイオフ】雲行きの怪しくなったECF。マイアミ・ヒートは史上2例目に、セルティックスは史上4例目のチームになれるのか。/無駄になる前にデータを公開。/バム・アデバヨ、テイタム、ジミー・バトラー、ヨキッチ、アーロン・ゴードン

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【NBA2023プレイオフ】雲行きの怪しくなったECF。マイアミ・ヒートは史上2例目に、セルティックスは史上4例目のチームになれるのか。/無駄になる前にデータを公開。/バム・アデバヨ、テイタム、ジミー・バトラー、ヨキッチ、アーロン・ゴードン

本日2023/5/26の試合結果。

0勝3敗からセルティックスが2連勝し、シリーズを2勝3敗としました。

セルティックスのホームアリーナ、TDガーデンは全くもって恐ろしい場所です。

ボストンはセルティックスの他にもMLBのレッドソックス、NHLのブルーインズ、NFLのペイトリオッツとアメリカ4大スポーツ全てにチームを持っています。
いずれのチームも長い歴史があり、2000年以降にも優勝を経験している超名門。スポーツ熱は極めて高いと言えます。

本試合は1勝3敗と追い詰められながらの凱旋。

まぁー、気合入ってましたね。お客さん方。

ティップオフ後、ヒートのポゼッションに即ブーイング、からの「ディフェンス」チャント、からのテイタムの先制点に超大歓声。

「うるさっ・・・・・・けど好き」とか思いながら見てました。

セルティックスは前試合後に、「マルコム・ブログドンは右腕(シューティングハンド)の腱に部分断裂を抱えながらプレイをしている」との報道がありました。今日の試合には出場するも8分のみ。記事リンク


対するヒートもタイラー・ヒーローの欠場始め、ジミー・バトラーの足首や本試合ではゲイブ・ビンセントが欠場。ケビン・ラブ、ケイレブ・マーティンにヒヤッとする場面もあり、満身創痍の状態が続いています。

Injury Reportに載ったのは上記6選手だけですが、前述のブログドンのように怪我をしてても載せないってケースはあります。

皆の健康を願うばかりです。・・・・・が、残酷な事に試合は予定通りに行われます。

3勝2敗でまだヒートが1勝先行しているにもかかわらず、怪我の多さや元々のシードもあり、ファン・メディアの間で雲行きが怪しくなってきました。

「これ、大逆転あるんじゃない?」「新たな歴史が生まれるんじゃない?」といった声がにわかに囁かれています。

0勝3敗になったチームはシリーズ150連敗中。
0勝3敗後の戦績。そのままスイープされるケースが殆ど。第6戦以降までもつれ込んだのは150例中14例のみ。第7戦までいけば史上4例目。第7戦で勝てば勿論史上初。一方ヒートはいつ勝利しても史上2例目の第8シードによるファイナル進出。(現在は1999年のニックスのみ)

最早0勝3敗だった事は遠い過去の話です。しかもセルティックスは2勝3敗の状況は対シクサーズシリーズで経験済み。

どうなることやら。

で、今日の試合内容について少し。

リードトラッカ―。

20-5のランを皮切りにセルティックスが終始二桁リードを保ち圧倒。前試合から上向いた3Pも41%と高数値を維持。ターンオーバーも9つのみで、ヒートの16に大きく差をつけました。

まず、「バッファロー」ことデリック・ホワイト。

ハッキリとした起源は不明ですが、そのプレイぶりやコロラド大学バッファローズでプレイしていた事にちなんで、スパーズ実況ビル・ランドが名付けたとされています。
大きな勢いをもたらした第1Qブザービーター含むプレイオフキャリアハイの6本の3P。ステフもすぐコラ素材にされて大変?ですね。

4人が20得点以上のバランススコアリング。相手に16ものターンオーバーを生んだディフェンスと共に、久しぶりに「盤石な強いセルティックス」を見た気がします。

ジミー・バトラーをFG5/10、3P0/2、FT4/6の僅か14得点に抑えました。FGAが10本のみな事で「ジミーが消極的だった」とも受け取れますが、「ポンプフェイクに引っかからない・余計なフリースローを与えない事でジミーが攻めあぐねた」ってのも大きいと思います。前試合でのグラント・ウィリアムズと本試合でのロバート・ウィリアムズⅢのブロックも嫌なイメージを植え付けたかもしれません。

ヒートは20得点以上した選手は一人もいなかったんですけど、本シリーズ今まで無得点だったヘイウッド・ハイスミスがFG6/9、3P3/4の15得点。出てくる選手が皆油断ならなく思わせるのは流石のゾンビ・ヒートです。

ヒートのショットチャート。

セルティックスのショットチャート。

FGMとFGAには殆ど差がありません。3Pはヒート9/23、セルティックス16/39と結構な差。ただ、前半のヒートはオフェンシブリバウンドを奪われてからの3PやFGミスからのトランジッション3P等ワイドオープンも多く与えていましたから、単に「3Pの差」ではなく「全体的な地力の差」を感じさせられました。

あくまで本試合だけでの話ですけどね。今季のセルティックスは良くも悪くもアップダウンが激しくて油断なりません。

というかヒートも似たようなもんで油断なりませんし、どちらが勝ってもビックリ仰天。

前試合のセルティックスを指して「窮鼠猫を噛む」の故事を持ち出しましたが、もう両チーム互いに窮鼠です。

世界一有名な2匹の窮鼠。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

つい2、3日前まではヒートのファイナル進出を確実視したような記事や話題が多くありました。「マッチアップ予想」とかですね。

私もいくつか調べたりしてたんですけど、披露する機会がなく終わる可能性も出てきましたので、もう披露しちゃいます。ファイナル関係なく面白いっちゃ面白いですし。

バム・アデバヨとニコラ・ヨキッチの比較。2023/5/26時点。※画像クリックで拡大

キャリアスタッツ・アワード比較

直接対決の戦績はヨキッチの10勝2敗。

ここ3年の比較

直接対決の戦績はヨキッチの6勝0敗。

キャリア全体の直接対決時のスタッツ比較。

ここ3年の直接対決時スタッツ比較。

アーロン・ゴードンとジミー・バトラーのキャリアスタッツ・アワード比較。

直接対決時のスタッツ比較。

おまけのおまけ。

ジェイソン・テイタムとジミー・バトラーのキャリアスタッツ・アワード比較。(今日の試合はまだ未反映)

ここから導き出される答えは・・・・・・

では。

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