はじめに
昨季長期欠場を余儀なくされた選手たちに焦点を当てて、軽く語ろうと思います。
今回はミルウォーキー・バックスのブルック・ロペス。
怪我をする前の活躍
これまでの受賞歴は’13にオールスター選出、’20にAll-Def-2nd。
NJN、BKN時代は20PPG超えを複数回するなどスコアリング面で目立った数字をあげていました。
ですが今回注目したい事は、「ロペスがネッツ時代から如何に変容していったか」です。
まずネッツ時代の主要スタッツを見てみましょう。
32.2MPG/18.6PPG/7.1RPG/1.5APG/0.6SPG/0.7BPG
レイカーズ(一年のみ在籍)・バックス時代。
26.4MPG/12.4PPG/4.6RPG/1.2APG/0.6SPG/0.8BPG
減少が目立ちますが、ネッツ時代の最終年にロペスはそれまで31本しか打っていなかった3Pを打ち始め最終年だけで387本もの数を打ちました。
以降バックス時代も平均3PA5.0で3P%34.4%とセンターとしては安定した数値です。
サラッと書きましたが凄い事です。8年間で31本しか3Pを打ってなかった選手がNBAの4年間でこれだけの数字を残すのは。
ロペス自身はこれまでリバウンドでRPGもRB%も2桁を記録したことがない。にも関わらず’21のBOX OUTSの数はは3.5とカペラの3.8やゴベアの3.2らと比べても遜色ない数字を出しています。(36分換算での数字)
そしてロペス加入前年のバックスのRB%(リバウンドの取得率)はリーグ28位でした。しかし加入以降常にTOP5です。
バックスは優勝した’21、ペースが102.85と速くトランジッションオフェンスでの得点が24.5と非常に多いチームでした。共にリーグ2位です。
つまりボックスアウトは数多くするけども、リバウンド自体は他の選手に取らせてスムーズな攻撃への切り替えや2ndチャンスを生む。
この長所はチームにとって非常に有益で、ドレイモンド・グリーンやスティーブン・アダムズなどにも共通して言える事です。
’23への期待
ロペスがプレイオフ含め25試合のみ出場と長期欠場した昨季、バックスのこれらの数字が大きく落ち込んだわけではありませんが、ロペスが本格復帰できればヤニスのディフェンス面での負担も減ります。
ボビー・ポーティスはロペスとはまた違った役割を持つ良い選手ですから、ロペスの本格復帰はチームに幅を与え、相手は対応しづらくなりバックスはしやすくなります。
ゴベアやズバッツ、ヨキッチら動きの遅いビッグマンはエリートハンドラーの標的にされる事が増え、ロペスも例に漏れませんがトレイ・ヤングを相手にいくつか見事な間合いのとり方を見せていた覚えもあります。
ロペスは井上雄彦氏のスラムダンクの超大ファンでもありますから、きっと桜木花道のような成長をまた見せてくれると信じております。
今回の【’23スターたちの帰還】はここまで。ではまた次回。
追記:婚約おめでとう!良い写真!