ドレイモンド・グリーンがプレシーズン最終戦で復帰しシーズン開幕戦にも参加/フランツ・バグナー躍動/デズモンド・べインも本調子にetc.【NBA近況】
追記:ドレイモンドのニュースについては記事一番下です。
・グリズリーズ対マジック
とりあえず、フランツ・バグナーやっぱり好き。EuroBasket2022では世界中のバスケファンに期待を抱かせてくれました。
マジックのオフェンスはペネトレイトに合わせたダイブカットが印象的でしたね。ライブボールターンオーバーになる事もありましたけど、トライし続ければ練度/ケミストリーは向上していくでしょうから、今後も躊躇わないでほしいです。ダイブカットはスペーシングの向上や、相手のファウルも増やして相手ディフェンス強度の低下にも効果的だと思います。
フランツ・バグナーはシュートタッチはあまり良くなかったですけど、オフボールで相手ディフェンスの隙をつくのは相変わらずお上手でした。
ガードは多くとも生粋のファシリテーターの少ないマジックで、パオロ・バンケロやバグナーのコートビジョンは非常に心強い武器になるのでは?と期待しております。
マジックでのボル・ボルはナゲッツにいた頃とは明らかに「意識の違い」が感じられて、とても好印象です。ナゲッツにいた頃は、なまじ高さのある分いつでも打ててしまうのでチャッカ―気質なところも見受けられましたが、プレシーズンゲームでは献身的な働きが目立ちます。信頼を得てプレイタイムが増えればシュートを打つ機会も自ずと増えるでしょうし、是非とも「ロマンの先」を見せてほしいです。
ウェンデル・カーターJrが途中からゴーグル外したのは何故なんでしょ?何はともあれ、こうならなくて良かった。
グリズリーズは相変わらずの「隙あらば速攻/トランジッションオフェンス」で、マジックのディフェンシブケミストリーの欠如を突きまくっていました。
ジャ・モラントこそFG5/18,3P0/5の14ptsと不調でしたが、デズモンド・ベインが果敢かつ効率的にFG9/16,3P3/5の30pts。
調子の出だしたモラントの活躍もあり、第4Q残り6分11点ビハインドから一気に差を詰めていき、残り3分には遂に同点。
・・・・からのゴーグルを着け直したウェンデル・カーターJrのエンドワンレイアップ&ミッドレンジジャンパー。
からのフランツ・バグナーのリトルステップバック3P&値千金スティール。「EuroBasket2022で最も名を上げた若手選手の1人」から「NBA2023シーズンで最も名を以下略」になっておくれやす。
試合結果は105-109でマジック勝利。お互い最後までスターターを出し続け、最終盤まで気を許せない好ゲームでした。モラントも終盤に「流石」ってシーンが随所にありましたしね。バンケロも徐々に本領発揮です。
・ブレイザーズ対ウォリアーズ
ブレイザーズはデイミアン・リラード、ゲイリー・ペイトン2世etc.がお休み。
ウォリアーズはケボン・ルーニー、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールetc.がお休み。
スティーブ・カーHCは上記6人をThe Athletic記事中で“ファウンデーショナル6”(基礎をなす6人)と呼んでいて、「彼らを中心にしながら若手にもプレイタイムを与える」との考えを述べていました。
第2Qにはウォリアーズ解説席にボブ・マイヤーズGMがゲストに招かれていました。「(今の状況や連覇への道のりは)タフだ」とか「トレーニングキャンプやプレシーズン、新加入/若手選手は良い感じ」的なコメントや過去を振り返ったりが主で、特に目新しい情報はなしです。まぁ、ファンを安心させるために足を運んで声を届けてくれただけでも十分でしょう。
第3Qにはステフも落ち着いた感じで家族の事やら色々と語ってくれていました。(けどパット・スペンサーのスラムには大興奮)
ブレイザーズはリラード以外の新加入選手や若手の躍進が必須、ウォリアーズは件の非常事態もあり若手/セカンドユニットに頼る事も増えそう、と主役不在とは言え両者要注目の今試合。
結果はハッキリと明暗分かれるものでした。
ウォリアーズは高効率にモーゼス・ムーディー20pts、ジャマイカル・グリーン20pts、ジェームズ・ワイズマン18ptsなど6人が二桁得点。
ブレイザーズはチーム全体でFG32/83の38.6%,3P7/25の28.0%と精彩を欠きました。
ボスニアンビーストことユスフ・ヌルキッチは6ファウルこそ免れましたが前半で5ファウル、やはりビースト。
ドラフト7位ルーキーのシェイドン・シャープは身体能力を見せつけるアリウープも見せつつ37分出場のフル回転、FG7/19の17pts。今後も興奮させてくれるプレイを期待です。
試合は前述の通り、終始ウォリアーズが圧倒。第4Q前に30点差がつく展開で
試合結果は98-131でウォリアーズ勝利。
ブレイザーズはここ3年ほど「ディフェンスがアカン」と言われ続け、実際にDefRtgは’20リーグ28位、’21は29位、’22は30位と下降の一途。
プレシ―ズンゲームと言えど、もう少し「意識改革」というか味方同士でまめにコミュニケーションとるなりハドル作るなりのアクションがあっても良いのかな、と思います。
連係ミスがあったりリムへ直行された後に、誰も怒らず声も掛け合わないのは、あまり良い傾向ではないんじゃないかなー、と。
なにはともあれ、ディフェンス面でも成長を感じさせてくれるシーズンになる事を期待です。
今回はこの辺で。ではまた。
追記:ドレイモンド・グリーンが今週中に戻ってくるようです。罰金のみで出場停止処分はなし。
プレシーズン最終戦とシーズン開幕戦でプレイする予定との事。
今日の試合後にカーHCは「ジョーダン・プールは前に進む準備が出来ている、ドレイモンドとコートを共にすることをいとわない事を我々はわかっている」とコメント。
今回はこの辺で。ではまた。